黄金色の麦秋至(むぎのときいたる)
【Ryui Monthly piece】- 5月 - Gold rutile quartz
透明なクォーツ(水晶)の中で
黄金色の無数の針のような内包物が
神秘的な輝きを放つ「ルチルクォーツ」。
“ルチル”とは二酸化チタン鉱物の一種で、
水晶がゆっくりと結晶化していく過程で
そのルチルが中に偶然閉じ込められた石のことをいいます。
ラテン語で「赤・黄金色・輝く」を意味する
「 rutilus (ルチルス) 」を名の由来とし
主にブラジルとオーストラリアで産出されます。
日本でもかつて山梨で採掘されていました。
内包物のあるクォーツは、その特性から
濁ってしまうものが多いため、
水晶の透明度が高い石ほど価値が高く、
またルチルの内包量が多いものほど
より希少であるとされています。
今回のピースは、透明度の高いクォーツの中に
黄金色のルチルの細い針・太い針が美しいバランスで混在し、
光を受けて繊細な輝きを見せてくれる美しい2ピース。
表裏のないシンメトリーなスクエアカットは珍しく、
どちら側から覗いても違った表情が楽しめます。
一面眩しいほどの黄金色に染まった
”麦秋至”(むぎのときいたる)の如く
初夏の清々しい麦畑の景色を思わせる
5月らしいルチルクォーツです。
次回はこちらをピアスにしていく
制作の様子をお届けいたします。
" Rutile quartz Earrings "
5月27日(金) 12:00- 発売