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琉大附属小学校のメリット・デメリットは?普通の小学校との違いは?【十分に理解してから受験を考えよう】

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令和4年度に、娘の琉大附属小学校の受験を経験しました。

お子さんの、琉大附属小学校の受験を考えている方。                       琉大附属小学校は、普通の地域の小学校と違う特徴が色々あります。

いざ合格して、通学し始めてから、

「思ってたんと、ちがう…」

と後悔しないために、琉大附属小のメリット・デメリットをしっかり理解しておきましょう。

琉大附属小を卒業すれば、エスカレーター式に琉大附属中学校へ進学できるのですが、中には思ってたのと違ったのか、中学から別の中学校へ転校させる親御さんもいるんです…。

お子さんの受験をお考えの方は、十分に理解してから受験を考えましょう!                                   

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1.琉大附属小学校の設立意義

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琉大附属小学校は、普通の小学校とは設立意義が違うので、そこをしっかり理解しましょう。

琉大附属小学校は、県内唯一の国立小学校であり、琉球大学教育学部の附属機関として、教育理論の実践・実証、教育学部の学生の教育実習、教育研究の研究成果の発表・交流などの任務が課せられています。

この任務を遂行するため、琉球大学教育学部の教育実習生の常時受け入れ他の小学校からの授業視察など、普通の小学校にはない特徴があります。

また、先生方は通常の授業だけでなく、教育研究や研究発表のための論文の作製や、学生の教育実習に取り組む責務があります。

教育研究のために、一人一人の生徒をしっかりと観察する必要があるため、1年~2年は1クラス少人数制なのも特徴です↓

【学級数】                                            1年~2年:各4クラス(1クラス約26人)                                  3年~6年:各3クラス(1クラス約35人)
【児童数】                                           610名

出願書類の配布時に渡された「次年度入学者の募集にあたって」という書類に、通常の小学校との違いや、子どもたちの学校生活に影響がある琉大附属小の特徴が、詳細に書かれています↓

設立意義 加工後

この内容を踏まえて、メリット・デメリットのいついて解説します。

2.琉大附属小学校の7つのメリット

琉大附属小学校 口コミ メリット

・プレゼン能力や問題解決能力が身につく

琉大附属小は、教育研究・授業実践の実験のモデル校として、公開授業・公開研究を行っていて、沖縄県内外の小学校から先生方が視察に来ます。

その公開授業で、生徒が視察にきた方の前で意見発表をする機会が多く、人前でプレゼンすることへの慣れと度胸が身につきます。

また、公開授業で発表する内容は、クラス内で複数のグループを作り、グループごとにテーマに沿って話し合い、意見を出し合って問題解決を図りながら取り組まれています。

その内容をプレゼンし、他のグループの意見発表を聞いて、良い点や問題点をさらに話し合ったりと、仲間と対話し、協力して問題解決をする能力、他の意見を取り入れて再検討する能力など、プレゼン能力と合わせて、将来のビジネススキルとしてとても役立つ能力を磨くことができます。

子どもたちの研究発表会の様子↓

・時代のニーズや科学的な研究に基づいた教育が受けられる

琉大附属小は、「実験・モデル校」という役割から、新しい教育方法を真っ先に取り入れたり、最新の論文などに基づいて、子どもたちに有益な教育を行ってくれます。

沖縄でいち早く、子ども一人につき1端末を支給した、デジタル機器を使った教育を取り入れました↓

先生方は、教育者でもあり、研究者でもあるので、昔ながらの精神論や根性論といった古臭い教育ではなく、最新の脳科学などの科学的根拠に基づいた教育をしてくれます。

・幅広い年代と交流でき、学び続けることの大切さを理解できる

琉大附属小は県内外から視察に来る方や、琉球大学教育学部の教育実習の学生さんなど、幅広い年代の方と交流することができ、自分とは違った年代の人とのコミュニケーション能力も高まります。

