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2021年 香港国際競争の有力海外馬の紹介

どうも〇外系競馬Vtuberの外野龍志と申します。
大遅刻寸前でしたが間に合いました・・・
今年も去年に引き続きTakkuMattsuさん主催の競馬アドベントカレンダーに参加させていただきました。
競馬アドベントカレンダーのURLはこちら!!
https://adventar.org/calendars/6243

内容については去年に引き続き香港国際競争の4レース
・香港ヴァーズ(芝2400m)
・香港スプリント(芝1200m)
・香港マイル(芝1600m)
・香港カップ(芝2000m)
こちらの有力海外馬の紹介をしていきたいと思います。
出来るだけ来そうな馬をピックアップしようと思うため、ここで去年の馬場傾向がどんな感じだったかを簡単に振り返りましょう。

去年の馬場傾向
・先行馬での前残りはほとんど見られなかった
・外差しでの決着多し、先行馬は内から2・3頭分開けたコースを通った場合は善戦していた。
・穴馬は全頭後方からの流れ込み、前残りの波乱は一切なかった

こちらの傾向を踏まえて、気になる有力馬を紹介出来たらなと思います。
前哨戦のBOCHK Race Dayの振り返りも含めてみると面白い・・・かも?
後は、一部去年と同じ馬を取り上げると思うので、参考程度にこちらもどうぞ

前回のBOCHK Race Dayの振り返りはこちらから!!
https://note.com/ryuji_tono81/n/n9c28e8a71c8a

去年の有力海外馬紹介
https://note.com/ryuji_tono81/n/ndc7a95c1c8db

・香港ヴァーズ(沙田競馬場 芝2400m)

モーグル(Mogul) 
父:Galileo(サドラーズウェルズ系)
母父:Danehill(デインヒル系)

父はご存じ欧州のスーパーサイアー。距離適性自体はマイル~長距離と、幅広い産駒がいる。
母父もまたスーパーサイアーでスプリント~クラシックディスタンスとこちらもかなり幅広い。特に豪州では爆発的に繁栄している形だ。

去年の香港ヴァーズの勝ち馬で、ジャパンの全弟にあたる。
今年はドバイシーマで伸びを欠き7着に沈むと、ガネー賞は3着・コロネーションCは5着と26馬身の最下位という大敗。前走は8月のGⅢリュー賞(芝2500m)こちらは直線でしぶとく伸びるものの重馬場が響き6着に敗れた。
今年はここまでいい所が見えない馬ではあるが、この馬は良馬場が一番のベスト条件。コロネーションも明らかにパワーを要求される道悪馬場で合っていなかった。
しっかり状態を立て直した所で去年勝った香港の舞台、良馬場になって後方から脚を生かせる競馬を出来れば復活も十分に見えるだろう。

エベイラ(Ebaiyra)
父:Distorted Humor(ミスタープロスペクター系)
母父:Rock of Gibraltar(デインヒル系)

父は現役こそは目立った活躍はなかったものの、種牡馬になるとその才能を開花。絶頂期には30万ドルの種付け額を設定されるなど大活躍を見せた。母父としても優秀でゴールデンシックスティやBCマイル勝ちのライフイズグッド,アロゲート等こちらも大きな影響力を見せている。
距離適性は短距離~中距離辺りの勝ち馬が多い。
母父はスピードやパワー・持久力等を武器にマイル路線で活躍を見せた。種牡馬入り後も短距離~中距離持久力やパワーの優れたスピード馬を輩出している。近年は母父として存在感を見せている

4歳牝馬の当馬はサンクルー大賞でブルームの2着に来る等地力は十分にある。前走のジャンロマネ賞ではハナに立つも直線で失速して6着と敗れている。
近走は前目で競馬することが多いが、後方からも競馬を出来る馬瞬発力のある脚を使えている。
今回が初の欧州圏外のレースにはなるが、走りや血統的にも馬場は十分適応できる可能性が高いので、穴馬だった場合は紐で抑えても面白い一頭だと思います。

パイルドライヴァー(Pyledriver)
父:Harbour Watch(ノーザンダンサー系)
母父:Le Harve(ブラッシンググルーム系)

