池田誓哉さん(専教寺住職、Taru Shiru)

テーマ 旅

小さな頃から僕は不器用だった。特に靴の紐を結ぶのが苦手だった。
今でも多々ほどける。
未だにちゃんと結べているか実に怪しい。
けどマジック式でとめるクツのままでは大人にはなれない。だから靴を履き紐を結び歩く。
だがまた気付いたら紐がほどける。
時にはほどけていると気づきながらも歩く。
でもやはり歩きづらい。
だからまた結び直す。
ほどけないと気づけないことばかり。
だから僕は風の中で旅をするように靴を履いて歩きつづけるんだろうな。

2020.6.11 池田誓哉
(専教寺住職、Taru Shiru)
https://twitter.com/seiyaimakane

誓哉さんとの出会いは15年前に遡る。
当時所属していたUK PROJECTという下北沢の音楽レーベルでCDショップや音楽媒体の皆さんとバンドを繋ぐ架け橋のような仕事をされていた誓哉さん。とても気さくでよく笑う、お兄ちゃんのような存在で、色々な音楽人との出会いをつくってくださった青春時代の僕にとっての恩人。
その後、誓哉さんがご実家のお寺を継がれることになって北海道に帰郷されてからも、バンドが札幌へツアーに行く度にライブハウスの方を紹介してくださったり素敵なお店を教えてくださったりと、とにかくお世話になりっぱなし。感謝は尽きない。ついには何たるご縁か、僕も同じ浄土真宗の僧侶に。これからも誓哉さんとの"旅"を遠くから近くから紡ぎ続けて行きたい。Ryuji

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