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美容室の「退職者を減らしたい」と思った時に読む記事
こんにちはRyuhoです。
ぼくは神戸で小さな美容室を経営しつつ、メイクアップアーティストとしても活動中です。
さらに詳しい自己紹介はこちらから↓
今回は、美容室の「退職者を減らしたい」と思った時に大切になるポイントをお伝えします。
美容師さんや美容室の経営者さんであれば、この業界にいたら「離職率が高い職業ですよね」と言われたことは何度もあるでしょう。
はじめにお伝えしておきますが、今回は「この記事を読んでいただくと退職者がゼロになります」と言うことではありません。
人は、いつか必ず辞めます。
「退職者が0のサロン」というのも、広い日本のどこかにはあるかもしれませんが、現実的ではありません。
個人的にはそこを目指すのも少し違う気がします。
だからと言って、開き直って何も対策をせず、人がどんどん辞めていくのは組織として致命的です。
また、悲しいことに対策をしたとしてもうまくいかない場合が多いですよね。
「スタッフになるべく長く働いてもらうためにはどうすればいいか?」と考えることは、組織を作る側ではマストです。
さらに、卒業をするような辞め方は仕方がないけど、ミスマッチで辞めることは防ぎたいですよね。
このようなことをお伝えさせていただきます。
■辞める理由なんてそもそもない
まず、美容室の退職率はとても高いです。
1年以内に〇〇%、3年で〇〇%とかありますが、数字はどうでもいいです。
とにかく美容室は、人の入れ替わりが激しいです。
美容室を辞めて違う美容室で働く人もいれば、美容師さんを辞めてしまう人もいます。
ここで質問です。
常連のお客様が、サロンに行かなくなる理由の第1位は何か知っていますか?
その答えは、「なんとなく」です。
つまり、「理由はない」ということなんですね。
これは、経営者さんや店長さん、美容師スタイリストさんであれば知っておくべきです。
もっと掘り下げて言うと、続けて同じサロンに行く理由がなくなるからです。
実は組織も同じで、サロンを辞めたくなる理由は「なんとなく」です。
ぼくは、人がサロンを辞める理由も「なんとなく」が1位だと思っています
人は、辞めようと思った時から理由を探します。
組織側は辞めるときに理由を聞きますが、そのほとんどは後付けです。
つまり、理由がないと辞めることができないから、理由を作るだけです。
「いやいや、そんなことはない」と思うかもしれませんが、これは人が無意識の中で行うものです。
一種の行動心理学のようなものですが、たとえば、働いているとなんとなく「イヤだな」と思うようになって、そこからサロンのイヤなところや人のイヤなところばかりが目につくようになります。
そうなると、辞めたい気持ちが強くなっていって、そして理由をつけて辞めるのです(もちろん全てがそうではありませんが)。
つまり、逆の発想でお伝えすると、そのサロンで働き続ける理由がなくなったということです。
なんでもそうなのですが、はじめはそんなことを考えません。
スタッフさんも、はじめは一生懸命で周りもあまり見えていません。
とはいえ、働き続けていると、働き続ける理由を見つけにくくなります。
何事もそうですが、続ける理由は見つけにくくて、辞める理由は簡単に見つかります。
たとえば、ダイエットをしている女の人がスマートフォンの待ち受けを理想の体型の人にしてるのは、続ける理由を見つけやすくするためですよね。
それぐらい続ける理由を見つけるのは難しくて、辞める理由は山ほど転がってるということです。
なので、退職者を防ぎたいということであれば、組織を作る側が働き続ける理由を作ってあげることがポイントになってきます。
■距離感の勘違いを理解する
「いや、それは理解していて働き続ける理由も作っているつもりだけど、、、」と思っている人もいますよね。
組織を作る側の人間は、新卒生や若いスタッフのことをおおよそ理解していると思います。
「普段もコミュニケーションを入念に取ってるし、いい反応を返してくれてる」と感じていると思いますが、はっきり言ってそれはこちらが勝手に思っているだけであって本当はわかりません。
それがダメだと言いたいわけではありません。
それぐらい、感覚の違いがあるということを、まずは理解するべきです。
上司と部下は、上司が思っているより部下との距離は近くないです。
部下が上司を見るときはかなりの距離感を感じているのです。
その感覚をまずは身につけましょう。
「うちのスタッフに限ってそんなことない」と思う人も多いですし、思いたい気持ちもわかりますが、残念ながらそこには大きな壁があります。
想像以上だと思ってください。
ちなみに、これは決してドライであったりネガティブな考え方ではありません。
■美容室の退職者を防ぐ3つのポイント
とはいえ、働き続ける理由は人それぞれ違います。
それぞれにおいて、フェーズが違うからです。
たとえば、給料をアップすることが働き続ける理由になることもあるでしょう。
休みが増えることが働き続ける理由になることもあると思います。
とはいえ、それらの雇用条件や福利厚生に頼ることはおすすめしません。
なぜなら、天井が決まっているし、慣れれば「もっと、、」となるゾーンだからです。
では、どうすればいいのでしょうか?
