見出し画像

2022振り返りなど

2022年の活動を振り返ると、4年ごとの書籍も出せず、仕込みの時期で大きなことは成し遂げられなかったかな、などと思っていましたが、書き出してみると、大小様々な達成がありました。

1月
『新建築住宅特集』にて貝島桃代さん、中山英之さんと座談月評の連載がスタート
西沢立衛さんを迎えて映画「TOKYO2021」上映会
・所沢市にてフォーラム「所沢駅周辺グランドデザインの方向性」に登壇
嶋田洋平さんの映画「(仮)建築をあきらめる」の座談会収録に参加。2015年の嶋田さんとの対談から7年
・神戸市役所の皆さんとポートアイランドをモーニングジョグ
・新所沢まちづくりセンターにて第1回「新所沢パルコの撤退に関する研究会」にて講演とディスカッションのファシリテート
・岡崎 にてモーニングジョグ。籠田公園でラジオ体操に飛び入り参加
「大宮駅周辺グリーンインフラ公民連携プラットフォーム」が設立され、設立会議とWSのファシリテート

西沢立衛さんを迎えて映画「TOKYO2021」上映会
神戸市役所の皆さんとポートアイランドにてモーニングジョグ

2月
・岡崎市にて毎年恒例QURUWAシンポジウム
東急不動産宇杉真一郎さんと対談
・園田聡さん、飯石藍さんと地元まちづくり関係者の皆さんで所沢都心部フィールドワーク
五十嵐太郎・菊地尊也 編『現代建築宣言文集 1960-2020』「グーグル的建築家像をめざしてー批判的工学主義の可能性」(2009)を収録頂く
金田充弘さん日建設計田中渉さん屋根・防水をめぐる座談会
埼玉県都幾川村のトカイナカハウス「ときがわ自然塾」に登壇。菅沼さん本家さんと鳩山ニュータウンでの5年間に渡る取り組みについて
建築家・柄沢祐輔さんの訃報に接する

岡崎市にて毎年恒例QURUWAシンポジウム

3月
赤レンガ卒業設計展の審査に参加
・コロナ禍を挟んで2年ぶりの椿峰まちづくりシンポジウム2022
・藝大修了式。藤村研メンバーで記念撮影し恒例の修了ゼミ
早稲田建築有志卒業計画・卒業計画展2022公開講評会
「母の家」竣工内覧会
『新建築住宅特集』4月号リノベーション特集にて「母の家」掲載
・UDCOの「グリーンインフラ大賞・国土交通大臣賞」受賞報告でさいたま市役所の清水勇人市長を訪問
・住総研にてすまいろん座談会「70年代住宅との向き合い方」
・UDCOがさいたま市大宮でコーディネートする「おおみやストリートプランツプロジェクト」が「第二回グリーンインフラ大賞・国土交通大臣賞」を受賞し国土交通省にて授賞式
日本建築士会連合会全国青年委員長会議にお招き頂きトーク。アリソン理恵さん、今佐和子さん、嶋田洋平さん、山田紗子さん稲見公介さん
広島平和祈念卒業設計展講評会
・新たなプロジェクトのご相談を受け、約1年ぶりに南相馬
第3回前橋市アーバンデザインシンポジウムへ登壇

藝大修了式。藤村研メンバーで記念撮影

4月
2016年に藝大に着任して6年が経過。東洋大での6年と在籍期間が並ぶ
・RFAが鳩山町より指定を受け指定管理者として「鳩山町ふれあいセンター」の運営管理を開始。2017年より運営管理を行う「鳩山町コミュニティマルシェ」に続き、公共施設の運営管理を通じて大都市郊外のニュータウンの活性化(空き家流通による移住推進・起業推進・多世代交流等)に取り組む
JIA青森地域会にて講演。「PROJECT AOMORI」と題し空き家や公共施設老朽化の課題解決を図る新たな政策軸を提案。北原先生にもコメントを頂く
7大学8研究室の合同展示「How will we learn together?」展を藝大美術館陳列館にて開催。919名の来場者を数えて無事閉幕。最終日は教員9名も勢揃いして相互批評
・広島にて集合住宅の地鎮祭。藤村家の本家がある倉橋島の春日神社・藤村哲也さんに斎主をして頂く
・娘・円が満1歳
秋吉浩気『メタアーキテクト』についてのトーク「現代のアーキテクト論」に登壇
・娘の保育園入園式。自己紹介で号泣
・岐阜県各務原市の医療・福祉法人フェニックス「ゴザーレプロジェクト」植樹イベントに立ち合い

