茶染タタミの取り組み

10月30日九州からい草メーカーの会長が10数年ぶりに当社に来社いただきました。70歳を超えてもますますお元気な姿に触れ、勉強になりました。

本日来社の目的は地元特産の八女茶のエキスを使ったい草製品の紹介でした。茶染め加工のい草とはどのようなものでしょうか?

い草には高い吸湿性と空気の浄化作用があることは知られていますが、さらに茶染加工をすることによって長期間の抗カビ効果と消臭効果を付与することができます。その効果については、久留米工業高等専門学校において行われた試験の結果があります。国産の畳表との比較でも抗カビ・消臭効果に顕著に効果が見られます。お茶の落ち着いた染色が日本人の生活に身近なお茶のイメージとも相まって、他の畳表にはない深い風合いを醸し出していることも大きな特徴です

国産い草の現状はどのようになっているでしょうか。20年前は作付け面積筑後地区2000haありましたが、現在は26haと大きく落ち込んでしまっています。生産農家も20人くらいになっています。

住生活の変化と安い安価な中国製品の流入が減少の大きな原因です。ただ、い草製品の生産にも技術が伴うため、技術力を維持するためにも日本製品の販売を拡大しなければならないという責任感をもっているとのお話でした。

い草を現在の流行のデザインに合わせたモノづくりと流通方法を検討して販売拡大に協力することをお約束しました。



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