ぼくの経験から考えられるのは、
・使命感を与える
・特別扱いをする
・圧倒的カリスマ性を持つ人物
この3つです。
・使命感を与える
人は、使命感があると辞めません。
むしろ、使命感を持ってもらえると、お金など関係なく行動することもあります(ボランティアなどがそうです)。
では、そもそも使命感とはなんでしょうか?
美容室においての使命感とは、「あなたにしかできないこと」というのを感じてもらうこと。
ぼくはそう考えます。
とにかく、「あなたがいなくては困る」「あなたがいるからこれができている」というのを感じてもらうことです(実際はどうか?ということはほぼ関係ありません)。
そのためには何が必要でしょうか?
実は、上下関係で仕事をすると使命感を感じてもらうことはできません。
ここで間違ってほしくないのは、「上下関係がある」というのと、「上下関係で仕事をする」というのは違います。
上下関係で仕事をしていては、使命感は感じてもらえないのです。
なので、ここで大事なのは、色鉛筆のようなポジションで仕事をしてもらうことです。
色鉛筆は、上も下も関係なく、それぞれがぞれぞれの特徴を活かします。
たとえば、12色であれば12本全てが主役です。
黄色がいないと困ります。
赤色がいないと困ります。
つまり、誰が欠けても組織としては困るということです。
とはいえ、これは実際に「組織としてそれを目指そう!」ということではありません。(本当にそのようなビジネスモデルを組んでしまうと人が抜けた時に困ります笑)
つまり、そのように感じてもらうということが大事です。
これが使命感です。
人は、自分が必要とされていないと感じると辞めていきます。
・特別扱いをする
これは何も「本当に特別扱いをしろ」と言っているわけではありません。
使命感と同じで、「特別扱いされている」と感じてもらうことが大事です(実際に誰かだけを特別扱いすることはもっと人が辞めていきます笑)。
では、どのようにして特別扱いしているという感じを出すのか?ということですよね。
それは、上記の使命感とリンクします。
たとえば、1つの仕事をその人だけにお願いすることです。
さらに、それに対して独自の評価をすることです。
ここは文章にするのが難しいですが、視野の広いマネージメントスキルが必要です。
そして、チームのバランスが重要です。
バランスをよく見ることが大事です。
・圧倒的カリスマ性を持つ人物
個人的には、これからの組織は圧倒的カリスマ性を持つ人物が必ず必要だと思っています。
なぜなら、組織に残る理由として、
「あの人みたいになりたい」
「あの人と一緒に働きたい」
という理由は、何においても最強だからです。
これはわかりやすいですよね。
では、カリスマ性をもった人がいない組織ではどうすればいいのでしょうか?
そういう人を育てるか、自分がそうなるかしかありません。
カリスマを育てようと思うと、自分がカリスマにならないといけません。
結局のところ、トップがそうならないといけないということです。
圧倒的なカリスマ性を持つには、圧倒的な結果がまずは必要です。
ちなみに、ここで言う結果は人それぞれ違います。
売上げなどの数字を結果とする人もいれば、技術の上手さを結果とする人もいます。
SNSでの影響力を結果とする人もいれば、風貌や出立ちのようなヴィジュアルを結果とする人もいます。
なので、「圧倒的」カリスマ性が必要なのです。
■結局ぼくたち世代が頑張らないといけない
これからは個の時代と言われていますが、それは組織もフリーランスも同じです。
組織も結局は個の集まりだからです。
ひとりひとりの強度がなければ、弱い組織になってしまいます。
今後は、Web上でもリアルと同じで、影響力のある人に人が集まりやすくなります。
今まではまばらだった求人も、集まるところには集まるけど、集まらないところには全く集まらない、いわゆる2極化をします。
そして、その差はどんどん開いていくでしょう。
目まぐるしいスピードで変化していく世の中で、今後の組織に必要なことは、「組織の普通のレベルをいかに変更できるか」だと思います。
ぼくみたいに個人でやっていれば普通のレベルはすぐに変更できるけど、組織での普通のレベルを変更しようと思ったらとても時間がかかりますよね。
なので、そこをいかに早く取り組んで、今までやってきた正攻法、価値観、プライドを捨てられるかだと思います。
それができないのであれば組織を拡大しない方がいいし、むしろすでに大きいところは縮小するべきです。
人が辞めるのは、単純に組織に魅力がないからです。
どんな理由があっても、どれだけ辞める人に非があっても、それだけは間違いないです。
現代において、給料や休日、福利厚生などはどこの美容室も差がありません。
魅力があれば必ず人は残るし、組織に入りたい人も(求人)来ます。
なので、今回お伝えしたポイントも含め、必ず魅力を作るべきです。
組織にも魅力がないと、どんどん人が離れていきます。
ぼくたち世代が頑張りましょう。
ぜひ参考にしてみてください。
ではまた!
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