美容師さんにとっての投資とは？

こんにちはRyuhoです。

ぼくは神戸で小さな美容室を経営しつつ、メイクアップアーティストとしても活動中です。

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今回は「美容師さんにとっての投資とは？」ということについてお伝えします。

美容師さんも、「〇〇に投資した方がいいですよ」とか「投資をするべき」といったことを聞くことが多いですよね。

それはもちろんその通りなのですが、では投資とはそもそもなんでしょうか？

今回は、美容師さんとしての投資について考えてみましょう。

■投資は回収してこそ投資

「投資」と聞くと何を思い浮かべますか？

おそらくほとんどの美容師さんが、「お金を費やして増やすこと」と答えると思います。

しかし、残念ながら美容師さんはそもそも費やすお金がないですよね。

アシスタントの時はもちろん、スタイリストになっても稼ぐことができるお金は知れてます。

もちろんお金があってもお金の勉強をしてきていない美容師さんがほとんどなので、運用の仕方がわからない人も多いと思います。

結論を先にお伝えすると、「投資は回収してこそ投資」です。

逆に言えば、回収できなければ投資は失敗ということになります。

そしてそれはお金に限ったことではありません。

もちろんゴールはそうなのですが、それにはいくつもの道があります。

つまりどんなお金や時間の使い方をしていても、最終的に回収できれば全て投資になります。

少し話がズレますが、ぼくはもともとお酒が好きだったわけではありません。(ぼくを知っている人は意外ですよね笑）

だけど、目上の人とお酒の席を共にすることによって好きになりました。

では、なぜ別に好きでもないお酒の席を共にするようになったのか？

それがぼくの中での投資だったからです。

先にお伝えしますが、これは必ずしも正解というお話ではありません。

いくつもの方法がある中での1つです。

とはいえ、ぼくはやってきて後悔したことは1度もありません。(朝起きるときの数秒だけ後悔したことは数え切れないほどありますが、、笑)

ぼくは自分より目上の人の飲みの誘いは、よっぽどのことがない限り断ったことがありません。

それは、直属の上司だけでなく業界全体という意味です。(むしろ違うサロンや業界の人のほうが多かったと思います)

