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Akiraka
”私がこの世に存在すらしない遥か昔から
実にゆっくりと実にひっそりと
誰に見せるわけもなく
これと決めた形にひしめき
美しく結びついてゆく
そして今もどこかで”
Akirakaは漢字の「晶」(あきらか)から名付けました。
原子が規則正しい配置をとった鉱物の形という
意味を持つ言葉です。
身の回りのほとんどのものは、知っているものばかりで
特別なことなく当たり前のように存在しています。
ただ、そこらに転がっている石ころや
私の仕事で使う宝石、ガラスや金属なども
元を辿れば我々と環境や時代を遥かに飛び越え生まれ、
それらが今の我々の生活の中で共に存在しているのです。
こうした鉱物がどうしてできるのか、調べれば知ることはできますが
感覚では捉えることができず、どうにも知識の域を超えません。
そんな到底分かり得ないものではありますが、
壮大な自然の力や時の流れが生む「晶」に想いを馳せると、
きっと誰にも知られることなくこの今も生まれ、成長している
どこかの「晶」と繋がることができる気がします。
Designer 日向 龍