現地調査 #1
こんにちは。
本日は自然災害調査士の一環であります現地調査の報告日記です。
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今回の調査物件は愛知県内の東部です。
到着して早々に今回の物件は被害が少なさそうで一安心しましたね(笑)
斜面の角度がきつく擁壁があったことで下記の被害を受けにくくなります。
・玄関先が道路沿いの場合の吹き込み被害
・自動車が敷地に突っ込んできた際の外構、設備器機の
破損
これが擁壁がなかった場合は交通量が多いが故の事故、吹き込み被害を受ける可能性がぐんっと上がってました。
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施主様と事前のヒヤリングでは1年前に太陽光パネルの点検以外は
19年間メンテナンスはしていないとのことでしたが現地でお話を伺っていると
『外壁のヒビ?』『屋根交換?』など施主様から規模の大きい修繕内容を
匂わせる言葉が漏れてきたので詳細を伺いましたが明確に覚えておらず
ダメ元で修繕内容が確認できる写真があるか伺うと
『それはある!』との事でしたので拝見すると
棟瓦のボルト浮き、漆喰劣化による瓦の一部葺き替えに加え
施主様が先ほど言っていた『外壁のヒビ?』はコーキングのひび割れでした。
この時点で僕は太陽光パネルの点検で瓦の葺き替え
コーキング工事って…
おかしいでしょ! と思っていました。
親切心で声をかけて、修繕をしたかもしれませんが作業内容を見る限り
親切心を感じなかったですね。
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まずは棟瓦の交換ですが棟瓦上部から打ち込んでいる留め金具の浮き
(熱膨張による釘浮きの可能性あり)、漆喰の劣化から雨漏れが起きているであろうと思い
早めの対策として修繕してくれたとのこと…
しかし、作業内容は棟瓦の脱着と今後雨漏れすると思われる屋根の一部を剥がしルーフィングの交換。
実際に屋根を見てみると袖瓦の重ね合わせ部分にまで
コーキングを敷き詰めてあり、これは建物に湿気が溜まりやすくなり建物には良くない施工です。
極めつけは外壁のコーキング工事ですね。
19年メンテナンス無しの建物をコーキングの打ち増しをしてましたし、
一部出窓のコーキングを断念した感じでした。
今回の物件の調査結果は自然災害による被害はなく施主様に良い報告ができましたが
あと1年早く調査に駆けつけれれば建物にも施主様へ
より良い提案ができたのにと無力感が残る調査になりました。
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読者の方々も建物の点検時に『ついでに〇〇も悪かったので直しましょう』
などの提案をされた際には予算だけで検討するのではなく、
建物全体のメンテナンス時期や劣化具合の激しい箇所
等の内容を含めて修繕を検討してみて下さい。
その方が長期的にメンテナンス費用は安く済みます!