父は短距離血統のAcclamationの子で3戦3勝の実績。
主な産駒は香港マイルに出走する香港のマイル路線上位馬のワイククと本馬のみ。この馬は例外として短距離~マイルが主戦場な印象か。
母父はフランスで実績を出している種牡馬で距離はマイル~中距離が主戦場。ワンダフルトゥナイトという牝馬の中長距離馬を出してはいるが、母父がMontjeuなので例外感はある。

パワーが要求された今年のコロネーションC(約芝2420m)を競り勝った馬になります。
前走は11/13のチャーチルS(AW2000m)を好位からの抜け出しで押し切っており、叩いて更なる上昇が見込めるか。
戦法は基本的に先行してスタミナとパワーで押しきるタイプになる。英セントレジャーS3着の実績もある為スタミナ勝負ではこの馬が一番強いのではないかと思います。
ただし馬場適正的には未知数な要素でスピード勝負となるとやや不安があるかなと、逆にスローに落とし込めれば十分チャンスはありそう。良くも悪くも地元香港勢のリライアブルチーム次第にはなりそうです。

他だと地元香港勢で2400mでは安定感を見せる去年の3着馬コロンバスカウンティが一発はありそうかなと思います。

・香港スプリント(沙田競馬場 芝1200m)

ラッキーパッチ(Lucky Patch)
父:El Roca(デインヒル系)
母父:Danehill Dancer(デインヒル系)

父はFastnet Rock産駒。GⅠ馬にTravelling Lightという馬がいるが、あまり種牡馬の情報がないので割愛。距離適性は短~中距離と言った感じか。
母父はデインヒル系らしいスピードのある馬で、産駒も短~中距離と幅広い。

前回記事でも取り上げていた馬ですが、前走・前々走とGⅡを連勝してきていて短距離馬の中では一番勢いのある馬になります。
騎手もZ・パートン騎手に乗り替わりになるので一発は十分にあると見ています。
戦法的には近走は中団からの差しではあるものの、昨年の先行馬が不利だった香港国際競争の日には先行して押しきる競馬もしているので内枠でも先行できるのは強みになる。


ウェリントン(Wellington)

父:All Too Hard(デインヒル系)
母父:More Than Ready(ヘイロー系)

父の姉には25戦25勝という歴史的スプリンターのブラックキャヴィアがいる良血馬。
産駒の適正は短距離~マイル辺り。
母父は芝ダート問わずに産駒を送り出す万能型。距離は短距離~中距離までなら活躍時期も問わない自在性を持つ。

今年のチェアマンズスプリントプライズの勝ち馬で香港馬の中での実力は最上位の馬だと思われる。
前走は7カ月ぶりの休み明けで今季初戦だったが伸び切れずに7着。
香港スプリントで使われるAコースは6戦4勝と相性がよく、負けたレースも僅差の2着か先行して大敗した内容なので叩いてこの舞台に合わせたと考えれば巻き返しは十分。
脚質は差しでツボに入れば鋭い脚を使うことが出来るタイプ。先行してしまうと最後甘くなる所があるので出来れば外枠を引いて楽に進めたい所。


コンピューターパッチ(Computer Patch)

父:Exceed And Excel(デインヒル系)
母父:Hussonet(ミスタープロスペクター系)

父はオーストラリアで活躍している種牡馬で香港でもミスタースタニングという香港スプリントを2勝している産駒を送りだしている。適正は短距離~マイル。
母父は南米やオーストラリアで実績を出しており、香港でもグロリアスデイズコンテントメントを輩出している。こちらも短距離~マイル辺りか。

逃げで結果を出している馬で、このレースの鍵を握るであろう馬。
前走は単騎逃げをするとしぶとく粘り4着。去年の香港スプリントにも出走しており、6番手から伸びてはいたが外差しの馬の強襲にあい6着に。
逃げることが出来れば勝ちこそは出来ないが堅実に走る一方、逃げれないと驚く程あっさり大敗してしまう為うまくスタートを切れるかにかかっている。
鞍上のD.レーン騎手とは初コンビで未知数だが、一発穴を開ける可能性は十分になる。

