美容師をやめようと思っている人へ
こんにちはRyuhoです。
ぼくは神戸で小さな美容室を経営しつつ、メイクアップアーティストとしても活動中です。
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今回は「美容師をやめようと思っている人へ」というテーマでお伝えします。
まずはじめに、美容師というお仕事をやめることは悪ではありません。
もちろんやめたほうがいい場合もたくさんあります。
しかし、ぼくが美容師業界の先輩としてお伝えしたいのは、美容師が嫌いになってやめるならまだしも、「美容師が好きかどうかわからなくなってやめることはおすすめしない」ということです。
その理由は、もったいないからです。
とはいえ、自分が美容師を好きなのかどうかわからないときもありますよね。
そんなときは、この記事を読んで1度考えてみてください。
■前向きになりたいけど、どっちが前かわからないときもある
「美容師をやめようかな、、、」
いま現在美容師を続けている人も、1度は思ったことがあるのではないでしょうか?
そんな時は、総じてネガティブな考え方になりやすいですよね。
美容師さんは真面目な人が多いので、「ネガティブになって愚痴を言ったりマイナス思考になるのは良くない、だから前向きでいなきゃ」と思うはずです。
しかし、必ずしも「常に前向きでいる」「ポジティブでいる」という必要はありません。
長い人生、前向きになりたいけど、どっちが前かわからない時もあります。
なので、ネガティブになってしまうことも時には良いでしょう。
そんなときは、自分の気持ちに素直になることが1番です。
コツとしては、1度落ち着くことが大切です。
あなたは何も間違っていません。
能力が低いわけでもありません。
仕事が向いていないわけでもありません。
「少しだけお休みが必要な時期」というだけです。
美容師をやめようと思う原因の1つに、「自分は美容師が嫌いなのかもしれない」と思うことがあると思います。
とはいえ、そもそも「仕事が嫌い」という人は会社が嫌いなだけということが多いです。
同じく「美容師が嫌い」という人は、働いているサロンが嫌いなだけということも多いです。
つまり、本当に美容師が嫌いなのかどうかを確認をする必要があります。
今現在の状況では、自分に見えている世界は極端に狭くなっています。
冒頭でもお伝えしましたが、ぼくたち先輩美容師が1番防ぎたいことは、「美容師というお仕事そのものが嫌い」という勘違いでやめてしまうことです。
もう1度お伝えしますが、落ち着くことが大切です。
■世界は変えられないけど、世界を見る目は変えられる
とはいえ、働いているサロンの中身自体を変えることはできません。
そこで働いている他人も変えることはできません。
つまり、明日から突然何かが変わるということはありません。
できるとするならば、違うサロンで働くことです。
しかし、違うサロンに行っても衝突する壁は同じかもしれません。
そもそも、どこにいてもやらされる仕事はつらいです。
逆に、どこにいてもやりたい仕事は続けられます。
ぼくは社会人を20年経験しています。
そこから言えることがあります。
それは、基本的に仕事とは、
「向いていないと思う」
「向いていると思う」
その繰り返しです。
もっと言うと、自分に向いている仕事なんてそもそもありません。
どんな仕事をしていても、自分から仕事に向いていくことが大事です。
「人間関係が苦手だ」という人もいるでしょう。
とはいえ、組織に所属する以上、人間関係も必ずついてきます。
人間関係をなくそうと思うと、1人で事業をする以外に方法はありません。
それでも取引先やお客様は人間です。
ここで大事な考え方は、1歩引いて考えることです。
つまり、「みんな良い人だったらつまらない」と思うようにしましょう。
自分の人生、自分が主役です。
それ以外は脇役です。
たとえ家族であろうと脇役なわけです。
物語には必ず悪役が登場しますよね。
なんならドラマでも悪役が登場しないことにはドラマティックになりません。
その程度のことです。
世界は変えられないけど、世界を見る目を変えてみましょう。
■やめたいと思った数は、乗り越えてきた数
やめることは悪いことではありません。
世間では「やめる=ダメ」という雰囲気ありますが、そんなことはないです。
とはいえ、ずっと同じ業界にいて長く続けることもまた美徳です。
ぼくたち社会人を長年経験している人も、今まで何度も「やめたい」と思ったことでしょう。
実際にやめた人もいると思います。
実は「いま現在も美容師さんを続けている」という人に共通することがあります。
それは、「やめたいと思った数は、乗り越えてきた数」ということです。
たくさんやめたいと思った人は、たくさん乗り越えてきた人です。
ぼくが感覚で思うことですが、なんだかんだ言いながら美容師さんを続けている人が多いです。
それは、考え方をシフトして乗り越えてきたからでしょう。
素晴らしいことだと思います。
しかし、お伝えしたように、やめることは悪いことではありません。
サロンが合わないと思ったならば、違うサロンで働けばいいだけのことです。
「美容師さんそのものをやめてしまうことはじっくり考えたほうがいいですよ」ということだけです。
■いつもの1日のふりをして、人生の転機はやってくる
ぼく自身、大人になってわかったことがあります。
それは、「大人はそんなに強くない」ということです。
ぼくたちが子供の頃は、大人は強いと思っていましたよね。
20代前半でも思っていました。
しかし、そんなことはないということです。
とはいえ、それと同時に分かったことがあります。
それは、「自分のためならくじけやすい、誰かのためならやり抜ける」ということです。
たとえば、結婚をして、妻がいて子供がいるとします。
人は、守るべきものがあると強くなれます。
それは、自分のためではなく人のためだからです。
つまり、人間は自分のためよりも、人のためのほうが頑張れるということです。
人は、誰かを想う気持ちに支えられて生きています。
支えられているから生きていけるのではありません。
誰かを支えようという気持ちが、実はあなたを支えているのです。
大切な人を支えてみましょう。
さらに、自分を応援してくれる人は、信じてくれている人です。
どんな人にも必ず応援してくれる人はいます。
そういう人たちを大事にしましょう。
そして、人生は悪いことばかりではありません。
人生のお天気も必ず変わります。
今日が雨でもいつかは必ず晴れます。
やまない雨はありません。
今日を精一杯生きましょう。
それが積み重なって未来ができていきます。
あなたは間違っていません。
あなたにはあなただけの道があります。
やめることが悪いことではありません。
その道で立ち止まることのほうがもったいないということです。
そもそも、人生の転機やターニングポイントはその時はわからないのです。
たとえば、「すごいチャンスが来た!」というチャンスは、そんなにチャンスではないことのほうが多いです。
ぼく自身も、人生のターニングポイントは振り返ってから気付くことがほとんどです。
その時はわかりません。
本当の人生の転機やターニングポイントは、いつもの1日のふりをしてやってきます。
だからこそ、今を精一杯生きるのです。
人生の転機やターニングポイントを掴むために。
そのために美容師さんをやめるべきであればやめればいいと思います。
やめないほうがよければ続ければいいと思います。
ただそれだけです。
もう1度言います。
あなたにはあなただけの道があります。
あなただけの道は、どんな道でも間違いではありません。
大事なことは、その道が正解かどうかではありません。
その道を歩み続けることです。
どうか、歩み続けることをやめないで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
何かひとつでもあなたの心に響きますように。
ではまた!