Housmartの資金調達を振り返る

2021年10月8日 11:30

2014年に創業したHousmartは、無事に8期目を迎え、そのタイミングで約7億円の資金調達を実施いたしました。

資金調達の関わり方の変化

私が2017年に入社してから、今回で3回目（会社にとっては5回目）の資金調達となります。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000012645.html

1回目の調達時、私にとって資金調達は初めての経験でイロハもわからない状態でした。資金調達のピッチの作成から、プレゼン等もほぼ代表1人が実施し、クロージングの部分のみ担当させてもらいましたが、アコード・ベンチャーズの鈴木さん（現社外取締役）や顧問弁護士の先生に手取り足取り教えていただきながら、全体像が見えない状態ながら手探りで手続きを完了したことを覚えています。

（契約書のサインページだけ回収して製本をするという手段を知り、驚きました。）

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000012645.html

次の資金調達は入社して満2年ほどが経った時期でした。私はちょうど同時期に取締役に就任しており、経理だけでなく、会社全体、事業全体を幅広く見ることができるようになっていました。（視点の深さはまだまだ勉強中です。）

Excelやスライドワークもそれなりに得意だったことから、2回目の資金調達の資料作成はほぼ私に任せてもらい、ピッチへの同席、QA対応からデューデリジェンスの対応等幅広く経験させてもらいました。

資料作成の際には、外部の方やデザイナーの方のお力も貸していただき、質の高い資料をどう作るかの観点で非常に勉強になったことを覚えています。

クロージングも、社外取締役の鈴木さんから愛の鞭をいただきながらも、大きなトラブルなく無事にスケジュール通りに終えることができました。

この経験により、会社法上求められる手続きの全体像や、文章化されていないような商慣習について、大分理解することができたように思います。

そして今回の7億円の資金調達です。
この頃には、事業の規模も以前と比べて大きくなり、組織として事業長が置かれるようになったこともあり、私個人の見える範囲が細部まで把握していた前回の資金調達時に比べて狭まっていたこともあり、事業計画やピッチ資料作成、QA対応等を、事業長を含め4、5人のプロジェクトとして実施しました。

前回のように一人で資料を作るのはそれはそれで大変でしたが、複数人が関わる資料を矛盾なく整理していくという今回のプロジェクトは、より複雑で大変な仕事だったように感じます。

ただ、そのおかげで、前回よりもより解像度が高く納得感のある説明をすることができたのではないかと思います。また、私を含め関わった人間にとって大きな成長機会にもなりました。

これからのHousmart

今回、株主からお預かりした資金は、事業を伸ばすために主に採用のために充てていく予定です。

7億円というのは、非常に大きな金額ではあるものの、年収1000万円の人が50人もいれば（いないですが）、1年でなくなってしまう金額でもあります。

優秀なメンバーを集め、資金を効率よく使い、更なる成長を目指すため、組織として、個人として大きく変化し、次のフェーズに進まなければいけないと考えています。

特に、今のマネージャーは、元々、経営やマネジメントの経験のあったものは少なく、プレイングマネージャーとして実務を行いながらも初めての経営、マネジメントに四苦八苦しながらも、真摯さ誠実さを武器に、会社の成長に負けないように食らいついていった人の集まりなのですが、今後は、より経営、マネジメントに注力ができるよう、組織づくりを進めていきます。