7大学8研究室の合同展示「How will we learn together?」展

5月
東京女子大国際社会学科籾山真人先生にて2年ぶりに対面での講義
日高市高麗武蔵台チーム(げんきネット武蔵台・東京大学・東急不動産)と所沢市役所の皆さんを鳩山ニュータウンへご案内
黒川哲郎(1943-2013)の業績を振り返る研究会を始める
・鳩山町コミュニティマルシェで森田太初さんとトーク

鳩山NTにて日高市高麗武蔵台NT関係者の皆さんをご案内
新所沢にてまち歩き

6月
・ご縁を頂き京都府福知山市のまちを歩く
・伊庭野さん帰国記念でTEAM ROUNDABOUTメンバーで合同おでかけ社会実験の予定が刈谷さんの事務所で急遽本づくりワークショップ
・久しぶりの塚本研百年ゼミ(OBOG会)で鴨川市釜沼「小さな地球プロジェクト」を初訪問

塚本研百年ゼミ(OBOG会)
TEAM ROUNDABOUTメンバーで合同おでかけ社会実験

7月
所沢市「パブリック空間創出・利活用推進事業支援業務委託に係るプロポーザル」にてRFAが優先交渉権者として選定
・東京藝大藤村研究室が神戸市企画調整局より「ポートアイランドの将来像検討業務」を受託
早稲田大学2年生課題「建築表現」講評
在京初雁会(川越高校同窓会)に初出席。校歌を久しぶりに歌う
・藝大2年生課題最終講評会にてアリソン理恵さん、山田紗子さんをゲストに迎える。常福寺の瀧口康道さんや台東区の職員の皆さんも

藝大2年生課題最終講評会
藝大にて中山研と藤村研で合同ゼミ

8月
・東工大にて坂本一成先生との対談「卒業設計とは何か」
・大宮にて「おおみやストリートプランツプロジェクト潅水式」に出席
・小豆島にて「馬木ローカルミーティング」「小豆島建築ミーティング」へ2夜連続で登壇
・1970年に創刊された歴史ある外国人向けの英字情報メディア『Tokyo Weekender』にインタビューが掲載
・評論系の同人誌『近代体操』のメンバーからインタビューを受ける。
・鳩山ニュータウンが『JAPAN TIMES』に取り上げられる。

小豆島「馬木ローカルミーティング」にて
東工大にて坂本一成先生と対談

9月
上野まちづくり協議会にてプレゼン
神戸市役所にて局を跨ぎ13課の課長が揃う会議に出席
・神戸まち大にて丹下健三・水谷穎介の都市軸について講演

神戸市役所にて13課の課長とディスカッション

10月
岡崎市議会にて市長席に座り、議員36名に向けて講演
・椿峰コミュニティ会館別館にて「椿峰地区地区計画策定に向けた説明会」に3日間出席
・岡崎市にて「次世代の会」会議に出席。QURUWAエリアの景観まちづくりの考え方についてレクチャー
・秋田にて日本建築士会連合会青年委員会による全国建築士フォーラムにて秋田公立美術大学の小杉栄次郎さんとトーク
 ・岡崎市にてQURUWAシンポジウムへ登壇
・UDCOメンバーで『分解者たち』著者の猪瀬浩平さん(明治学院大学)による「見沼福祉農園」訪問し石井秀樹さん(福島大学)交えディスカッション

「見沼福祉農園」訪問

11月
・中山陽州さんを偲ぶYOSYU fes@名村造船所跡地
・東京カテドラルにて東洋大藤村研OB友國さん結婚式に出席
・3年ぶりに海外渡航しETH(スイス連峰工科大学)にて「雑誌を通じた最近の日本の住宅をめぐるレビュー」をテーマにした討議に登壇
・所沢市都市計画課主催「Tokorozawa Street Place」開催
・神戸市長久元喜造さんポートアイランドの将来像研究について中間報告
・建築関係者のサッカー大会A-CUPでキャプテンを務める藝大「上野ブルーシーツ」が準優勝!!
・名古屋工業大学にて建築設計学会「修士設計プロレゴメナサミット」講評会に参加
・2020年のプロポーザルで選ばれ設計を進めてきた奈良県十津川村災害対策本部庁舎の現場がスタート

藝大「上野ブルーシーツ」でA-CUP準優勝!!
所沢市都市計画課主催「Tokorozawa Street Place」の朝
ETHにて講演

12月
「椿峰キッチン」竣工内覧会。その後の三浦展さんとトーク
・所澤神明社で開催された西武HD「SEIBU TSUNAGU PROJECT」による音楽イベント「神社と杜の音楽祭」運営協力をRFAで担当。オープニングのトークに禰宜の三芳文彬さんと登壇
・「小高パイオニアヴィレッジ」が第38回福島県建築文化賞復興賞を受賞
山下設計の社内賞「山下賞」の選考に参加
日建設計の社内アワード「都市AWARD」の発表会に参加
・藝大にて卒業制作と修士制作の講評会
大阪芸術大学の卒業設計講評会にお招き頂きレクチャーと講評
埼玉空き家界の主要プレイヤーが集結してトーク@ AKAI FACTORY(飯能)
磯崎新さんの訃報に接する

