描いてみること
【 Ryui Monthly piece 】2023.10月 " Oregon sunstone ring "
スケッチは、密度の違いはあれど必ず毎回描きます。
デザインの決定はもう一人のデザイナーの平と共に確認し
互いに納得するところまで辿り着いたものだけを実際に制作するのですが、
スタートは宝石を眺めながら、どちらが心踊る想いを持ったか
その実感の強さで提案者が決まります。
スケッチはその提案する側の
プレゼンテーションの為にも必要なのですが、
実際に想い描いたものが実現可能かどうか
一番最初の想いを実現させるための実験の機会にもなります。
スケッチの表現力はアイデアを形にする為の精度や
その発展の幅を広げ、観察力にも繋る大切な要素であり
瞬時に描けることは閃きを逃がさず残し
アイデアへの集中を切らさない為にも重要です。
そしてチームで取り組むジュエリー制作の場では
言葉を介すことなく、より直接的で臨場感の高い
コミュニケーションが取れます。
などなど、この慣例のスケッチを大切にしている意味を
改めて振り返ると重要な要素を沢山含んでいるなと再認識します。
そうしてようやく立体となり、素材を触って新たに見えてくるものも多く
更に感覚や技術や知識を使い、常に改良を加えながら
ひとつのジュエリーが完成していきます。
そうして間も無く仕上がる今月のリング。
楽しみにお待ちください。
日向 龍
" Oregon sunstone ring "
10月27日(金) 12:00 - 西荻窪店 / オフィシャルサイトにて同時発売