また、先生方を含めた幅広い年代の方が、日々学習や研究に取り組む姿を目にすることで、大人になっても学び続けることの大切さを理解できます。

・大学を身近に感じることができる

琉大附属小は、琉球大学と隣接していて、大学の中を歩いて通学する生徒も多いです。

大学受験の様子や学園祭を見たり、食堂、図書館の雰囲気や、教育学部の学生との交流などで、キャンパスライフを身近に感じることができます。

そのため、大学受験へのイメージもつきやすく、将来の選択肢の中に「大学へ行く」という項目が自動的に追加されます。

・保護者の意識が高い

子どものことを考えて、わざわざ琉大附属小の受験をした保護者ですので、子どもとの関わり方や、教育への意識が高い方が多く、子どもを大事に育てていることが伝わってくる方が多いです。

子どもに暴言を吐いたり、怒鳴ったりするような、子どもの教育上良くない乱暴な保護者は、普通の小学校より圧倒的に少ないです。

お互いに有益な情報交換ができたり、色々相談にのってくれたり、たまにちょっとおせっかいな方もいますが、良識のある保護者の方が多いです。

・隣接している中学校へそのまま進学できる

小学校は自宅に近いけど、中学校が遠くて引っ越しを考えないといけない…。

ということが無くなります。                                    この理由で受験を決めた保護者も多いです。

給食費など、費用の延滞や未払いなどが続くと、中学校への推薦をしてくれないので、そこは注意しましょう。

・いじめが起こりにくい

「いじめはどの学校でも起こりうる」という意識を常に持っておくことが大切ですが、琉大附属小はいじめが起こりにくい環境といえます。

理由は、琉大附属小は学校の特性上、PTA活動が盛んなので、

「このお母さん、毎日いるな」

って方もいるし、必ずどこかしらに親御さんがいます。

常に、保護者の誰かが学校にいて、警備員さんも常に巡回して目を光らせているような環境なので、いじめが起こりにくいです。

少人数制なのもあって、親も同学年の生徒は小さいころから知っていたり、講師の目も行き渡りやすいので、他の小学校よりも異変があったら気づきやすい環境にあります。

琉大附属小は、沖縄県を代表する小学校であることが期待されているので、いじめ対策もしっかり考えられています。

琉大附属小のいじめ対策方針はこちら↓

国立大学法人琉球大学教育学部附属小学校いじめ防止対策方針

3.琉大附属小学校の5つのデメリット

琉大附属小学校 口コミ デメリット

・PTA活動など保護者の負担が大きい

琉大附属小は、広域から生徒を募集しているので、普通の小学校のように地域のボランティアなどの協力が得にくく、子どもたちの交通誘導など、親たちが分担でやる必要があります。
もちろん必須です。

先生方は研究や教育実習で忙しいので、放課後の部活動も親中心で、部活動をしてない子は下校時刻厳守です。  

お子さんが勉強についていけない場合にも、放課後の補習などはないので、親が家庭学習で対応する必要があります。

また、研究発表や教育実習のため、急に授業が午前中だけになったり、逆に休日に登校になることもあり、その時はお迎えなどの対応をしなければならず、共働き家庭などは調整が大変です。

急な予定変更は、月単位とかではなく、週単位、もしくはその日に変更のメールが届くこともあり、同じクラスの生徒ごとに下校時間が違うことも多々あります。

お子さんを学童に通わせる場合は、学童のお迎え時間の変更をきちんと伝えておく必要があります。

・特別な支援が必要な子に対応できない                              

食品アレルギーのある子のための給食などの対応はなく、親が毎日お弁当を持たせる必要があります。

また、発達障害がある子など、特別な支援が必要な子のケアは十分にできないため、残念ながら一次選考のレディネス検査などを通過できない可能性が高いです。

その意味では、幅広い年代との交流はできますが、同年代の発達障害のある子や、ハンディキャップのある子など、多様性を肌で学ぶ機会は少なくなります。  

琉大附属小受験の一番の鬼門!一次選考レディネス検査の内容はこちら↓

・同級生と遊ぶ機会が少ない

琉大附属小は、普通の小学校と違い、半径6㎞以内に所在する小学校の校区から生徒を募集しています。

琉大附属小の校区↓

校区

参考:琉大附属小学校公式サイトより

そのため、仲の良い同級生の家が必ずしも近所にある訳ではありません。

なので、近所に住む同級生と放課後に公園で遊んだり、仲良しの友だちの家に遊びに行ったり、友だちが家に遊びに来たりというような、普通の小学生が放課後当たり前にできる友だちとの交流がしにくい環境にあります。

