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最高のパフォーマンスを発揮する教師の思考法(後編)

前編に続き丸岡慎弥さんの『最高のパフォーマンスを発揮する教師の思考法』の紹介&振り返りです。今回は、課題面についてです。


Ryu先生の思考法〜課題面〜

  1. 成功循環モデル

  2. わからないことは自分から聞く

  3. 未来は思考が決める

参考になった3点です。これの他にもあったのですが、乗り越える課題を絞る目的で、3点に留めました。それでは、一つずつ見ていきましょう。

1.成功循環モデル

丸岡氏は、人と人との関係性が、パフォーマンスに直結すると述べています。これは、ダニエル・キム氏が提唱する「成功循環モデル」に基づいているそうです。

(出所)『ダニエルキムの組織の成功循環モデルとは?グッドサイクルの事例を解説』
https://www.salesforce.com/jp/blog/2016/06/success-theory.htmlより

上記のバッドサイクルは、「結果の質」を第一に求めるサイクルです。結果を求めるがあまり、手応えがないとどんどんネガティブな思考になるそうです。
一方、グッドサイクルは組織の「関係の質」を第一に置いています。対話で人を知り、お互いに尊重できるところからスタートすると、自然と「結果の質」が高まるというものです。
このように考えると、学級づくりが大切な4月・5月は関係づくりが大事と言われるのも納得です。

私は、最近「結果の質」を強く求めていたと思います。学力向上担当なので、仕方ないところもありますが、それでうまくいかないこともあるなと感じていました。
この本を読んで、まずは関係づくりを第一にしたいと思いました。まずは、笑顔を増やし、子どもや同僚とのコミュニケーションをさらに密にしたいです。

2.わからないことは自分から聞く

この項を読んだ時に、心に刺さりました。これまで、私の授業であれば、

「終わった人は、教えてあげよう!」
「困った人はしっかり聞こう!」

という程度の声かけでした。しかし、その本質や大切さは伝えていなかったと思いました。丸岡(2022)は、「学習は自分から立ち向かう」ことが基本だと主張しています。たしかに、仕事中にわからないことは先輩に聞くよなあって思いました。いちいち、先輩がわからない後輩に手を回さないと思えば、この考えに納得です。

そのために、質問する力を育てたいですね。特に、何がわからないのか、何はわかっていないのかを質問できるといいなと思いました。

また、丸岡(2022)は、説明することのよさについても触れています。ここでは、犬飼拓氏の提唱する「かしこさの階段」を参考にしています。

犬養拓@しなやか経営「『わかる』と『できる』とは。そのしくみが分かる図」
https://note.com/takuinukai/n/nb795ad11bab7より筆者が改変

「〜しよう」と指示を出すことに加えて、その本質やメリットをしっかりと説明することが大切だなと感じました。

3.未来は思考が決める

丸岡(2022)は、マザーテレサの言葉を紹介して、この項の考えを述べています。


思考に気をつけなさい、それは、いつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それは、いつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それは、いつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それは、いつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それは、いつか運命になるから。

マザーテレサの名言

最初と最後をつなげると、思考→運命というように読むことができます。
「・・・なんてできるわけがない」と思っている思考の人には、本当にできない運命が待ち受けているのかもしれないなと感じます。逆に、「難しいけど、・・・できるようになりたい!」という思考の人は、近い将来、その願いを叶えられるかもしれません。運命へ思考次第で、惹きつけることができるということだと思います。
振り返ってみると、私が教員という仕事をやりたいと思い始めたのは中学校2年生のときでした。その頃から、自分はその思考をもって、学生生活を過ごしてきました。そして、それが叶ったのです。自分の体験が、マザーテレサの名言通りになった瞬間だったのだと思います。

そうであれば、今後は前向きな思考を増やしていきたいと思いました。思考が運命を決めるなら、いい思考を持ちたいです。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございます。この本を読みながら、改めて教員という仕事の魅力と奥深さを感じました。たしかに、今の教育現場はやることが多いですが、その中を自分の意識改革で乗り越えられる部分も多いです。まだまだ、攻略のしがいがあって、楽しめそうです。

それでは、また!

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