2020年 香港国際競争の有力海外馬の紹介
皆さま初めまして!〇外馬を愛する海外血統大好き競馬Vtuberの外野龍志(との りゅうじ)と申します。
初のnoteでの記事になり、どう扱えばいいかわかりませんが・・・試行錯誤して書いていきたいと思います!
今回はTakkuMattsuさんの競馬AdventCalendarでの11日目担当として参加させていただきました。
さて記念すべき初の記事はと言いますと、今週末の12月13日に香港は沙田競馬場にて開催される香港国際競争(香港國際賽事)4レースの有力海外馬の血統やらを紹介していこうかなと思います!
4レース分ともなるとそれなりの数になるので大雑把にする感じにはなりますがその辺りはご了承くださいm(_ _)m
香港ヴァーズ(沙田競馬場 芝2400m)
エグザルタント(Exultant)
父:Teofilo(Sadler's Wells系)
母父:Mark of Esteem(Mill Reef系)
父のTeofiloは2歳時無敗の5戦5勝だったが、脚の状態が回復せずに引退して種牡馬入りした経歴を持つ。
産駒としてはマイルを走る馬からカドラン賞を制するステイヤーと幅広い産駒を出す万能型。
母父のMark of Esteemはマイル戦でGⅠ2勝を挙げた馬。産駒傾向的には優秀なスピードを引き継がせるが、その父Darshaanの影響からパワーと持続力を併せ持つ産駒も出ている。
このエグザルタントは元々アイルランド生産の馬で、香港移籍前には愛2000ギニーで3着と活躍してた馬でした。(同じレースにはドバイWC2連覇を果たしたサンダースノーもいました)
香港移籍後は2018年の香港ヴァーズを始めGⅠ5勝を挙げ、香港クラシックディスタンスの総大将へと昇りつめた。
近走はフローレにこそ後れをとっているが、2400mでは香港国内では敵なしの強さを誇りこのメンバーでなら力を見せるはずだ。
モーグル(Mogul)
父:Galileo(Sadler's Wells系)
母父:Danehill(Danzig系)
父はご存じ欧州が誇る歴史的名種牡馬。産駒を挙げればきりがなく、傾向はマイル~クラシックディスタンスでの活躍馬が目立つ。
母父Danehillも説明不要なレベルで世界各地でGⅠ馬を輩出する名種牡馬。産駒の傾向はGalileoよりも広くスプリンターからステイヤーまで生み出すが、特にオーストラリアでは爆発的に繁栄しているのが特徴だ。
さてこのモーグルだが、凱旋門賞で武豊騎手が騎乗予定となり話題になったジャパンの全弟にあたり、戦績としてはパリ大賞でインスウープを抑え込んで初GⅠ勝ちを果たしている。
この馬の傾向としては若干欧州よりも軽めの馬場のが合うのかなと思っており、香港の舞台は合いそうといった印象がある。
ここで気になるのはGalileo産駒の香港ヴァーズの成績。通算2勝ではあるものの勝ってるのは15年,17年の覇者ハイランドリールのみ。中々にデータとしてはよくないとは思うが同時にいいデータもある。
ハイランドリールは父Galileoで母父にDanehillといった血統だ。そう今回のモーグルと同じなのである!