保護者の中には、他の子が近所の同級生とよく遊んでいる中、わが子の遊び相手が少ない状況を見て、

「何だか、かわいそうだな…。」

と感じる方もいるようです。

・教育実習生が出入りしたり視察が多いのが不安

保護者の中には、様々な人の出入りが多いことに不安を感じる人もいます。      近年は子どもを狙った犯罪も多いので、神経質になる方がいる気持ちも分かります。

・先生方の対応が普通の小学校よりドライ

先ほどのメリットのところで、

先生方は、教育者でもあり、研究者でもあるので、昔ながらの精神論や根性論といった古臭い教育ではなく、最新の脳科学などの科学的根拠に基づいた教育をしてくれます。

とお伝えしましたが、裏を返せばちょっとドライな印象を受けます。

これを、変な熱血論や感情論にならないという、プラスのとらえ方をする方もいます。

琉大附属小と普通の小学校と、両方に子どもを通わせているママ友さんに話を聞くと、琉大附属小の先生に相談をすると、淡々としっかり対応してくれるとのこと。

その後で、普通の小学校の先生に相談すると、本当に親身になって話を聞いてくれるので、

「そうそう!普通の先生ってこんな感じだよね!」

と、思ったそうです。

4.琉大附属小について意外と勘違いしていること

琉大附属小学校 口コミ

琉大附属小について、結構みんな勘違いしていることがあるので、せっかく受験で合格したのに、入学してみて、

「あれ?思ってたのと、ちがう…」

と、中学校からお子さんを転校させる親御さんがわりといるので、今のうちに、こんな勘違いしてないかをチェックしておきしましょう。

・琉大附属中学校は進学校ではない

琉大附属小へ入学すると、給食費などの費用の延滞や未払いなどが常習化しない限り、琉大附属中学校へそのまま進学できます。

琉大附属中学校が、琉球大学に附属した中学校ということで、何となく勉強ができて進学校のイメージがある方もいるかもしれませんが、

琉大附属中学校は進学校ではありません。

琉大附属小と同じく、琉大附属中も、教育研究の「実習校」「実験校」「モデル校」ということは変わらないので、先生方が進学のために、一人一人に手を尽くしてくれるということはありませんので、そこはしっかりと理解しておきましょう。

受験校だと勘違いして入学した子の親御さんが、高校受験に不安を感じ、小学校卒業後に別の、中高一貫校へ転校するという例が多いです。

沖縄本島の中高一貫校といえば、 

・球陽中学校 ⇒ 球陽高等学校
・沖縄カトリック中学校 ⇒ 沖縄カトリック高等学校
・開邦中学校 ⇒ 開邦高等学校
・沖縄尚学高等学校附属中学校 ⇒ 沖縄尚学高等学校
・興南中学校 ⇒ 興南高等学校
・昭和薬科大学附属中学校 ⇒ 昭和薬科大学附属高等学校                              

などです。

・大学までのエスカレーター式ではない

これも、たまに勘違いしている方が多いです。

琉大附属小の卒業後に自動で進学できるのは琉大附属中学校まで。                   大学までのエスカレーター式ではない上に、高校への進学校でもないので、そこはしっかり理解した上で、琉大附属小の受験を考えましょう。

5.まとめ

まとめ

琉大附属小学校は、子どもの教育にとって魅力的なメリットもあれば、デメリットもあります。

入学後に、

「こんなはずじゃなかった…」

とならないように、琉大附属小の特性や設立意義、メリット、デメリットをしっかり理解して、納得してから受験や入学を決めましょう。

入学後のPTA活動や急なお迎えにも対処できるように、同居家族以外の親族にも協力をお願いしておくのもおすすめです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました✨

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