DJとオーガナイザーへの想い
こんにちは、Ryuhoです。
今回は、特別編「DJとオーガナイザーへの想い」をお伝えします。
美容業界とは全く関係のないお話になります。(美容師さんは読まなくていいです笑)
ぼくはDJ兼イベントオーガナイザーとしても活動しています。
その想いをお伝えしたいと思います。
■仕方なくやり始めたDJ
ぼくがDJデビューをしたのはいきなり200人以上のお客さんの前でした。
今から10年ぐらい前、神戸のチキンジョージというライブハウスで美容イベントをオーガナイズしたときです。
なぜそんなことになったのかというと、イベントにDJを呼びたかったけど予算がなかったからです(笑)
だけど、イベントでは絶対にDJ兼音楽担当の人が必要だった。
考えた結果、自分がやるしかなかった。
つまり、コロナ禍以降でぼくと出会った方は意外かもしれませんが、ぼくがDJを始めたのは「DJをやってみたい」とか「音楽に興味があった」とかではなく、仕方なくやった。
そんな感じでした。
話を戻します。
イベント開催までは3ヶ月しかありませんでした。
どうしようってなった時に、何をすればいいかわからなかったので、大阪の心斎橋にあるDJスクールに飛び込みました。
(厳密にはこの前身のスクール。まだ出来たところで生徒数もかなり少なく規模も小さかった)
そのときは必死で、興味があるとかないとか、やりたいとかやりたくないとかではなくて、やらなきゃいけないという状況だったのです。
なぜ仕方なくやり始めたDJに対してそこまで思えたのか?
それは来てくれるお客さんに悪いと思ったからです。
お金と時間を使ってきてくれるお客さんのために、イベント全体を通して手を抜きたくないと思ったから。
だから必死でした。
音楽のことも何もわからない状態でスクールに飛び込み、そこで奇跡的に師匠の久保田コージさん(FM802)に出会い、事情を説明し、とにかく3ヶ月間、時間とお金を使いまくって猛勉強しました。
その後、せっかくDJのスキルを身につけたので、スクールの紹介で大阪ミナミのいろんな箱に出させてもらってクオリティを高めていきました。
その頃にやっとDJが楽しくなってきました。
ちなみにこのとき出会ったDJ仲間はみんな年下だったけど丁寧に接してくれました。
そしてみんなめちゃくちゃDJ上手かった(笑)
いまだに繋がりがある人もいます。
■人を巻き込むということ
そこから10年ぐらいが経ち、その間に100〜300人規模のイベントを数多くオーガナイズしてきました。
ぼくの自慢は、自分が打つイベントは全てのイベントで黒字にしてきたことです。
ぼくはイベントを打つとき、箱側、演者、お客さん、スポンサー、みんなが必ずHappyになれることを前提でやります。
当然オーガナイザーをやる人はみんなそうでしょう。
だけど、ぼくはもしそれが叶わないのであればやらない。
厳密に言うと、チャレンジをしても叶う見込みがないのであればやりません。
たまに「赤字でもええねん」って言う人いるけど、オーガナイザーをやる以上、1円でも赤字は絶対にダメです。
それはお金の問題ではありません。
こちらのチャレンジの問題です。
やる前からそういう気持ちだと、イベントをオーガナイズする時にそれが顕著に出てしまいます。
イベントをオーガナイズしたことがある人はわかると思うんですけど、必ず出ます。
「まぁええやん」は加速するんですよ。
オーガナイズというのは人を巻き込むということです。
人を巻き込むということはその責任を背負うということです。
つまり、オーガナイザーが手を抜いたり気持ちが弱いと絶対にダメなんです。
それはイベントに全部出ます。
■お金が発生している以上プロ
ぼくはイベントをオーガナイズするとき、DJに必ずギャラを払います。
箱側にも当然払います。
ええカッコしたいからではありません。
ちゃんとした理由があります。
それは「お金払ってるんやからプロとしてやってね。もし気になることがあったらしっかり言わせてもらいます」って箱側にも演者にもぼくが言いたいからです。
逆に言えば、ギャラが発生すればオーガナイザーとしてはそれが言えるということです。
たとえば箱側に「もっとこうしてほしい、ああしてほしい」とか、DJにも「こうして、ああして」って言えるのです。
ぼくが長年オーガナイザーをやってきて思うことは、そのほうが絶対にイベントのクオリティは高いです。
そしてみんな必ず上手くなっていきます。
それも全て、観に来てくれるお客さんの満足度を高めるためです。
お金を払う側で考えてみましょうよ。
ライブやショーなどのエンタメにお金を払うのは別として、たとえばセミナーなどの勉強会に行って自分で時間もお金も使ったら、絶対にちゃんと学んで帰りたいじゃないですか。
もったいないから。
時間とお金をそこに投資してるからです。
それと同じで、お金をもらうってなったら意識が変わるわけです。
ぼくもノーギャラやドリチケのみでDJ出演したことも多々あるし、イベントで箱代なしも経験しました。(それが悪いわけではないしRyuhoは今後ノーギャラは出ないと宣言してるのではありません笑)
だけど、基本的にはイベント全体を見ると上手くいかないことが多かったなという印象です。
つまり、お金が発生している以上はプロです。
それはもらう側も払う側もです。
逆にお金が発生しないのはプロ意識が低くなる、とまでは言わないけれど低くなりがちです。
そうなるとイベントのクオリティが下がります。
オーガナイザーとしてそれはしたくないはずです。
何度も言ってますが、お客さんに申し訳ないから。
だからぼくはお金を発生させます。
それができないのであればイベントはやらないです。
ぼく自身も見てて「オーガナイズ下手やな」って感じるときは、大体このあたりが曖昧ないこと多いです。
余談ですがぼくはヘアメイクのお仕事もしていますが、ヘアメイクに関してはノーギャラは受け付けていません。
その理由は本業だからとかお金が欲しいとかではなくて、ぼくがプロとしてやりたいからです。
■プロ意識とは何か?