オセアニアからの輸入馬が多い香港競馬においてDanehillは相性がよく、ここでも勝ち負けは十分とみる。
香港ヴァーズ自体はこの2頭の一騎打ちと見られているが、連勝から前走ジョッキークラブC3着にきたコロンバスカウンティやチャンピオンズ&チャターCではエグザルタントの2着に来て、2400mの2戦で共に連対しているシェファーノが不気味な存在になりそう。
香港スプリント(沙田競馬場 芝1200m)
クラシックレジェンド(Classique Legend)
父:Not A Single Doubt(Danzig系)
母父:Encosta De Lago(Northen Dancer系)
父は現役時代こそGⅡ2着止まりではあったが、種牡馬入りすると豊富なスピードを引き継ぐ産駒が生まれスプリント~マイルでGⅠ馬14頭を輩出し大成功を収めた。(現在は種牡馬引退済)
母父はウルトラファンタジーやセイクリッドキングダムなど多数の短距離馬を輩出したこちらも名種牡馬になる。主に豊富なスピードと持続力を併せ持った産駒が多い。
さてこのクラシックレジェンドだが、今回が香港転厩初戦となる。元々はオーストラリアの競走馬であり、前走のジ・エベレストではGⅠ馬7頭を馬群の中程から豪快に差し切り突き放す勝ち方を見せた。
未だGⅠ勝ちこそはないが、短距離王国オーストラリアのトップスプリンター相手に勝った実力は本物でここでも圧勝しても不思議ではない。
コンピューターパッチ(Computer Patch)
父:Exceed And Excel(Danzig系)
母父:Hussonet(Mr.Prospector系)
父はオーストラリア生産のデインヒルの後継種牡馬で、産駒には香港スプリント連覇のミスタースタニングや、GⅠ3勝のエクセレブレーション等がいる。スピードや鋭い脚を使う瞬発力を産駒に受け継がせる。
母父は現役時代こそ実績はないが優れた底力とハマった時のエンジンは凄いものがあり、香港マイルを制したグロリアスデイズや、オーストラリアでGⅠ7勝をあげたウィークエンドハスラーが主な産駒か。
この馬もまたオーストラリアからの移籍組であり、近走は1番人気を裏切る結果が続くものの勝ち馬とは差がない競馬をしており。香港で走ってるスプリント馬の中では実力上位か。
クラシックレジェンドが頭一つ抜けてる印象で日本馬でもダノンスマッシュが出るなど1着も期待されるが、去年の2着馬で前走でコンピューターパッチを下したホットキングプローンやシンガポールのGⅠを連勝して参戦してきたインファーノがおりハイレベルな戦いが予想される。
香港マイル(沙田競馬場 芝1600m)
ゴールデンシックスティ(Golden Sixty)
父:Medaglia d'Oro(Sadler's Wells系)
母父:Distorted Humor(Mr. Prospector系)
父メダグリアドーロはダートGⅠ3勝を挙げる等当時のトップホースの一角で、プリークネスSを制した女傑レイチェルアレクサンドラやGⅠ9勝を挙げたスピード馬ソングバード等強い牝馬を輩出している。産駒には優秀なスピード・持続力や小回りを鋭く曲がれるコーナリング能力を引き継がせる傾向がある。
母父ディストーティドヒューマーはマイル~中距離を中心に高速決着の得意なスピードを受け継ぐ産駒を輩出している。主な産駒にはケンタッキーダービー・プリークネスSの二冠を制したファニーサイドや、BCクラシック勝ちのドロッセルマイヤー等がいる。
去年史上2頭目となる香港三冠を制した次世代の香港のエース格で、そのレーススタイルは大外からまとめて差し切る豪快なレースそのもの。衰えやハンデ差があったとは言え当時のトップホースだったビューティージェネレーションを突き放すとその後も連勝を続けここまでの戦績が14戦13勝、現在10連勝中とこのレースで圧倒的な人気を背負うのは確実といった感じだ。
アドマイヤマーズが連覇を達成できるかどうかはこの馬の末脚を凌ぎ切れるかにかかっていると言っても過言ではないだろう。
オーダーオブオーストラリア(Order Of Australia)
父:Australia(Sadler's Wells系)
母父:Danehill(Danzig系)
父のオーストラリアはガリレオとウィジャボードとの間に生まれた超良血馬であり英愛ダービーを制している。産駒成績自体は、今年の英セントレジャーを制したガリレオクロームとオーダーオブオーストラリアのみとパっとしないが血統面から未だに期待はされており後続が続くことを願っている。
母父は既出なので割愛します!