他の馬だと差して堅実なスカイフィールドやムーア騎手を迎えて復活を目指すホットキングプローン等が不気味な存在になりえるか。

・香港マイル(沙田競馬場 芝1600m)

ゴールデンシックスティ(Golden Sixty)
父:Medaglia d'Oro(サドラーズウェルズ系)
母父:Distorted Humor(ミスタープロスペクター系)

父はダートGⅠ3勝を挙げる等当時のトップホースの一角で、プリークネスSを制した女傑レイチェルアレクサンドラやGⅠ9勝を挙げたスピード馬ソングバード等強い牝馬を輩出している。産駒には優秀なスピード持続力や小回りを鋭く曲がれるコーナリング能力を引き継がせる傾向がある。
母父はエベイラの所で触れているので割愛させていただきます。

去年の香港マイル勝ち馬
で現在の香港最強馬。
前走は休み明けに8割位の出来という状態ながら残り300mから追い始めるとまとめて飲み込み着差以上の内容。ここを照準にしたローテで地力は頭一つ抜けている。
前々走は前走の4着馬のモアザンディスにアタマ差と詰められたが、それはいつもよりも仕掛けが早かったからと推察する。本来は400m辺りで押し上げて300m手前までで追い始めるのだが、このレースは600m手前でまくっていく内容だった。むしろ今まで以上に強い内容だったとも言える。
余談だが唯一の敗戦となったレースは先行して最後に垂れた内容となっている。去年の傾向だといつも通り仕掛ければスローでも先行馬を飲み込む脚を使える為、日本馬の最大の壁として今年も立ちはだかる。

ワイクク(Waikuku)
父:Harbour Watch(ノーザンダンサー系)
母父:Danehill Dancer(デインヒル系)

父はパイルドライヴァーでも話したので割愛。
母父もラッキーパッチの所で話したので割愛。

前走ジョッキークラブマイルの2着馬。前走はスローで先行しての2着とは言え、他の馬よりも2kg重い中でなので地力の高さは見せつけた。
前々走は59.5kgと他の馬との斤量差が響いて大敗している。
この馬は57kg以下のレースでは掲示板を外していない安定感で、去年も3着と差のない4着で斤量も軽くなるので軽視はできない存在。
戦法は先行が基本だが、中団からの差しをする場合もある。

マザーアース(Mother Earth)
父:Zoffany(デインヒル系)
母父:Green Desert(ダンジグ系)

父はGⅠフェニックスS勝ちSt.ジェームズパレスSではフランケルの2着と好走していた。スピードに優れた産駒が多く短距離~マイルが多い。
母父はスピード能力が高い産駒を輩出しており、日本でもインヴィンシブルスピリットを通して結果を残している。産駒は短距離~マイルに集中している。
オブライエン陣営が送りだすマイル代表馬。
前走BCマイルは後方待機策だったが、前が止まらない馬場後方のまま10着と敗れている。上位5頭は前目~中団前目につけてた馬なのでこの敗戦は度外視でもいいと思う。
BCマイルも前を捉えられなかったものの馬場には適応出来ており、香港の芝も問題なくこなせると思われる。
戦法は差し、内枠で包まれるとかがなければ斤量も相まって予想以上の末脚を繰り出しても不思議ではないポテンシャルは十分にあると思います。

他の馬だとモレイラ騎手鞍上今年の香港ダービー馬スカイダーシー,チャンピオンズマイルではゴールデンシックスティを追い詰めたモアザンディス等もマイル路線でだと上位候補の実力を持っている。

・香港カップ(沙田競馬場 芝2000m)

ボリショイバレエ(Bolshoi Ballet)
父:Galileo(サドラーズウェルズ系)
母父:Anabaa(ダンジグ系)

父はモーグルの所で書いたので割愛。
母父は兄弟にGⅠ馬を2頭持つ良血馬で短距離路線で活躍。種牡馬としてはBCマイル3連覇を含むGⅠ14勝を挙げた名馬ゴルディコヴァを輩出するなど活躍。母父としてもトレヴバッファリングを出すなどスピードに優れた産駒を送り出している。主に短距離~マイルが多いが稀に中距離馬なども出している。

