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第10節 アルビレックス新潟戦レビュー

やっと抜け出せました。

それに3ー0と大勝。

この試合の勝利が持つ意味は本当に大きいと思います。

久しぶりにピッチでの顔を見た選手も多かったのではないでしょうか。

『リョウタの復帰もそうだが、これからケガ人が戻ってくるのは、チームにとって大きい。』と小林選手が言うように怪我人の復帰がチームを上に上げていってくれるはずです。

さて、今回は3つに分けて行きます。

〈目次〉

1.『リョウタはうまい。』小林悠が発したこの一言。大島僚太の復帰でフロンターレが出来る攻撃の仕方とは?

2.鬼木監督が選んだのはエドゥアルド。なぜ奈良竜樹ではなくエドゥアルドを選んだのか?

3.大活躍の阿部浩之。『今、彼の存在というのは、うちのチームで大きな存在になっていると思います。』と鬼木監督も太鼓判を押す理由。

以上の3つです!

それでは!

1.『リョウタはうまい。』小林悠が発したこの一言。大島僚太の復帰でフロンターレが出来る攻撃の仕方とは?

大島選手がスターティングメンバーに入っていて正直、かなり安心しました。

フロンターレはさばくボランチと止めるボランチが並ぶとこれ以上ないほどの強さを発揮します。

歴代のボランチを見てもそうなるような選手が常にいますし、ボランチというポジションはフロンターレにとって代名詞と言っても過言ではありません。

昨季も大島選手とネット選手のコンビは完璧でした。

だからこそ、この2人が揃うということは大きな意味があります。

大島選手がいることで出来ることは1つ。

バイタルのところで一気に左右に展開できるということです。

サッカーは左右のどちらかで展開している時、必ずと言っていいほど逆サイドの守備が緩くなります。

そこでサイドでクロスが上げられないなと思ったらボランチに戻します。

ここで中村選手だとワンツーや一発を通す傾向があります。

大島選手の場合は逆サイドに小さいモーションで展開することができます。

例えば、フリーの車屋選手にボールを渡せれば彼は1人で中にドリブルを仕掛けて得意とするグラウンダークロスを上げることが出来ます。

実際、この試合で何回かありましたが、相手が警戒していたのかなかなか崩せない展開が多かったです。

真ん中を締めてくるのかなと思っていましたが、それよりかはコースを消しつつサイドに追いやってという狙いがあったと思います。

ですが、フロンターレは真ん中を締められたからといって一歩下がるようなチームではありません。

前線の選手が全員裏を狙う動きを見せていました。

『僕らはボールを預けるだけでよかった。』(大島僚太)

と狙いがわかりやすかったということを話していました。

くさびよりかは裏へのパスが多かったとは思います。

悪い流れが続いてただけに大島選手の復帰は明るいニュースですし、彼のような選手がフロンターレには必須だと言うことをこの試合で改めて証明したと思います。

2.鬼木監督が選んだのはエドゥアルド。なぜ奈良竜樹ではなくエドゥアルドを選んだのか?

単純にエドゥアルド選手の復帰はとても嬉しかったです。

昨季は柏からレンタル移籍で所属していましたが、今季は完全にフロンターレの籍となり、″川崎の″エドゥアルドとなりました。

ただ、元々痛めてた肩の影響がありなかなか復帰できずにいました。

しかし、ここで今季初出場のチャンスが訪れました。

正直予想としては試合を締める時にエドゥアルド選手を入れて来るのかなと思っていたのですが、鬼木監督は先発で起用しました。

ここ最近の奈良選手は良いプレーをしていただけに先発は外れないだろうと思っていたのでかなり驚きました。

ですが、実際のピッチにはエドゥアルド選手が立っていました。

復帰とは思えないほど激しく球際で勝負していましたし、長いリーチを生かしたスライディングでのボール奪取を難なくこなしていました。

彼はかなりクレバーな選手ですし、足元の技術も相当高いものがあります。

それに加えて危機察知能力はチームでも上位に入ります。

鬼木監督はこの危機察知能力という観点でエドゥアルド選手を起用したのではないかと思います。

例えば、鈴木武蔵選手へのスルーパスが通ってしまってもスライディングを一歩早くしてシュートを打たせなくしていた場面。

エリア内ということあり、なかなかスライディングをかけに行きづらい所でしたが、彼はしっかりとボールに行っていたので綺麗に攻撃を中断させました。

スコアは3ー0となり、締めにいくと思ってたましたが、鬼木監督は復帰したばかりの武岡選手を右サイドバックに入れて攻撃は緩めず守備を硬くしてきました。

やはり、引いて試合を締めるのはフロンターレのスタイルではなさそうです。

ただ、奈良選手は絶対に必要となる時があるはずです。

ここで折れるような選手ではないので今後も彼に期待し続けたいと思います。

3.大活躍の阿部浩之。『今、彼の存在というのは、うちのチームで大きな存在になっていると思います。』と鬼木監督も太鼓判を押す理由。

今、フロンターレにとってかなり重要な存在となっている阿部選手。

この試合では1ゴール2アシストを記録しました。

素晴らしい成績でしたし、アシストは2つともフロンターレらしいアシストでした。

1つはハイネル選手の足元に付けるスルーパス。

あの位置に出すのは簡単ではありませんし、よく通したなという印象です。

2点目のアシストは選手たちが口を揃えている通り、理想的なゴールでした。

『イメージの共有がしっかりできていた。』と小林選手が言うと長谷川選手は『アベちゃんがうまく止まってくれて、そこに当てて3人目でユウさんが動き出す。話し合っていた形を出せたと思う。

このように同じ絵を描ければチームはおのずと強くなります。

阿部選手はこのゴールが生まれた理由としてやはり、『ユウくんが良い動きをしていたので、とっさにそっちに出した。練習から、ユウくんの動き出しは見るようにしている。良い動きをしてくれている。あそこは合わせるだけ。何人かのイメージの共有が出てきたのは良いこと。』とイメージが共有できたことを上げています。

連携の部分がこの時期に良くなっていることはかなりプラスに捉えて良いと思います。

ただ、『最後まで集中できた。』(阿部浩之)ことが勝利を手繰り寄せたのかなと思います。

清水戦のロスタイムであのような失点をしてしまったのはかなりチームとしても反省点が多かったと思います。

今回の試合は早めに仕留められましたし、その後の試合運びも上手くできてました。

最後の最後まで何が起こるかわからないのがサッカーですし、絶対がありません。

集中を切らさないでいくことで上位チームとの対戦時にも怖がらずに試合を進めることが出来るはずです。

(RYUJI ICHIYA)

P.S

入場者数はなんと25000人越え。

サポーターの後押しが久しぶりの勝利に繋がったと思います。




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