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四半世紀前のデジタルカメラは色々と大丈夫なのか?

オールドデジタルカメラが流行ってるらしい。
僕も値段が安いから古いカメラを買っては写真を撮って違いを感じては悦に浸っている自負はある。

でもそこまで古いカメラは、持っていないし一眼レフで600万画素もあればそこそこの写りをすると思っている。(十分オールドか‥)

しかし、流行になるほどのオールドコンデジブームを生み出すそのカメラ達とは一体どんな写りなのだろうか?
気になるじゃないか?
しかし、ブームになってるから正直値段が高すぎる。
「安価に入手できるからから」という正義が全く通用しない世界に少し距離を置いていた訳です。
だって、
小型センサーの数百万画素クラスのカメラに1万円近く出すのなら大型センサーの一眼レフが手に入るじゃないか?
となってしまうじゃない。

で、
妻が洋服が欲しいからと言って、ついていった地元のリサイクルショップで、
ジャンクカメボックスを漁っていた訳です。
そしたら‥
いました。いましたよ!
1100円の値札が貼られ。
「デジタルカメラ」と書かれていたソイツはまさに僕が探していたコイツでした。

うーん、正方形?

通電のみ確認済み。
とあり「まあ、動くっしょ!」と、
この世に日本製ほど信頼のおける一文字はありませんから。

この正方形の名前は
「FUJIFILM finepix40i」と言うらしい。
少し調べると、
2000年に発売されて早24年、
240万画素の1.7型スーパーハニカムCCDセンサーを搭載しているらしい。
レンズは明るめの単焦点で35mm換算で50mmくらいになるのかな?
たぶん‥感覚的にもたぶん‥

1.7型と大きめのセンサーに明るめの単焦点レンズなんてスナップシューターっぽいスペックじゃないか!
そこにスーパーハニカムCCDセンサーとは気合いの入ったカメラに違いない。
当時の定価は88000円とかなりな高級機じゃん。

そして謎の高音質で音楽聴けると言うウォークマン的な機能まで備わっている。
こんなカメラ他にあるのだろうか?

高音質の音楽を聴きながら散歩して素晴らしい景色に出会ったら高画質の写真に収める事ができるのに加えて動画も撮れるというまさにカメラ界の大谷翔平。
そんな夢の様なカメラがこの正方形である。

早速、家に帰って単3電池を投入。
「たまごっち」みたいな音と共に電源が入った瞬間に妻から、
「なんかゲームみたいな音がするね」
と鼻で笑われた。

ピロリン♪ピロリン♪言わせながら色々と触る。
若干カメラモードに入りずらいが問題なく作動している様だ‥
が、「NO CARD」で撮影できず。
ほーん。
そういえば、コイツの記憶媒体って何だっけ?
電池室を改めて見るとクレジットカード差すんですか?と言う様な隙間が、
調べるとスマートメディア略してスマメらしい。
スルメ?何それ美味しいの?状態。
そう、このスマメは既に入手困難じゃないですか笑
メル○リで見たら高いヤツで3000円。
いやいや本体の3倍ですか?笑
とりあえず、スルーしてハードオフを巡るも当たり前の様になく。
実家に帰った次いでに近くのハードオフに行ったらあった。
なんと440円であったよ。ラッキー。

早速カード入れたら撮影できた。

液晶が意外と綺麗
マニュアルモードまで装備

実際使ってみると意外と機能が充実してる。
という印象。

で読み込めるカードリーダーがない笑
結局、メル○リでなんとか入手した。
こいうのが面倒くさい人は絶対に買わない方がいいでしょうね。

意外と普通に撮影できると思ったけど、
電池の消耗が異常に早く純正電池でも撮影可能枚数は脅威の80枚。
コレはアルカリ電池を使うともっと酷くなる笑
さらに昼間に電池を消耗して電圧が下がってくるとモニターが全く見えなくなる。
日陰でもほぼ見えない始末‥
まあファインダーがあるので撮影はできるけど、何が撮れているのかはパソコンで読み込むまで全く分からず、僕の場合はピントが合ってない写真を大量生産していた。
それと32MBのスマメだと40枚でメモリーがいっぱいになって撮影できなくなる。
失敗した写真を消そうと思っても画面があまり見えないので至難の技だ。

正直、古い故の不便は否めない。
それによって使いこなすには独自の技や技術が必要になってくる。
コレにストレスを感じる人にはiPhoneをオススメしたい。

で一番大事な撮影した写真を見てみよう。

庭のポンカン
色付き初めの紅葉

正直な第一印象は、めっちゃ画質悪いじゃん!だった。
あまりにもダメな写真は除外した結果この2枚はそれでもまだ写ってるといった感じ。
まあ、なんというか全体的にはフィルムっぽい雰囲気がある。
まだまだフィルム時代に発売されているから自然とそこに合わせていて当時としては違和感のない写りだったのかもしれない。

古株に強い光が当たっていた
シダに当たる木漏れ日

この2枚は白飛びしてる。正直失敗かなという感じの写真だけど2枚目はなんか雰囲気が良くて気に入っている。
ダイナミックレンジが狭いので暗いとこは潰れるし明るい所も残らないと言った感じ。
光の選び方が難しい。

山はもう雪の季節
濡れた落ち葉って良いよね

ボヤッと感が否めないと思って見ていると普通に撮れている写真もある。
順光だと良いのかな?
解像感と言うには程遠いけど十分な写りに感じる。

イチョウの落ち葉
下から覗いて

ノイズも乗ってくる。
この辺はそんな物だろうという感じ。

静かな森に当たる光
シダの影が岩に面白く写っていた。

そして、この2枚はオールドコンデジを感じさせてくれた。
正直言って「エモい」ってなんじゃそらって思っている自分がいた。
でもこの2枚はなんかそんな感じがする。
色の感じとか影の描き方がなんかフィルムチックな感じがする。
少なからず最新のカメラで撮ったらこの画は出てこないだろうなぁと思う。

ちなみに全部が撮って出しで全く加工や修正はしていない。
まともに写ってない多くの写真があるので勝率はかなり低い。
正直に言うと確実に撮りたいという人は絶対に買わない方が良いと思う。
二度と訪れない瞬間ってやっぱり大事だからね。

さて長々とあーでもこーでも言ってきたが、
この記事のタイトルに戻ろう。
「四半世紀前のデジタルカメラは色々と大丈夫なのか?」

はっきり言おう、
色々と大丈夫じゃなくね?笑

うん。色々と大丈夫じゃない事が多々ある。
これは嘘じゃない。
でも、
それでもいいんじゃない?と思う写真がたまに出てくる事もある。笑
という事で。

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