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Irrigation Intensity かんがい強度 その⑩


写真の芝は現在の様子。今年はこの時期でも結構残っている。が、何かと忙しくてあまり芝に時間をかけられていないのが実情。

早速今回も勉強していきます。


ターフグラスの散水に必要な水の量は多くは土壌媒体の特徴による。砂地や細かな土では、水を保つことができない。粘土質やシルキー質も同様で、水が流れてしまうほどの大きな隙間ができるためである。粒子が細かくなるほど、保てる水の量は少なくなる。また散水された水に対しての土壌の量も細かな粒子の土では比較的に少なくなる。砂の合計の気孔率は粘土質よりも低い、砂の粒子は固体であり、膨張粘土は中に気孔がある。各土壌の小さな穴の違いにより、小さい穴は水をより多く保持し、大きな穴は下に流れて行ってしまう。

通常、水の浸透は土壌の粗さが荒いほど早くなっていく。よって、水がより早く与えられ(PR水の水量率が高くなる。)、より少ない水で土壌を湿らせることができるという事になる。成長時期の必要な水の量は多くなるが、粗い土壌は芝を良く支えてくれる。気孔の大きさのちがいにより、粗い土壌は、細かな土壌より、排水により散水後に、より多くの水が流れ出し、蒸発する。よって一回当たりの水の量は少なくて済んでも、回数を増やす必要があり、結果的に粒子が粗いと芝生を保つためにより多くの水が必要となる。



当園で初めて園庭緑化して頂いた時は、暗渠を埋めてもらい、砂地ベースに土壌改良してもらっていた。そのため土の庭から、砂地ベースの芝の庭になり、水たまりが全くできなかったかことに驚いていた。しかし10年以上年月が経ち、すっかり5センチ程サッチと土の塊のようになってしまい。現在では様子が違う。確かに当初は現在の3倍くらい水をあげていた。それは砂地ベースで有ったためかもしれない。

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