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教育に悩む美容師さんに伝えたいこと
こんにちはRyuhoです。
ぼくは神戸で小さな美容室を経営しつつ、メイクアップアーティストとしても活動中です。
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今回は「教育に悩む美容師さんに伝えたいこと」というテーマについてお伝えしたいと思います。
以前にこのような記事を書かせていただいております。
こちらは、どちらかというと美容師さんではない人に向けて、「美容師の教育とはこんな感じですよ」という内容です(よかったらぜひ目を通してみてください)。
今回は、美容師さん向けに教育のことを執筆しようと思います。
■本当に大事なことは目に見えない
まず、美容師さんと教育は、切っても切り離せないことですよね。
「技術を教えたことがない」と言う美容師さんはいるかもしれませんが、教わったことは必ずあるはずです。
ぼくたち美容師さんの商品は技術です。
つまり、技術を身につけていない美容師さんは、商品がない状態です。
その状態では、もちろんお客様に喜んでもらうことは出来ません。
技術をたくさん身につけている美容師さんは、たくさんのお客様を喜ばせることが出来るということです。
わかりやすく言うと、たとえば洋服屋さんに行って商品が少ししかなければ、そのまま買わずに帰ることも多いですが、商品がたくさん並んでいると、欲しいものも見つかりやすいですよね。
それと同じです。
なので、技術を身につけておいて損をすることなんて1つもありません。
その技術を身につけるために、教育を受けます。
たとえば美容師学校を卒業してサロンに入社すると、まずはサロンの先輩が技術を教えてくれます。
シャンプーを教えてくれたり、カラーリングを教えてくれたりしますよね。
それを習得して、次の技術の習得を目指します。
美容師さんの教育といえば、そのようなことを思い浮かべると思います。
とはいえ、ぼくは美容師さんの教育は、技術より大事なことがあると思っています。
もちろん技術も必要ですが、それだけではダメです。
技術を教えることは誰にでもできます。
最悪、お尻を叩いて出来るまでやらせれば誰だって出来ます。
では、なぜ教育が難しいかというと、本当に大事なことは目には見えないからです。
つまり、形にすることができないからです。
技術を教えることは教育で言うところの「教」だけです。
しかし、教育とは教えるだけではなく、育てなければいけません。
世の中で言う「教えるもの」というのは、基本的に答えがあることです。
つまり、形になっているものです。
とはいえ、「育=育てる」ということは、形になっていないものです。
■美容師さんは「心・技・体」で成り立っている
では、その目に見えない大事なことを、どのように伝えていけばいいのでしょうか?
ぼくは、美容師さんは「心技体」で成り立っていると思っています。
つまり
・「心」=考え方、熱量、精神力
・「技」=美容技術、美容知識
・「体」=体力、健康
このような感じです。
前章でお伝えした技術は、この中の「技」の部分でしかありません。
つまり、3分の1しか伝えることができていません。
それでは教育したとは言えないですよね。
さらに、この3つは甲乙をつけることができません。
すべて同じぐらい重要なことだからです。
この中の何が欠けても、美容師さんとしての強度は低くなってしまいます。
ただし、美容師さんを20年経験し、教育に携わってきたぼくの主観ですが、まずは「心」が全てを左右すると思っています。
なぜそう思うかというと、技術はめちゃくちゃ上手かったけど、メンタルがダメで辞めていった美容師さんはたくさん見てきました。
逆に技術はそこそこだけど、メンタルが強かった美容師さんは成功している人が多いです。
つまり、心の持ちようが結果に結びつくということが明確です。
■教育とは全てをこちらでコントロールすることではない
とはいえ、この「心」の部分を伝えていくのはとても難しいことです。
これが冒頭でお伝えした、「目には見えないもの=形にできないもの」だからです。
たとえば、高校を卒業し美容学校を卒業して入社すると20歳です。
「技」の部分は、ここから学びます。(美容学校でもほんの少しだけ学びます)
しかし「心」の部分は、それまでにある程度形成されてサロンに入社をします。
さらに、それは先ほどお伝えした「目には見えないもの=形にできないもの」です。
だから難しいのです。
だからいつの時代も教育に悩むのです。
とはいえ、教育をしていく上で「心」の部分は無視することはできません。
言い方を変えれば、「心」の部分を無視をすれば教育は不可能です。
では、どのようにすればいいのでしょうか?
実はこの部分は、こちらでコントロールすることはできません。
たとえば、「技」の部分で言うと、グラデーションボブがきちんと切れているかどうかは、こちらで決めることができます。
つまり、正解を決めることができます。
しかし「心」の部分はこちらで決めることができません。
なので、まずは教育する側がそれを理解するところから始まります。
もう少しわかりやすく言うと、教育をするとなると、全てをこちらでコントロールすることを目指しがちです。
しかし、それはそもそも不可能です。
ではその不可能な中、「何をするか?」です。
ぼくは、「想い」というのは、100%真剣に伝えれば他人に伝わると思っています。
もちろん100%ではないかもしれません。
100%伝わることの方が少ないでしょう。
しかし、逆に言えば「伝わった」と信じること以外にこちらからできることはありません。
ただし、これはこちらが100%向き合うことが前提です。
仮に、教育する側が50%しか向き合っていなかったら、心の部分は伝わらないと思います。
つまり、100%で向き合って、伝わったと信じることです。
なぜこのようなことを言うかというと、ぼくたちを教育してくれた先輩方は100%向き合ってくれたのです。
もしそうじゃなかったと思っても、そう思いましょう。
そしてそれを後輩たちに返すべきです。
さらに、もし100%向き合ってダメだったのであれば、仕方がないことと思えます。
実際に仕方がないことです。
さらに、私たちがメンタルを強く持つことが大事です。
メンタルとは精神力です。
【メンタルに関してはこちらの記事をどうぞ】
教育する人が、このような背中を見せることが大切です。
■教育はお客様に喜んでもらうため
さらに、「何のために教育をするのか?」という軸をしっかり持たなければいけません。
よくあるのが、スタイリストやサロンの環境に合わせた教育です。
たとえば、サロンのバランスによってテストに合格させたり、させなかったりということです。
美容師さんを教育することは、サロンやスタイリストのためではありません。
また、売上げのためでもありません。
なんのために教育をするのか?
それは、「お客様に喜んでもらうため」です。
これがズレるとおかしくなります。
伝わるものも伝わりません。
そもそも考えてみれば、自分の子供を教育することも難しいのに、赤の他人を教育するなんてもっと難しいに決まっていますよね(笑)
しかし、だからこそチャレンジするべきです。
他人を教育することは、自分の成長につながります。
そして、全て自分に返ってきます。
少し厳しい言い方になるかもしれませんが、近年は教育から逃げている美容師さんが多い気がします。
それがダメだということではありません。
しかし、ぼくは人を育てることができてこそ1人前の美容師さんだと思っています。
【こちらの記事も参考にしてみてください】
もし、教育ができなければ、教育をしなくてもいい環境にしか身を置くことができません。
つまり、選択肢が狭くなり最終的には1人です。
もしくは組織の中で、教育に携わらない部署などで自分の存在をアピールすることです。
それを目指しているというのであればいいでしょう。
また、教育の経験があるにもかかわらず、あえて1人サロンを経営するというのであればいいと思います。
しかし、「将来は人を雇って経営をしたい」と言うのであれば、教育ができないのは致命的です。
もっと言うと、人を雇って独立をしない方がいいと思います。
このように、教育に携わることは多くのことをもたらしてくれます。
今回の記事を参考に、ぜひ前向きにチャレンジをしてみてください。
ではまた!
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