前走BCマイルで最下位人気ながら激走を見せ、衝撃を与えた当馬。それまでは愛ダービー4着(勝ち馬サンティアゴ)こそあったものの実績は一般競争2勝のみ。そこから初の欧州圏外のレースであのレースを見せたのだから驚きである。
そうなると適正としては欧州圏よりも軽い芝が合うと見てもいいだろう。母父にデインヒルがいる上、BCマイルでのあのパフォーマンスを見ればこの舞台でも前走の再現をする可能性は十分にありえる。前走をフロックと侮ると痛い目を見る可能性も・・・。
アドマイヤマーズの連覇を達成するには強いメンバーが出てきたが、他には去年の2着馬であるワイククや去年のジャックルマロワ賞勝ち馬であるローマナイズド辺りも侮れない存在だ。
香港カップ(沙田競馬場 芝2000m)
フローレ(Furore)
父:Pierro(Sir Gaylord系)
母父:Redoute’s Choice(Danzig系)
父ピエロはオーストラリアでGⅠ5勝を挙げた馬で産駒の傾向もスプリント~中距離と幅広い。鋭いとまではいかないが確実な末脚を使える産駒が多いイメージか。主な産駒にはオーストラリアンダービーを制したレヴェンディやコーフィールドS等を制したアルカディアクイーンがいる。
母父のリダウツチョイスはデインヒルの後継種牡馬の1頭を占めていた名種牡馬であり、リーディングサイヤーに3度輝く等数々のGⅠ馬を送り込んできた。産駒の距離はスプリント~クラシックディスタンスと多岐にわたっている。日本だとフルーキーの父として知られている・・・かな?
元々ニュージーランド生産の馬であるフローレ、前述のレヴェンディが勝ったオーストラリアンダービーで1番人気(6着)を背負う等素質を評価はされていた。その後香港に移籍して香港二冠を達成するが、その後しばらくは着外が続いた。しかし今年のクイーンエリザベス2世Cで2着に入ると復調してきて近2走ではエグザルタントに連勝する等本格化を迎えてきた模様。
レーススタイルは前目から鋭い脚で差し切り粘り切るタイプ。
スカレティ(Skalleti)
父:Kendargent(Grey Sovereign系)
母父:Muhaymin(A.P.Indy系)
父ケンダルジャンは現役時はGⅢ2着1回の13戦2勝と活躍したわけではなく種付け料も格安でしたが、種牡馬になると初年度から重賞馬を輩出し仏のリーディングサイヤーにまで上り詰めた種牡馬です。主な産駒はGⅢグロット賞勝ちでGⅠコロネーションS2着のケンホープで重賞勝ちこそいるもののGⅠ馬は産まれてないのが現状です。
母父のムハイミンなのですが・・・さすがにまったく知らない種牡馬でして、調べても情報が一切出てこないので米国産の父がA.P.Indyとだけしかわかりません・・・スマナイ
さてスカレティに関してですが、初戦こそ8着で敗れたもののその後のレースでは3着以内に入り続けている安定感が光る馬です。
そして今年のGⅢ ゴントービロン賞では後の凱旋門賞馬となるソットサスに、GⅠ英チャンピオンSではアデイブにこそ先着を許したもののマジカルや英ダービー馬サーペンタイン等のトップホース相手に先着する等、その実力の高さを感じさせます。
初の欧州圏外なのが不安点ではありますが、この安定感は魅力的ですね。戦法としては先行抜け出しから粘りこむスタイルだと思います。
他の有力所だとやはり今回がラストランとなるマジカルになりますかね。この海外の有力馬3頭に対してダノンプレミアム等の日本勢がどう挑むかが注目点ですかね。
最後に
長文を書くのに慣れてない上に、初のnoteでの記事なので見映えとかが大変気になりますが(不安)まずはやってみることが大事ですかね・・・
今回は画像の素材もない状態なので文章のみにはなってしまいましたが、今後こういう記事を出す時は何かしらを出せれるようにはしたいと思います。
最後に、この記事で少しでも馬券の参考になれば幸いです。
それではーノシ
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