「美容師を長く続けたい」という美容師さんに伝えたいこと
こんにちはRyuhoです。
ぼくは神戸で小さな美容室を経営しつつ、メイクアップアーティストとしても活動しています。
さらに詳しいプロフィールはこちらから↓
今回は、「美容師を長く続けたい」と思っている美容師さんへ、ちょっとした考え方のコツをお伝えしたいと思います。
どちらかというと、テクニックではなく考え方の部分(メンタル)です。
ぜひ参考にしてみてください。
■「結果が出るのが遅い=ダメ」という先入観
たとえば1つの目標に対して、そこに到達することは早いほうがいいですよね。
早く目標に辿り着けるように努力をすることが、基本中の基本だと思います。
人は早く結果を出すために努力をし、早く結果を出すことを求めます。
しかしこれは、何かにチャレンジをするときに無意識に考えてしまっていることです。
なぜなら、多くの人が「結果が出るのが遅い=ダメ」という先入観にとらわれています。
つまり、無意識の領域に、「早く結果を出さなければいけない」という考え方があります。
たとえば、現在取り組んでいることに対して、勉強をしたり有料の教材を購入したりするのはなぜですか?
それは「早く良い結果を出すため」ですよね。
しかし、ここで1度考えてみましょう。
早く結果を出すことは本当に正解でしょうか?
勉強したり、有料の教材を買う必要がないと言っているのではありません。
あくまでも「早く結果を出すことが正解なのかどうか?」ということです。
さきほどお伝えした通り、ここは無意識のゾーンです。
なので、あまり考えたことがないと思います。
■そもそも「結果」とは?
では、まず「結果」とはなんでしょうか?
「これです」というものはありませんよね(笑)
当然です。
結果は人ぞれぞれ違うからです。
では、「あなたの結果」とはなんでしょうか?
これなら答えられると思います。
つまり、人にはそれぞれのフェーズがあって、そのフェーズで結果を出そうと頑張っています。
さらに、それにはゴールはありません。
あるとするならば、それは成長が止まる時です。
ゴールとは、とくに何にもチャレンジをせず「自分はもうこれでOK」という時です。
その状態は、成長が止まります。
では、頑張って結果が出た人は、「自分はもうこれでOK」となるでしょうか?
基本的にはならないですよね(なる人もいるかもしれませんが笑)。
結果を出した人は、また次のフェーズで結果を出すことを求めます。
つまり、それぞれのフェーズに結果があって、フェーズが上がるとまた結果を求めます。
もう少し簡単にお伝えすると、「結果がどこか?」というお話で、「ゴールはないのだから、それは早いほうが良いとは限らないですよ」というお話です。
どうでしょうか?
少しまだボヤッとしていると思います。
では、具体的にお伝えします。
たとえば、①というゾーンに1年かかったとします。
同僚のAさんは同じ①というゾーンを3ヶ月でクリアしました。
この時点では大差がついていますよね。
しかし、次の②というゾーンを自分は1ヶ月でクリアしたとします。
同僚のAさんは②のゾーンに1年かかったとします。
①だけの結果を見ると、Aさんのほうが断然早いですが、①と②のゾーンを合わせると自分のほうが早くクリアできたということになります。
つまり、「結果をどこで見るか?」というだけのお話です。
なんとなくイメージがついてきましたか?
とはいえ、「早く結果を出すための努力をしなくてもいい」と言っているわけではありません。
ファイターとして、それを目指すこともいいと思います。
今回ぼくがお伝えしたいのは、
というわけではないということです。
どちらも正解です。
■全ては通過点だということ
さらに、美容師さんで考えてみるともっとわかりやすいと思います。
たとえば、「スタイリストになるまでの期間について」です。
これは、業界では永遠に討論となる事柄ですよね(笑)
なぜ永遠に討論が終わらないかというと、正解がないからです。
よく考えてみてください。
スタイリストになるのが遅かった美容師さんより、スタイリストになるのが早かった美容師さんのほうが結果が出ていますか?
一概にそうではないですよね。
さらに、美容師さんになるのが早かった人、つまり、高校を出てすぐに美容学校に行き美容師さんになった人もいれば、1度大学に行ったり違う業界に就職してから美容師さんになった人もいます。
前者のほうが結果が出ていますか?
一概にそうではないと思います。
何が言いたいかというと、短期的に見ると「結果」になりますが、長い目で見ると「全ては通過点」です。
つまりはこのようなことです。
今現在、美容師を続けていて無駄を感じていることもあるかもしれません。
そしてそのせいで遠回りに感じているかもしれません。
しかし、過去を振り返って「自分は遠回りしたな」と思っても、本当はそれが自分にとっては最短の近道だったかもしれません。
無駄に思えたことも、その無駄を経験して今の自分がいます。
遠回りしたかどうかなんて、そんなことは誰にも分かりません。
自分が乗り越えてきた壁や進んできた道に、間違いなど一切ないのです。
もっと言うと、やってきたことを無駄にするかどうかは、その後の自分の行動で決まります。
一見、時間がかかって無駄に見えるようなことも、一生懸命やれば、未来の自分に返ってくることも大いにあります(ぼく自身も体験しています)。
なので、早く結果を出すことよりも、「過去の自分と比べて今の自分はどうか?」ということに焦点を当てるべきです。
少しでも前進していればOKです。
大事なことは「急がず休まず」です。
焦らなくてもいいのです。
1歩ずつ着実に進みましょう。
あなたにはあなただけの道があります。
「美容師を長く続けたい」という美容師さんは、ぜひこのような視点を持ってください。
この記事をきっかけに、何か少しでも気付いてもらえればと思います。
もしよろしければ、参考にしてみてください。
ではまた!