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美容師さん以外の美容関係者が知るべき「美容師と教育」
こんにちはRyuhoです。
ぼくは神戸で小さな美容室を経営しつつメイクアップアーティストとしても活動中です。
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今回は「美容師さん以外の美容関係者が知るべき美容師と教育」というテーマについてお伝えします。
業界に少し踏み込んだ内容ですが、美容師さんを影で支えるディーラーさんやメーカーさん、その他美容関係者の方はぜひ参考にしてみてください。
■人を育てないサロンに未来はない
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美容師さんと教育は、切っても切り離せない関係です。
俗にいう「ヒト、モノ、カネ」の1つ、ヒトの部分に当たります。
これはどの業界でもそうですが、美容業界についてはとくに重要な要素です。
その理由は、美容室は対面ビジネスであり、オーダーメイドのお仕事だからです。
つまり、販売する商品が、提供する人の影響を大きく受けます。
そのことから、美容業界は昔から「教育産業だ」と言われていました。
「人を育てないことにはサロンの未来はない」ということです。
そのため、美容師学校の新卒生は、どこのサロンも喉から手が出るほど欲しい人材です。
お客様を集客するのと同じぐらい、新卒生をリクルーティングすることは重要です。
そもそも、美容師国家試験を受験する美容学生さんの人数は年間で約2万3千人ほど(令和2年度)です。
美容室は全国に約25〜6万件と言われていますから、単純計算で1つのサロンに1名も当たらない状況です。
なので、各美容室は新卒生の取り合いのような状況です。
完全に売り手市場でもありますね(笑)
とはいえ、無事に新卒生の入社が決まったとしても、そこから教育し育てていかなければいけません。
先ほどお伝えしたように、美容室の商品は人の手で作られるオーダーメイドです。
教育ができないと商品が売れない、それは売上が上がらないことに直結します。
つまり、美容室の教育というのはこの部分に大きく関与してきます。
■ビューティフルライフ
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少し昔話をしたいと思います。
ぼくが新卒生として入社した美容室は地方の個人店で、スタッフはぼく合わせて5名ほどのサロンでした。
今から20年以上も前のことです。
その当時は、
・美容室はヘアカラーブーム
・それにともない美容メーカーさんの株も急上昇
・美容室も出せば儲かるという時代
・美容師になりたいという人も多数
という時代で、俗いう「美容ブーム」「カリスマ美容師ブーム」の真っ只中でした。
ちなみに、キムタクが主演のドラマ「ビューティフルライフ」が始まる数年前のことです。
つまり、バブルが弾けた後も美容業界は軒並み増収増益という時代で、勢いの乗っていた時代です。
そんな中、新卒で入社をしたので、とても厳しかったのを覚えています。
その時の教育は、
・見て覚えろ
・カリキュラムなんてない
・先輩が練習を見るなんてことはない
こんな感じです(笑)
今では考えられないことですよね。
嘘のようですが本当の話です。
とはいえ、「シャンプーぐらいは出来るようになってもらわないと困る」ということで、シャンプーの練習はしていただきましたが、それが出来るようになると上記のような感じです。
とにかくサロンでは、「シャンプーさえしてくれたらいい」という感じでした。
そして「辞めたかったらいつ辞めてもらっても結構」みたいな感じでした。
現在とは打って変わって、完全に買い手市場でした(笑)
なので、ぼくは春に入社し秋ぐらいまでの半年間は、シャンプーや掃き掃除、洗い物ぐらいしかさせてもらえませんでした。
俗いう「シャンプーマン」という立ち位置です。
今ではそのような呼ばれ方はしませんが、その時代は実際にそう呼ばれていました。
さらに、自分で技術を習得したくても、サロンワーク中に見様見真似で覚えて、自己流で練習するしか方法がなかったのです。
とはいえ、ぼくが言いたいことは「だからすごいでしょ、昔はひどかったでしょ」ということではありません。
それを考えると、「現在は美容業界の教育の体制もすごく整いましたね」ということです。
それは、これまで業界内で美容師さん達があらゆる努力をしてきたからです。
個人的にはそこに注目して欲しいと思います。
■美容師学校はなんのために行くのか?
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ここで疑問が生まれると思います。
では、「美容師学校はなんのために行くのか?」ということです。
一般の方では、「美容師学校を卒業すると美容師さんとしてカットをすることができる」というイメージをお持ちの方もいます。
美容師学校を卒業して免許が取れるとそのようなイメージが強い方も多いみたいです。
とはいえ、美容師学校に行く目的は1つだけです。
「美容師免許を取得すること」
これだけです。
技術があろうがなかろうが、とにかく免許を取得することがゴールです。
正しくは、「国家試験を受ける権利を得るために美容師学校に行く」と言った方がいいかもしれません。
国家試験を受けるには、必修科目というのがあります。
これは国が認定した教育機関の中で、必ずこれだけの時間は教育を受けてくださいという科目です。
これを受けないことには、国家試験を受ける権利すらもらえません。
つまり、それを受けるために美容師学校に行くと言っても過言ではありません。
もちろん「他にも大事なことはある」と、美容業界のことを理解した上で、一生懸命になって学校教育の中で伝えている先生や学校もあります。
とはいえ、それら全ては国家試験に受からないことには意味がありません。
そういったことによって、美容師学校での最優先順位は国家試験に受かることなのです。
学校の先生や学校の方針の思いとは別で、国会試験に受かることを最優先事項にしないといけません。
なので、どうしても国家試験に受かる授業や技術を学ぶことが優先的になってしまいます。
つまり、美容師さんとして将来サロンで役立つことを学ぶというよりも、国家試験に合格するためのことを学ぶということになります。
この部分は、ぼくが美容師学校に通っていた20年前とはそれほど変わっていません。
「少しだけサロンに就職したときに活かせるような授業が増えたかな?」という程度です。
ちなみに、ぼくがなぜ現在の美容師学校について語れるのかといいますと、2021年の3月まで美容師学校の臨時講師を務めていたからです。(2021.4〜現在は休職中)
■教育面で支えていただけるとありがたい
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美容師さんを影で支えてくれる立場であるディーラーさんやメーカーさん、その他の美容業界関係者の方々は、よく「サロンを繁栄させるために、、」ということで、売上をアップさせる方法などを提案をしていただくことが多いと思います。
もちろん売上をアップさせることは最優先事項ですが、教育もまた同じぐらい大事です。
たとえば、現在であればオンラインレッスンのシステムの構築、方法などのアドバイスを欲しているサロンさんは多いと思います。
外部セミナーの案内は以前からあることですが、自社で完結するオンライン教育システムなどやカリキュラムをデジタル化する方法は今後も需要があるように思います。
美容師さんを影で支えていただいている方々には、売上アップの提案からよりも、このような切り口の方がサロンさんとの信頼関係は結びやすいかもしれません。
つまり、教育面から提案していただくことによって、最終的に売上アップに繋げるということです。
ちなみに、優秀なリーダーであれば教育を疎かにする人はいません。
はじめにお伝えした通り、美容室は売上げを上げることと同じぐらい教育が大事だからです。
「売上を上げるために、」という方法やロジックなどはすでにありふれています。
とはいえ、現在の教育に関することはあまり出回っていません。
1つの方法として、教育を軸とした形で美容室を支えていただけると、ありがたく感じるサロンさんも多いと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
ではまた!
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