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1人前の美容師さんとは?


こんにちはRyuho(リュウホ)と申します。

ぼくは神戸で小さな美容室を経営しつつ、メイクアップアーティストとしても活動中です。

※初めましての方はこちらの自己紹介をぜひご覧ください。



今回は「1人前の美容師さんとは?」ということについてお伝えします。



まず初めに、1人前の美容師さんとはどのような状態のことでしょうか?


この記事を読んでいただいているほとんどの方が美容師さんだと思います。

その中で、それぞれの考え方があると思います。


たとえば

・スタイリストになったら?
・売上げを○百万円達成したら?
・コンテストで入賞したら?

などがありますよね。


これにはもちろん正解はありません。


今回は、あくまでもぼくが考える「1人前の美容師さん」というのをお伝えしたいと思います。




■ペイフォワード

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突然ですが、ペイフォワードという言葉をご存知ですか?


ペイフォワードとは

ある人物から受けた親切を、また別の人物への新しい親切でつないでいくことを意味する英語。
または、多数の人物が親切の輪を広げていくための運動のこと。
アメリカ合衆国などで突発的に1つの場所で行われることが稀にある。
ちなみに同一人物にお返しすることはペイバックというが、これでは2人の間で親切が途切れてしまう上、悪い意味でのお返し(復讐)の意図も含んでしまうことがある。

ということです。



ペイフォワード 可能の王国」という映画がありました。

これがわかりやすいです。


簡単に言うと、

AがBに与える。
BはAに恩を返すのではなくCに与える。
CはAやBに対して恩を感じながら、つぎの世代へより多くのことを伝えていく。
やがて社会には互いを思いやり、自然に後進が育ちやすい、ポジティブな循環が生まれる。

ということです。


ぼくはこれが出来てこそ美容師さんとして1人前だと思います。


まだ少しわかりにくいですよね(笑)


つまり、ぼくが思う1人前の美容師さんとは、人を育てることができる美容師さんです。


そしてそれが美容師さんのペイフォワードです。



■自分の売上げを上げるのは簡単

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では、そのときに大事なことはなんでしょうか?


たとえば、100万円売上げられない美容師さんが100万円売上げるスタッフを育てられるわけがないですよね。

200万円でも同じです。

店長を経験したことがない美容師さんが、店長を育てられるわけがないです。

つまり、自分が経験したことがないことを人に教えることはできません


なので、まず大事なのは自分が経験をすることです。


とはいえ、自分で自分の売上げを上げることはそんなに難しくないです。

なぜかと言うと、自分のことだからです。

自分のことというのは、基本的に思い通りになるようにできています。

すべて自分次第だからです。


もしそれが難しいというのであれば、1人前の美容師さんには程遠いです。

技術から接客から、すべてのレベルが低いです。

なので、練習をしてください。

数字が上がらないのは、ただ単に練習量が足りないだけです。


ちなみに、自分の売上げが上げられるようになってもまだ半人前です。

それがたとえ、500万円だったとしても、1000万円だったとしてもです。


さきほどお伝えしたように、たとえば自分が500万円売上げるのだったら、100万円売上げる美容師さんを5人育てることが理想です。

同じ500万円ですが、内容が全然違います。

これができてこそ、1人前の美容師さんと言えます。


自分が500万円売上げることができて、100万円売上げる美容師さんを5人育てることができたとします。

そうすると、その5名が100万円売上げる美容師さんを5名ずつ育てることができたら、ペイフォワードのようになっていきますよね。


なので、1人前の美容師さんとは、人を育てることができる美容師さんです。


数字(売上)を上げることができる美容師さんではありません。


自分が売上げを上げるだけでは、ペイフォワードでいうペイバックで終わってしまいます。



■人を育てられる人を育てること

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さらに、人を育てられる人を育てることが重要です。


基本的に物販の苦手なサロンは全員苦手だし、撮影が苦手なサロンはほぼ全員撮影が苦手です。

それは組織の上の人がそもそも出来ない、もしくは出来ていたとしても育てることが出来ていないからですよね。


ぼくたち美容師は教育産業です。


自分でなんでもやってしまう人は、それ以上大きくなれることはないです。


たとえば、美容室を店舗展開していきたいと考えているなら、自分がいなくても売り上げが上がるシステムにしないといけないです。

そのためには人を育てることができないといけないです。


美容師さんはどうしても売上げを上げる人の方が重視される職業です。

だけど本当に大切なのは人を育てられるかどうかです。

それができなければ、結局はお店も一過性のもので終わってしまうからです。



■「教える」と「育てる」は天と地の差

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教育というのは本当に難しいことですよね。

自分の子供を教育することも難しいのに、他人を教育するなんて本当に難しい話です。


教えることだけなら簡単です。


たとえば、カットの技術を教えるとします。

それは簡単ですよね。

やり方を教えればいいだけです。


しかし教育というのは育てるという字も入っています。

育てるということは、教えるだけではいけません。


カットの技術を習得させて、さらにはお客様に提供できてお客様から対価をもらえるようになること。

ここまでできて教育です。


「教える」と「育てる」には、天と地ほどの差があります。


さらにはまだあります。


先ほどお伝えしたように、その教育した人が教育できる人になることです。


このときに大事なことがあります。

それは、感覚で教えてはいけないということです。


感覚で教えてしまうと、その人も感覚で教えることになるので教育ができません。

しっかりとした理論で教えることです。

疑問点は、明確な答えを返してあげることです。

愛のある厳しさで背中を叩いてあげなければ、人は育ちません。


また、「あなたに言われたくない」と思われてしまったらもう終わりです。

そのためには、自分も結果を出し続けないといけません


このように、教育というのはすごく難しいことです。

時には、教育などやめてしまいたいと逃げ出したくなることもあるでしょう。

しかし、それができないことには1人前の美容師さんにはなれません。


もう一度最後にお伝えします。


自分の売上げは簡単に出せます。

人を教育できてこそ1人前の美容師さんです。


ぜひ参考にしてみてください。


ではまた!

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Ryuho【リュウホ】
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