飲みの誘いを断らずに飲みに行くとなると、そこに時間とお金を使うことになります。

義理人情に厚いと言われればそれまでですが、とはいえぼくも何も考えずにそうしていたわけではありません。

「行くからには必ずこの時間とお金を取り返す」というつもりで行っていました。

まだピンとこない人も多いと思うので、具体的にお伝えします。

たとえば、ぼくは兵庫県に住んでいますが、お隣の大阪府にはよく行きます。

目上の人に誘われたり呼ばれたらすぐに行きます。

その時に絶対に決めていたことがあります。

それは、「絶対に先に帰らない」ということです。

終電がなくなってもです。

この理由は、先に帰るとなると「おもしろくない人間」と思われるからです。

もちろん思われないかもしれません。

でも、思われるかもしれません。

そこからタクシーで神戸に帰るので、2万円とかザラでした。

ここまで読むと、「ええ！？」ってなるかもしれません。

■経験が残っただけでは投資とは言えない

しかし後日、飲みに行った目上の人からメイクの仕事をもらって、1発のギャラが5万円〜10万円とかよくありました。

そうなれば勝ちですよね。

投資分を回収したことになります。

さらにそこからまたお仕事を頼まれるとなると、もう大勝利です。

一見、無駄に見えるお金や時間の使い方も、それならOKとなりますよね。

だからぼくはそれは投資だと思っていたのです。

もちろんそこで仕事がもらえないこともあります。

しかし、それは自分の実力不足です。

実際にそんなこともありました。

結果は色々です。

とはいえリスクを背負って行くのでこっちも本気なんですよね。

本当に頭を下げて「仕事ください！！！！」って何回も言った記憶があります（笑）

つまり、飲みに行くことはぼくの中で営業だったということです。

自分のアピールをする時間でした。

そしてそれが投資をするということでした。

なので、どれだけしんどくても、タスクが詰まっていても、次の日の朝が早くても絶対に行ってました。

地方で師匠もいないぼくが、なぜメイクアップアーティストとして仕事をすることができていたのか？というと、その繰り返しです。

もう1つ具体例をお伝えします。

ぼくは資生堂のSABFAというところの出身なのですが、東京のSABFAに通うために使ったお金は半年で100万円ほどです。

しかし、卒業したその年に自主でメイクセミナーを開催し、100万円を回収しました。

さらに翌年も開催し100万円を回収しました。

つまり、2年間で投資分を回収し、プラス100万円の売上げを上げることができました。

これもすごくわかりやすいですよね。

つまり、もし100万円かけて通っても、回収することができなければ投資とは言えないと思っています。

もちろん、だから意味がないというわけではありません。

経験は残ります。

しかし、経験だけが残るのでは投資とは言えません。

その失敗を糧にして何度もチャレンジし、投資した分を回収していくことが大事です。

■大事なのは投資をしたあと何をするか

ここまでで、「ぼくはすごいだろ！」「これが正解だよ！」と言いたいわけではありません。

たとえば、美容師さんであればそういう席に顔を出して、知り合った人にサロンに来てもらえれば、その時間とお金を投資し回収したことになります。

SNSでも同じです。

たとえばInstagramで集客を目指し、それに費やした時間やお金（広告費）をかければ、投資をしていることになります。

さらに、スキルを身につけるためにお金と時間をかけて、そのスキルでお金を稼ぐことができたなら投資になります。

つまり、みなさん知らない間に投資をしている可能性もあるのです。

あとはそのことに気づくかどうか。

気づいて回収できるかどうかです。

そして今回1番大事なことをお伝えします。

それは、投資をすること自体は投資ではないということです。

実はここで満足してしまっている人が多いからです。

たとえば、スキルを身につけるための投資も、「これを学んでいます」「これをやった」というようなアピールはよく見られます。

とはいえ、学んでいること自体や、その行動自体はそんなに重要ではありません。

大事なのは「そのあと何をするか？」です。

何度も言いますが、投資は回収してこそ投資です。

色んな投資の形があってもいいけれど、ゴールは回収することです。

つまり、投資をすることがゴールではありません。

しかし、「どうやって回収するのか難しい」とよく言われます。

ここで1つコツをお伝えします。

投資を回収するためには、リスクを背負うことが大事です。

不安だからリスクを冒したくないというのは、最悪「できなくてもまぁいい」という考えになってしまいます。

これは非常にもったいないです。

ある程度は前がかりになって、リスクを冒して投資をしないことには回収はできません。

「いや、そんなにリスクを冒して回収出来なかったらどうするんですか？」と言われそうですね。

とはいえ、これはお金でお金を増やす投資で俗に言うハイリスクハイリターンと同じではありません。

なぜなら、お金の運用などと違って運否天賦も関わってくる話ではないからです。

このような投資は、どれだけリスクを冒したとしても、自分が信念を持ってやり抜けば必ず回収できます。

だからぼくは、目上の先輩に誘われたら必ず飲みに行ってました。

自分がやり抜けば必ず回収出来ると思っていたからです。

失うものも何もないと思っていました。

もちろん、今思えばかなりの力技だったなと思いますが（笑）

ただし、これは冒頭でお伝えした通り正解とか正しいというわけではありません。

なので、後輩や他人にも「このやり方で頑張れ」とオススメしたことは1度もありません。

今回は、美容師さんとしての1つの投資の方法、さらにそのコツをお伝えさせていただきました。

まとめると、「投資は回収してこそ投資。逆に回収できたらなんでも投資になる」ということです。

ぼくが美容師業界に22年いて思うことですが、美容師さんは投資の意識は高い（無意識含む）ですが、回収の意識が低い人が多くみられます。

それはすごくもったいないので、ぜひ意識してみてください。

その意識だけでもすごく変わると思います。

美容師さんはぜひ参考にしてみてください。

ではまた。