埼玉空き家界の主要プレイヤーとトーク@AKAI FACTORY
十津川村災害対策本部庁舎の材木を切り出した村有林にて
三浦展さんとトーク@椿峰キッチン
都市AWARDイベント@日建設計

RFAとして
・「母の家」「椿峰キッチン」竣工
・奈良県十津川村「災害対策本部庁舎」着工
・広島にて集合住宅着工。藤村家の本家がある倉橋島の春日神社・藤村哲也さんに斎主をして頂く
・指定管理者として「鳩山町コミュニティマルシェ」に続き「鳩山町ふれあいセンター」の運営管理を開始
・所沢市「パブリック空間創出・利活用推進事業支援業務委託に係るプロポーザル」にてRFAが優先交渉権者として選定され受託
・西武リアルティソリューションズより「西武飯能・日高分譲地多世代プロジェクト」設計業務を受託
・西武HDによる音楽イベント「神社と杜の音楽祭」の運営協力を受託
・「小高パイオニアヴィレッジ」が「第38回福島県建築文化賞復興賞」受賞

UDCOとして
・「おおみやストリートプランツプロジェクト」が「第二回グリーンインフラ大賞・国土交通大臣賞」受賞

東京藝大藤村研究室として
・神戸市企画調整局より「ポートアイランドの将来像検討業務」を受託
・7大学8研究室の合同ゼミGDZのホストとして合同展示「How will we learn together?」展を企画し藝大美術館陳列館にて開催

個人として
・『新建築住宅特集』にて貝島桃代さん、中山英之さんと座談月評を担当
・ETHにて「雑誌を通じた最近の日本の住宅をめぐるレビュー」をテーマにした討議に登壇
・東工大にて坂本一成先生との対談「卒業設計とは何か」
・娘が1歳となり保育園に入園
・建築関係者のサッカー大会A-CUPで2018年からキャプテンを務める藝大「上野ブルーシーツ」が準優勝

2022年の主な出来事

2022年も主にまちづくり関連でシンポジウムやワークショップに多数登壇しました。飯能日高NTに新たに入ったほか、岡崎市、所沢市、台東区、川越市、福岡県古賀市などでは委員会などでそれぞれ役割を持ち関わらせて頂きました。またずっと注目してきた神戸市、所沢市、西武から新たに業務を受託できたり、縁のある椿峰や広島、青森でプロジェクトが始まったり関わりが作れたこと、RFAで設計監理を受注した官庁発注施設「十津川村災害対策本部庁舎」が議会承認や施工者選定などの山を乗り越え無事着工できたことなどは大きなブレークスルーでした。

建築批評に関してもシンポジウムや講評会などに多数登壇させて頂きましたが『新建築住宅特集』にて貝島桃代さん、中山英之さんと座談月評を担当させて頂き、3年ぶりに海外渡航しETH(スイス連峰工科大学)にて討議に登壇させていただいたこと、母校である東工大にて坂本一成先生と「卒業設計とは何か」をめぐって対談させていただいたことなどは大きな経験となりました。

2022年にやり残したこととしてはRFAとしては取り組んだプロポーザルで成果が出せなかったこと、個人としては2014年、2018年と単著を刊行してきたリズムからすると何らかの著作を刊行するべきだったこと、特にまたずっと関心を持ってきた田中角栄『日本列島改造論』50周年であったにも関わらず何のアクションも起こせなかったことは残念でした。2023年に挽回したいと思います。

人生のスパンでみると46歳のいまは心身ともに充実し、最も活動的な時期を迎えているのでしょう。建築家としては建築設計とその他の仕事のバランスが課題ですが、2022年は建築設計のほうが充実してきてバランスが回復してきているように思います。

2009年から2019年まで接点を持たせて頂いた磯崎新さんのことを思い起こすと、群馬県美や北九州市美、富士見カントリークラブを竣工させ「大噴火」と呼ばれた1975年が磯崎さんが44歳の頃で、「1970年代(=40歳代)は建築を真面目にやった」と言っていました。時代の要請に応えたり批評したりしながら徐々に建築設計に比重を置き、40年後に「2020年代は建築を真面目にやった」と振り返ることのできるように注力したいと思います。

いいなと思ったら応援しよう!