美容師さんの在り方を加速させた出来事
こんにちはRyuhoです。
ぼくは神戸で小さな美容室を経営しつつ、メイクアップアーティストとしても活動中です。
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今回は「美容師さんの在り方を加速させた出来事」というテーマでお伝えします。
タイトルからは少し難しそうな雰囲気が出ていますよね(笑)
とはいえ、どちらかというと頭の整理をするような記事です。
社会全体の流れを把握しておきましょう。
美容師さんに限らず、どんな人にも当てはまる内容です。
美容師さんは視野を広げられるような記事なので、ぜひ参考にしてみてください。
■メンバーシップ型とジョブ型
少し前までは「コロナ禍で会社全体の売上げが落ちてしまって、ボーナスや給料がカットになった」ということはよく聞くお話だったと思います。
会社組織で業績が落ちてしまうと、全員の給料を下げる以外に方法はありません。
では、なぜ給料を下げる以外に方法はないのでしょうか?
「いやいやそんなことは当たり前だよ。売上げが下がっているんだから、、。」と思ったと思います。
では、人がたくさんいるのになぜ売上げが下がるのでしょうか?
「いやいやコロナだからに決まってるじゃん、何を言ってんの?」
と思いましたよね(笑)。
ここまでは一般の人の視点です。
それでは視座を高めてみましょう。
細かく見ていくと、同じ業界でもダメージを受けた人とダメージが少ない人がいます。
その理由を明確に答えられますか?
それは、「企業が人に仕事を与えてきたから」です。
会社組織に所属する人は、決められた時間に与えられた仕事をこなすことで給料をもらっていました。
これがいわゆるメンバーシップ型です。(「従来の働き方」という感じでOKです)
しかし、現在はこのメンバーシップ型の働き方が崩壊しつつあります。
代わりに台頭しつつあるのがジョブ型です。
ジョブ型は「仕事を人につける」ということです。
つまり、個人の能力が最大限に活用される形態です。
ひと昔前のイメージでは、
という感じでした。
しかし、先ほどお伝えしたように、日本でもメンバーシップ型の働き方は徐々に崩壊しつつあります。
なんとなく感じている人もいますよね。
個人の資質がより問われる時代になってきたということです。
とはいえ、間違ってはいけないのは「だからメンバーシップ型はダメだ」というわけではありません。
あくまでも、そのような流れが来ているということです。
そして、コロナ禍がそれを加速させたということです。
ちなみにフリーランス(美容師さんではなく)の人が増えたのはこの流れです。
「メンバーシップ型」「ジョブ型」は、美容師さんであればあまり馴染みのないことですが、社会全体の動きなのでぜひ頭に入れておいてください。
■美容師さんはミックス型
美容師さんは、そもそも個人の資質が問われる職業です。
とくに、ぼくが美容師になった20年ぐらい前からは完全にそうなりました。
それは、オーダーメイドで商品を作りその場で販売をする職業だからです。
つまり、個人の能力による差がそもそもあるということです。
たとえば、大きな美容室でスタッフが50人いたとします。
1つのサロンの中でみんなで働いて、同じブランディングをしていると思います。
とはいえ、個人の能力による差があるので、その中でスタイリスト(個人)それぞれで小さな商店がたくさんあるようなものです。
さらにお客様が個人につくことが多いです。
なので、どちらかというと、完全にメンバーシップ型というよりはメンバーシップ型とジョブ型のミックスに近い感じでした。
しかし勘違いしないでいただきたいのが
と簡単に分けれられるものではないということです。
会社員美容師さん中にもメンバーシップ型の人とジョブ型の人がいますし、フリーランス美容師さんもしかりです。
■できる人とできない人が明確になった
話を一般に戻します。
会社では集団で動いていたので、個人の成果が見えづらいところがありました。
ところが、コロナ禍を機に在宅ワークが増えましたよね。
それによって個人の成果が明確に数値化されるようになりました。
できる会社の一員として「できる人」という評価を得ていた人も、会社という枠がなくなったら、個人の本質が見えるようになりました。
つまり、できる会社の中にも「できる人」と「できない人」が混在することが明らかになったということです。
これは逆も同じで、できない会社の中でも「できる人」と「できない人」が明確になりました。
しかしこれは今に始まったことではありません。
もともと大企業のサラリーマンは、脱サラしたり、定年後に起業しても上手くいかないことが多いと言われていました。
企業や組織の看板を背負っていた人が、その看板を外して個人で戦おうとしても、信用や財力の現実との差を把握できていなかったためによくある悲劇です。
独立をして、「こんなはずじゃなかった」というパターンですね。
ちなみにこれは逆のパターンもあります。
できる会社の中で「できない人」のレッテルを貼られていた人が、独立をしてジョブ型になったことで「できる人」になることです。
できなかった人が、できる人になることで自信を持ちます。
そして、おもしろいようにうまくいくパターンです。
■正解を探すのではなく何をするか
では、今回のメンバーシップ型とジョブ型を知ることによってどのように考えますか?
まず、コロナという未曾有の大災害によって、全てがフラットな状態になったということです。
現在、コロナ禍は1年半以上となりました(2021年11月現在)。
1年半前、全ての人が横一線になってスタートした今、あなたは何をしていますか?
そして、何を積み上げていますか?
今現在の過ごし方や今までの過ごし方が、今後の人生に大きな影響を与えるとぼくは感じています。
「会社員はダメだよ、フリーランスがいいよ」というわけでもなく、逆もありません。
どこで何をしていようが、何をするかが大事です。
本当に今、この瞬間に何をするかが1番大事だと思っています。
ありきたりですが、「生き残るのは変化に対応できる者だけ」です。
さぁ、あなたは今から何をしますか?
ぜひ参考にしてみてください。
ではまた!