前走のBCターフはチャンネルメイカー仕掛けについていく形で3コーナーから押し上げていく形に。結果は直線で伸びを欠いての6着だが2400mでもそれなりに走れたのは収穫。
英ダービー後は主戦場をアメリカに移してGⅠ勝ちも経験しており、この香港の馬場も十分に対応できる。斤量は0.5kg重くなる3歳頭で59.5kgを背負って勝っているので問題はないと思う。
脚質は基本的には先行だが、ベルモントダービーの時は差しで勝っていた為枠に応じて使い分けてくる可能性はありえる。
日本馬は強力だが、モーグルも去年激走を見せていただけに軽視は禁物。


ドバイオナー(Dubai Honor)
父:Pride Of Dubai(ミスタープロスペクター系)
母父:Montjeu(サドラーズウェルズ系)

父はオーストラリアのGⅠ2勝の5戦2勝で引退した短距離馬。産駒としては重賞馬を出すだけで大物はまだ出てきていない。産駒の距離適性は短距離~中距離辺りか。
母父はエルコンドルパサーが2着の時の凱旋門賞馬。ガリレオには劣るものの、種牡馬としては大成功を収めている。産駒の傾向としては中距離~長距離とガリレオに比べて長めに出る傾向が強い

夏に突如現れた欧州中距離のスターホース候補
今年の8月に初のGⅡ挑戦で勝利すると続いてのGⅡドラール賞では圧巻の競馬を見せた。重馬場で行われたが直線でムチが入ると1頭だけ桁違いの末脚でごぼう抜きをして突き放す快勝。相手に今年のドバイWC3着等、馬場状態不問のマニークールがいたと考えると強い内容だった。
前走の英チャンピオンSは前で粘るシリウェイを捉えきれず2着だったが、直線で鋭い脚を見せミシュリフアダイヤーを差しきるなど芝の一線級に通用する所を見せつけた。
脚質は追い込み。末脚を見る限り香港で良馬場ならこの馬の良さを存分に生かせる斤量も前走から1.5kg軽くなるのを考えると圧勝しても不思議ではない。

カーインスター(Ka Ying Star)
父:Cityscape(エタン系)
母父:Sinndar(ダンジグ系)

父は珍しいエタン系の種牡馬。現役時はドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)でレコード勝ちをするなどマイルで実績を出している。種牡馬としては南米のGⅠ2着馬を出すなど短距離~マイルの産駒が多い。
母父は凱旋門を勝つなど中長距離で実績を出していた。産駒もマイルGⅠ勝ちがいるが、おおよそ中距離~中長距離が主戦場と言った感じか。

昨季まではマイル路線を堅実に走っていた馬だったが、今年になって距離を少しずつ伸ばしてきた。
前々走で3歳以来となる1800mを2着と好走すると、前走も3歳以来となる2000mで出遅れながらもスローペースでまくり勝ち馬にも迫る上々の内容。ジョッキークラブカップ組の中では一番強い内容の競馬をしていた。
戦法は昨季までは逃げが中心だったが、今季は2番手でも結果を出せており香港馬の中でも安定感を見せている。
唯一懸念点を上げるとすれば当日のAコースとの相性は悪くグレードレース挑戦後7戦して馬券内が1回のみという感じになっているところか。

他の馬だと愛2000ギニー勝ち前走英チャンピオンS3着マックスウィニーが気になる馬と言ったところか。

・最後に

駆け足気味な文章になりました・・・とりあえず書きたいことは書けたはず
日本馬との比較とか当日の傾向とかで左右はされるとは思いますが、馬券とかの参考になれば幸いだと思います。

明日の12月11日の21時から香港国際競争の前日号をバーチャルサラブレッドのリュウタロウさんのチャンネルでやりますので、そちらも是非ご覧ください!!
https://youtu.be/PDv0tZtz5r4

当日は同時視聴配信を香港ヴァーズからやりますのでそちらも宜しくお願いします!

それではーノシ

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