【感想】デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION ~絆~
公開日からだいぶ経って
円盤も発売され、一部の動画配信サービスでも見れるようになったので
デジモンファン歴20年以上の自分がゆるく想いを書こうと思います。
※ネタバレありになります。
デジモンアドベンチャー20周年記念作として
デジモンは、アニメやグッズ、ゲームが何度か途絶えた時期がありました。
そんな氷河期において、多くのファンの人が支えてきたコンテンツだと改めて感じました。特にTwitterなんかで見ているとグッズの所有数が凄まじい画像を目にしてびっくりしています。
自分も"デジモン大好き"と言うのは家族、友人含め認知されている事実です。物が全てを言うわけではありませんがさすがに圧倒されました(笑)
アニメがないといくらゲームが出てもなかなか認知されづらく
"アニメがない時期=氷河期"となっていた感じはしていました。
そんな中で、デジモンアドベンチャー15周年記念の際に
6部作の映画『デジモンアドベンチャー tri.』の発表がありました。
復活すると言うことで大盛り上がりでしたが、結果的には、ちょっと失敗のように自分からは感じました。
と言うのも
・6部作が3年くらいかけて上映される
・絵のタッチが大幅に変更
・結局、伏線未回収の部分が多い
のような、不完全燃焼っぽい形で終わりました。
詳しくはまた、別記事で書きたいと思います。
今回は、20周年記念作品として当時のスタッフの方も入りつつ
『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION ~絆~』が制作されました。
一部の方が制作から離脱すると言うことで
少し不安はあったのですが、内容としてはよかったと思います。
自分たちにフォーカスしたストーリー
「デジモンの進化の源は子供たちの成長である」
そんなことから、大人になるとデジモンたちとの別れが訪れる。
ということでした。
それに対して、別れを阻止させるために
異世界に閉じ込めようとする"メノア"が敵として現れました。
このメノアが敵なんですけど
めちゃくちゃうまく心のスキをついてきたなと思いました。
当然、太一やヤマトは、迷います。
それに加え、戦うほどデジモンたちとの別れが早くなるといった状況でもありすごく見応えがありました。
従来のデジモンシリーズのほとんどの敵はデジモンでした。
一部、人間の敵もいましたが選ばれし子供同士で争うみたいなことは意外になかったのかなと思います。
(02の賢ちゃんは、騙されたような感じなので除きます。)
この戦いの中で
過去に囚われずに前に進む。
決して楽ではないけど現実と向き合う。
そういったところがデジモンを見てきたからこそ、心に響くものがありました。
日々生活してく中で
「あの頃はよかった」「今のままがいい」みたいなことって
誰しも思ったことあると思います。
自分もよく思うのですが、映画を通じて、
もう自分で現実と向き合って生きていかないといけないんだなと思いました。
いつまでも何かにすがってたり、思い出に浸ったところで
前に進むことはできない。厳しいように見えるけどこれが現実なんだ。
自分の弱さの部分についても映画を見て考え直すことができたような気がします。少なくとも、思い出に浸って過去を振り返る時間よりも未来のことについて考える時間の方が増えたような気がします。
大人向けの結末
デジモンシリーズ通じて、"デジモンとの別れ"が最終回の見所になっていました。例外として、02だけは25年後が描かれていました。
それを知っているが故に
映画を見ても「なんだかんだで別れないからな〜」なんて思っていたら
キッパリきれいにお別れすることになったのが衝撃的でした。
それを見て「子供向けって言うより、大人向けに作られているな。」感じました。
また、そこからどのように02の最終回につなぐか?
といったことは現時点では、自分たちの想像にお任せる形になっているので
人によっては、余計にモヤっとした方もおられるんじゃないのかなと思いました(笑)
個人的には、忖度しない終わり方は非常に好きでしたし、
だからこそ、前を向こうというメッセージが伝わりました。
ただ、唯一の後悔は、
映画より先にノベライズ本を読んでしまったことです。
あれほど本を読んだことによる後悔を感じたことはなかったです(笑)
コンテンツのあり方
少し話は変わりますが
今後は、コンテンツのあり方が少し変わっていくんじゃないかと思っています。
今までは、「作品を出してどれくらいファンが増えるのか?」
といったような形だったのですがこれからは、
リメイクや復活させることで既存のファン向けにコンテンツを出すことを増えてくるんじゃないのかなと思います。
アニメにしても毎シーズンいろんなアニメが出てきますが
個人によっては、自分の中のナンバーワンが不動だったりすることも多いんじゃないのかなと思っています。ただ、難しいポイントして、必ずしもリメイクや復活を受け入れてくれるわけではないと言うことなんですよね(笑)
だけど、コンテンツは生き続けて欲しい。そういった絶妙な調整があるので
コンテンツが生き続けられるようなプラットフォームがあれば面白いなと個人的に思っています。
アニメ、ゲーム、音楽にしろ
時代を通じて生き続けているものってすごいですね。
生き続けさせた方がいいのか。
それもと、
いつかなくなるからこそいいものなのか。
IT技術が発達したりしたら
この論争は起こるかもしれませんね(笑)
今回は以上になります。