とはいえ、そうなってくると演者にも当然クオリティが求められます。
それは先述したように1円でもお金が発生すればプロだからです。
その状態で、ただなんとなくやっている、やらせてもらっている、というのは通用しません。
当然ですよね。
それと、人前に立つという演者になるなら、お金をもらえるクオリティを目指すべきです。
「ギャラなしでええわ」って思ったり思われたら負けなんですよ。
当然集客力も関わってくるでしょう。
だけど根本として、集客力は二の次でそもそものクオリティがある一定を超えていないとダメです。
たとえばDJだったらクオリティ低くていいんですか?
そんなことはないですよね。
フライヤーに名前が載った時点で責任を感じてますか?
自分のお客さんじゃなくてもお金払ってイベントに来てくれる人はいるはずです。
そんな人がいるのにクオリティが低くていいってことはないですよね。
もしそう思うんやったらDJなんてやめたほうがいいし名乗らないほうがいい。
家でやってればいい。
そしてそれはDJだけではなくバンドやソロアーティストなど全ての演者を通じて同じことです。
自信がないならお金をもらうということで必死に勉強すればいいじゃないですか。
不安があるから人は頑張れるんでしょうよ。
責任を背負うから人は頑張れるんでしょうよ。
やってたらいつか上手くなるとか、やってたらいつか売れるとか、そんなに甘くないよ。
演者になる、人前に立つということはそういうことです。
■本当の「楽しい」は苦しいの先にしかない
人はね、基本的に追い込まれないとやらないんですよ。
そういう生き物です。
他人や上司が追い込んでくれる、お尻を叩いてくれるならいいですよ。
だけどそれなりの年齢になればそんなこと誰もしてくれないじゃないですか。
だったら自分で追い込むしかないんですよ。
本当の「楽しい」は苦しいの先にしかないです。
しんどかったり努力した後の楽しさが、本当の意味で「楽しい」ということです。
これは何をするにしても言えることです。
たとえば全く興味がないことでも、やらないといけない状況になって努力をしてしんどいという思いをしたあとは、必ずその分野の楽しいが待っています。(冒頭のぼくのDJを始めたきっかけがまさしくそうです)
「何をしても続かない」と言う人いるじゃないですか。
趣味でも仕事でもなんでもいいです。
その理由は、この苦しいとか努力をする段階であきらめてしまって、心から死に物狂いで真剣にやったことがないからです。
つまり、本当の意味での楽しいを体験していない。
そして本当の楽しいを知らないままというのはとてももったいないことです。
「楽しかったらええやん」は間違いではないです。
だけどその「楽しい」はどこのレベルですか?
それによって人生は変わりますよ。ほんまに。
少なからずぼくはこれを読んでくれているみなさんよりご飯をたくさん食べてきています。
その分いろんなモノ、ヒトを見てきました。
だから言えることです。
それと、DJもソロアーティストもバンドも芸人も人前に立ったらみんな同じ演者です。
ジャンルに上も下もなく、みんな横一列です。
つまり、バンドのほうがDJより上とかないし、DJのほうがバンドより上とかもないです。
ソロアーティストよりバンドが上ということもない。
逆も然りです。
みんな人前に立ったらアーティストです。
何で自分を表現するかの違いだけ。
そこには当然クオリティを求められるし求めます。
だから何をやるにしても真剣にやるんです。
やり始めたら興味があってもなくても関係ない。
本当の楽しいを経験するまで続けるんです。
それができた時、人は必ず成長します。
もちろんこれが全て正しいと言っているわけではありません。
だけどこんな考え方はあり得ないと言うなら、この全てを疑ってください。
疑うということは、同じ土俵に立って体験することです。
そうしないと答えはわからないから。
ちなみにこれ、全部当たり前の話です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた。