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1500日

さて、珍しく少し背筋を伸ばして緊張しながらスマホに向かってこれを書いている。どうしてそんなに緊張をしているかというと、これが連続投稿1500日目の文章であるからだ。

基本的に当日の朝まで何を書くかなんて決めず、その日その場で思いついたことを行き当たりばったりに書いている。しかし今日は違う。これを書いているのは昨日だ(ややこしい)。1500日目の文章を書くためだけに前の日にわざわざ時間を作って、前々から気になっていたカフェまで来てローフトビーフのサンドイッチを食べて、コーヒーを飲みながら、背筋を伸ばしてスマホに指を滑らせている。そしてそれを翌日、つまりは今日(ややこしい)、読み返しながら加筆修正している。こんな二段構えで臨むほど、どうやら僕は1500日目の投稿を大切に考えているようだ。

確かに1500日というのは途方もない日数だ。4年とちょっと。それこそ雨の日も風の日も、インフルエンザで38度の熱がある日も結膜炎で涙目な日も舞台の本番がある日も女に振られた日も毎日書いてきた。もはや執念である。そうして書き続けてきて迎えた節目の1500日。流石に感慨深いものがある。本来僕は飽き性である。何かを始めても三日坊主で終わりがちだ。まさかこんなにも続くことになるとは思わなかった。今日ばかりは自分を甘やかして褒めてねぎらってあげたいと思う。

とは言え、これを機に特別書きたいことがあるわけでも特別伝えたいことがあるわけでもない。強いて言うならば、1500日ってすごくない?すごいでしょ?すごいって言ってよ!という薄っぺらい自己顕示欲だけだ。薄っぺらい自己顕示欲と、ここで辞めたらかっこ悪いなという見栄だけでこのnoteは続いているようなものだ。あとは再三言っていることだが、書いたものを後から自分で読み返すのが面白いという稀有な趣味を持ち合わせているからだ。別に大義があるわけじゃない。路傍に咲いている花でいい。なんか知らんけどいつもここに咲いてるな、と誰かが目に留めてくれる。おっ、今日も綺麗な花が咲いたなと自分で悦に入る。それで充分なのだ。いや、そりゃまあもっとたくさんの人が読んでくれていいねもいっぱい付いて投げ銭がビュンビュン飛んできてそれで生活出来るくらいになるならそれに越したことはないけれど、そこを目指してやってるわけじゃあない。それは多分これからも変わらないと思う。

そう、多分これからも変わらないのだ。

確かに1500日という節目は特別な日だけれど、ただの通過点だと言ってしまえばただの通過点だ。これからも変わらず、毎日毎朝ネタに困って、「書くことがない」なんてネタも定期的に書いたりしながら、ゆるゆると書き続けていこうと思う。そうやって書いたものを誰かが読んでくれて、その人の心に小さな何かをもたらしたり、自分で読んでニヤリとしたりする。こんな幸せなことはない。それでいいのだ。

少し心身の疲れが溜まっていたのもあり、おそらく今年いっぱいは本業の演劇活動は控えめになる予定です。しばらくはここだけが僕の創作の発表の場になるかもしれません。どうぞ引き続きご愛顧いただけると幸いです。

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うえぽん
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