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美容師さん向け「知っておくべき補助金採択までのコツ」


こんにちはRyuhoです。

ぼくは神戸で小さな美容室を経営しつつ、メイクアップアーティストとしても活動中です。

さらに詳しいプロフィールはこちらから↓ 


今回は「知っておくべき補助金採択までのコツ」という内容をお伝えします。


今回の記事は、非常に有益な内容となっております。

なぜなら、今回お伝えする内容を理解して行動を起こせば、何百万円という補助金を受けられる可能性があるからです。

補助金の申請を考えている美容師さんは、ぜひ参考にしてみてください。


国には、数えきれないぐらいの補助金や助成金の制度があります。

そのほとんどをぼくたちは知りません。

理由は簡単です。

誰も教えてくれないからです(笑)


これは美容業界に限らず、どの業界でも同じです。

補助金や助成金は毎年新しいものが増えたりするので、士業とよばれる人たち(社労士さんなど)が理解していないものあるみたいです。

プロでも理解できていないものがあるのに、ぼくたち一般人が知らなくて当然ですよね。


しかし、「わからないからじゃあいいか」というのはすごくもったいないです。

なぜなら、美容室のような小規模事業者向けの補助金制度はとても多く、また専門家に頼まなくても自力で採択も可能だからです。


ぼくは2021年度に2件の補助金に採択されました。

それは

・小規模事業者持続化補助金
・兵庫県中小企業新事業展開応援事業(兵庫県のみ)

この2つです。

それも、専門家に頼まずに自力で申請しました。


こちらが採択決定通知書です。

小規模事業者持続化補助金


兵庫県中小企業新事業展開応援事業


※トータルで175万円の補助金をゲットしました。


そこでぼくが感じたのは、基本的に「申請をするときのコツは同じだな」という印象です。

そして、意外と専門家に頼まなくてもできるものだなと思いました。

専門家にお願いすると、着手金や成功報酬を支払わなければいけません。


のちほどお伝えしますが、申請のポイントは事業計画書の作成が9割です。


ぼく自身は、補助金を申請する事業計画書の作成にほとんど時間はかかっていません(1つの事業につき2時間ほど)。

「事業計画が頭の中にはっきりとあった」というのもありますが、おそらく文章で表現することが得意だったからです。

専門家にお願いして○万円、〇〇万円と支払うことを考えると、大きな利益ですよね。

つまり、補助事業の事業計画書を作成するコツさえつかめば、誰でも高確率で採択される可能性があるということです。

ぼくみたいな小規模事業の素人でも、これだけの補助金を使わせてもらうことが出来るということに、「自分でやってみてびっくりした」というのが本音です。


これは経営者に限らず、フリーランス美容師さんも含めた、いわゆる個人事業主の美容師さん全ての人が対象です。


「知らないと損をする可能性がある」ということを、身をもって感じました。

なので、今回はそこでつかんだコツをお伝えしたいと思い、この記事を作成しました。

どんな人にもチャンスがあるので、1度考えてみてもいいのではないでしょうか?



