興奮して鼻血を出すくらいおいしいコーヒーの話。
今まで飲んできたコーヒーってなんだったんだろう。
修士時代の親友がエルサルバドルで買ってきてくれたコーヒー豆を挽いて飲んでみた。
噂には聞いていた。「一杯1400円する」、「もはやコーヒーじゃない」、「もはやフルーツ」、「コーヒーに対する価値観が変わる」、「日本のコーヒー飲めなくなるよ」そんな噂は正直冗談半分で聞いていた。
まずは、そのエルサルバドルのコーヒー豆を紹介したい。
■ 品種:Pacamara(パカマラ)
■ 産地:エルサルバドル
■ 精製方法:ハニープロセス
コーヒー豆は外側から、「外皮」、「果肉」、そしてパーチメントと呼ばれる種子を包む「内果皮」の三つの要素から構成されている。そのパーチメントにはミューシレージと呼ばれるヌメッとした粘液質がついていて、そのミューシレージを残しながら乾燥させるのが、ハニーと呼ばれる製法。この「ハニープロセス」は中米特有の製法なのだとか。
そんなパカマラをさっき一杯飲んでみた。
コーヒー豆の袋を開けた瞬間から、まるで何かのフルーツを目の前にしているような香りが鼻まで届き、お湯を注いで抽出しているときには、もはやワインのようなフルーティーな香りが飛び込んできた。コーヒー豆の色はまさに「敏感な柔肌」を予想させる色合いで、その敏感な色合いが、コーヒーを淹れるすべてのプロセスを繊細にさせてくれた。コーヒーを淹れ終えていざ飲んでみると、異世界に飛び込んだような感覚に襲われた。僕がたった今飲んだコーヒーは、今まで僕が一度も感じたことのないコーヒーの味だった。今まで飲んだコーヒーは本当にコーヒーだったのだろうか。
こんな短い投稿でこの感覚を伝えられるはずがない。
ぜひ一度この感覚を体験してほしい。鼻血出ますよ。
このパカマラ種(ハニープロセス)は日本ではほとんど手に入らないとのことだったが、調べたところどうやら「coyote」というお店で手に入るそうだ。11月から受け付け開始、12月配送開始。150g×2瓶で2980円/月のサブスク販売みたい。個別売りもたぶん大丈夫そう。
初めての投稿がまさかの「鼻血出しそうなくらいおいしいコーヒー」の話でしたが、これから日々思うことをここに綴っていこうと思います。