見出し画像

EN×nichi vol.2 後書

ミュージシャン・浄土真宗僧侶の藤田リュウジが主催するトーク&ミュージックのライフイベント「EN×nichi」vol.2が2024年12月13日(金)浄土真宗・厳念寺にて、ゲストにミュージシャン・訪問看護士の高橋啓太君を迎え開催されました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
そして今回、全面的にサポートしてくださったORIZURUチームの皆様に心より感謝申し上げます。

かれこれ20年近い付き合いになる啓太と、かけがえのない時間を過ごすことが出来ました。

これがEN×nichiのポーズ笑

📝EN×nichi vol.2 進行表

<第一部> 
⚫︎18:30~18:40 藤田リュウジ ウェルカムトーク&ソロステージ
アンダーザスカイライン
縁日

⚫︎18:40~18:50  高橋啓太 ソロステージ
Magic
あくび

🎤18:50~20:00 トークセッション
高橋啓太  トークテーマ「おばあちゃん」
藤田リュウジ トークテーマ「同窓会」
with ORIZURUチーム(はるきちさん・わぐちゃん・ヒデミやん)

《休憩10分》

🎈20:10〜20:25 みんなで紙風船を折りましょう!セッションのコーナー
LED電飾を紙風船の中に忍ばせて、参加者全員でオリジナル電飾を作成


<第二部>
⚫︎20:25〜20:35  藤田リュウジ ソロステージ
ライトバイユアサイド

⚫︎20:35〜20:55  光のセレモニー
イベントバックドロップに作成したオリジナル電飾を貼り付けて、みんなで記念撮影。

⚫︎20:55〜21:10 高橋啓太 ソロステージ
Tears in Heaven (Eric Clapton カヴァー)
花おもい

🎼21:10~21:20 ミュージックセッション
Sound Of Music

⚫︎藤田リュウジ フィナーレ挨拶&弾き語り
This is my life

進行表メモより

僕がずっと追い求めてきたイベントの形はこれでした。
第一歩、それを具現化し実現することが出来て本当に嬉しい。
参加者の皆様が貼り付けてくださった色とりどりの電飾でじんわりと温もるバックドロップを眺めながら、そこに言葉は要らなかった。
ただただ、あたたかい気持ちに全身が包まれていました。
まさに僕が想い描く"縁の匂い"が広がっていたんです。


厳念寺さん2Fの和広間。僕もこの部屋でグリーフケアプログラム「TOBIRA」3期を受講しました。

まずは第一部。
厳念寺2Fの広間にてトークセッションが繰り広げられました。
今回はお互いにトークテーマを決めて、そのテーマをORIZURUチームのセッションメンバーと深掘りしていくという新しい手法にチャレンジしました。
いかがでしたか?
ずっと聞きたかった啓太の心の声。
今回その声に出逢うことが出来たなと思います。
なるべくして訪れた彼の看護への道、ライブステージでの経験が活きた現場の話、「今が大事」の説得力、直接肌に触れるケアのエネルギー、おばあちゃんから受け継いだ"いのちのバトン"
啓太はこの10年、ここでは語り尽くせないほどあらゆる生死の現場と向き合ってきたと思います。
その中で「最近は曲が書けない。才能がないから、日々の経験が音楽になっていくということがないんです」と笑い飛ばして見せるけど、そりゃあそうだよと僕は感じます。
音楽は余白だから。
彼が身を置く日々はあまりにリアルに満ち満ちているんだと想像しています。
ただ同時に高橋啓太というデッカい人間の中にある「歌の水瓶」は着々とその水位を増していて、そのうち大量に溢れ出す気がしていて。
いつか彼が「見上げてごらん夜の星を」や「上を向いて歩こう」のような時代に残る名曲を生み出す日を、僕は楽しみにしているんです。
ゆったりと、60歳でも70歳でも、僕は待ってるよ笑

高橋氏の流石のトーク力(ツッコミ力)で会場はたびたび爆笑でした

僕は今年行われた中学の「同窓会」について話をしました。
同じ窓から、同じ空を見ていた仲間たち。今はそれぞれの窓から外の社会を見たり、窓の内側で家族を囲んだり。
同じ窓の会って、いいネーミングだなって思えた。
そこはとんでもなく拓けた縁的空間だったんです。
僕にとっての音楽活動開始のきっかけとなる恩師が今はガチガチの仏教徒になっていたという"まさか"すぎるエピソードも含めて、時間軸を飛び越える大きな「縁」の窓が空きました!というトークを聞いていただきました。
正直、思い出なんてずっと小っ恥ずかしいものだと感じていました。
生きているのは今、今がすべてだって。
でも今を生きる僕を、僕たらしめてくださっている縁を一つ一つ言葉にしていくことで、あらゆる時の河が繋がって大きな流れになっていくような。
そんな感覚がしました。
時間内に話し切れませんでしたが、当時僕がギターを持ち始めたのも実は悪化した持病で大好きだったサッカーを諦めなくてはならない出来事がきっかけで。
そこでこっそりお守りを持って通い始めた神社で何か大いなるものに祈ろうという衝動が芽生えたあの時、生まれて初めて自分の中の「宗教観」を感じたんです。
こういうことって、実際に言葉にする機会は中々無いです。
だからこそ心にある想いを話すこと・その想いを聞いていただくことの大切さ。
EN×nichiはそれをエンターテイメントしていきたい空間です。
もっともっと話していたかった。
そんな贅沢な信頼をくださった、あの場にいた全ての縁者の皆様に改めて感謝を伝えます。
また一つ、新しい窓の内側に集えた仲間たちです。

超個人的な話をこんなにもじっくり聞いて問うていただく、この上ない贅沢な時間

第二部は、一階本堂へ。
参加者の皆様全員で紙風船を折って仕上げたオリジナル電飾を、イベントバックドロップに飾り付けます。

LED紙風船は後輩のデザイナー・ナカノタクロウの発明品です。タクロウありがとな!

僕や啓太の歌を聞きに来てくださった方、ORIZURUさんの活動とご縁のある方、普段から厳念寺さんに通っている方、さまざまなきっかけでこのイベントに参加してくださった方々が一つのフラッグに向かい灯りをともす後ろ姿を見つめながら、
僕は「ずっとこういうイベントがやりたかったんだ」と感動を噛み締めていました。
目には見えない・触れられない、でも確実に我々を生かし続けている「縁」というはたらきの周りをぐるぐるしながら
歌ったり話したり、笑ったり泣いたり頷いたりする時間。

啓太がまさかのクラプトンカヴァー。おばあちゃんとの思い出の歌。

イベントの締めくくりにお届けした歌は、ORIZURUさん主催のライフプログラム「TOBIRA」の卒業式に向けて完成させ、その式で初披露したThis is my lifeです。
「TOBIRA」に参加しなかったらこのEN×nichiもThis is my lifeも生まれませんでした。
今回、厳念寺さんでORIZURUさんのサポートをいただきイベント開催することが決まってから、最後に歌う歌はこの曲と決めていました。
歌で"ただいま"をお伝えして、また次なる旅の一歩へとTOBIRAをあける"行ってきます"を告げるためです。

So This is my life


改めてEN×nichi vol.2に足を運んでくださった皆様、心を寄せてくださった皆様、ありがとうございました。
快く空間を提供してくださった厳念寺さん、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
企画制作段階からミーティングを重ね、前日ギリギリまでイベントのブラッシュアップにお力を貸してくださった代表・小林さんはじめ、当日のあらゆるケアを担当してくださったチームORIZURUの皆様に心からのリスペクトを。
僕も微力ながら一員としてお力添え出来ることがありましたら、何でもやらせていただきます。この先も末長くよろしくお願い致します。(まずは寺パークから参加します笑)

そして、高橋啓太へ。
僕はずっと君という人間のファンであり、君が創り出す音楽のファンです。
また来年1月に柏で歌い合えるのを楽しみにしています。
お互いヨレヨレになってもハモろうね!

皆様、また来年。vol.3でお逢いしましょう。
その日までどうかお元気で!

EN×nichi vol.2 ALL BGM
「Spazieren / Henning Schmiedt」


いいなと思ったら応援しよう!