※どの補助金の申請も、補助事業の事業計画書の枚数などは違いますが、流れは基本的に同じです。




■美容師さんが知っておくべき補助金と助成金の違い

美容師さんが知っておくべき補助金と助成金の違い


まずはじめに、補助金助成金の違いを簡単にお伝えしますので、何となくでいいので頭に入れておいてください。



・補助金


補助金は新しい事業を始めたり、創業を促進したり、雇用を安定させることを目的としています。

たとえば、美容室でヘアだけでなくエステや脱毛などの違う事業を始める時や、そもそも美容室を創業する時、雇っているスタッフの雇用を安定させる、というようなものです。

しかし、補助金は制度ごとにあらかじめ採択件数や予算が設定されています。

つまり、申請したからといって必ず受給できるとは限りません。

それぞれに公募期間があり、さらに倍率も高いため審査に通らない可能性もあります。

冒頭でもお伝えしましたが、審査に通るためには事業計画書の内容がとても大切です。


さらに補助金の注意点は、

・補助金は後払い
・事業期間内の支出のみ対象
・補助事業実施中も書類作成が必要

ということです。


・補助金は後払い

1番大切な「補助金はいつ支払われるのか?」ということですが、簡単に言うと「申請した補助事業が終わりました」という報告書を提出してからです。

つまり、後払いです。

ということは、補助事業を行うための資金が事前に必要ということです。


さらに、交付決定から半年〜1年ほどかかるケースもあります。

意外とすぐにはもらえません。

体力のある会社などは大丈夫だと思いますが、個人の場合は事前の資金繰りが難しい場合もあるので注意する必要があります。


・事業期間内の支出のみ対象

補助事業には期間が決められています。

その期間より、前でも後でも支出の対象にはなりません。

必ず事業期間内に支出をしなければいけません(クレジットカードの分割も終えていないといけません)。

事業期間が過ぎてしまってから大きな支出をし、補助を受けられない、ということにならないように注意する必要があります。


・補助事業実施中も書類作成が必要

補助事業が採択されたら、あとは何もせずに事業を実施すればいいというわけではありません。

実施中も細かい書類の作成が必要になります(これが意外と面倒ですw)。

ミスがあると適切な補助金を受け取れないので、気をつけて作成する必要があります。


美容室で使える代表的な補助金は

・IT導入補助金
・ものづくり補助金
・事業再構築補助金
・小規模事業者持続化補助金

2021年現在

などです。

興味ある人は調べてみてください。



・助成金


助成金は、簡単に言うとサロンの労働環境の改善や人材育成の支援してくれるというものです。

補助金と比べると、こちらは要件を満たせば給付を受けられることが一般的です。

もちろん申請には一定の条件がありますが、採択件数や予算が制限されることがないため、難易度はそこまで高くないです。


※ぼくはメイクのセミナーでサロンに行かせていただいてますが、助成金を活用してセミナーを受けていただいたサロンさんも過去にいました。


しかし、補助金と比べると間口が広いので、支給額は低めです。

さらに、支給までに1年〜1年半ほどかかるケースもあります。

また、こちらも後払いです。

この辺りは上記の補助金と同じく、資金繰りに注意しておきましょう。


美容室で使える代表的な助成金は

・キャリアアップ助成金
・トライアル雇用助成金
・働き方改革推進支援助成金
・業務改善助成金
・人材開発支援助成金

2021年現在

などです。

こちらも同じく興味のある人は調べてみてください。


※今回は補助金についての記事なので、助成金に関しては簡単にお伝えしておきます。



■事業計画書の基本的な書き方


冒頭でもお伝えしましたが、補助金は基本的に理にかなっていたら高確率で採択されると思います。


では、「理にかなっている」というのはどういうものでしょうか?

それを具体的にお伝えしていきます。


何度もお伝えしていますが、その中でも1番重要なのは事業計画書の作成です。

まず、事業計画書は補助金の内容によっては枚数が違いますが、どの補助金の申請もMAX書くべきです。

つまり、A4で8ページまでと書かれていたら、A4の紙に8ページ作成するべきです。

4ページであれば4ページ、10ページであれば10ページと、必ずMAX書くべきということです。


さらに、事業計画書の流れは以下の通りに書き進めていけば間違いありません。

①現在こういう事業を営んでいる
②(しかしコロナの影響で売上げがダウンした)※
③売上げを上げるためにこういう事業を考えている
④その事業をこのような計画でやっていく
⑤その事業を実施するとこれぐらいの売上げが見込める
⑥しかしその事業をするにはこれだけの経費がかかる
⑦なのでこの経費の補助金を申請したい

※売上げがダウンしていなくても(コロナが関係していなくても)申請できる補助金もあります。


事業計画書はこのような流れで作成することをおすすめします。


補助金が採択されるかどうかは、事業計画書の作成が9割です。

さらに、文章だけではなくグラフや写真などを入れ込んでいくこともポイントです。

プレゼン資料のような形で作成しましょう。


では、資料を見ながら具体的に説明していきます。


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