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美容師さんがメイクを学ぶべき理由


こんにちはRyuhoです。

ぼくは神戸で小さな美容室を経営しつつ、メイクアップアーティストとしても活動中です。

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今回は「美容師さんがメイクを学ぶべき理由」ということについてお伝えします。



ぼくはメイクアップアーティストとしても活動しているので、いろんな人にメイクスキルを身につけることをおすすめしています。

その理由をお伝えします。




■お客様は「自分に似合うもの」を求めている

お客様は「自分に似合うもの」を求めている


ぼくが美容師になりたての頃は、お客様は1つのヘアスタイルを追い求める時代でした。


たとえば「○○ヘアにしたい」など、芸能人やモデルさんの髪型をマネる時代です。

今のようにインターネットが主流の時代ではなかったので、雑誌やテレビを見て髪型を決める時代でした。


当然、それを求めてお客様は美容室に来ます。

そしてそれがトレンド(流行)になる、という時代でした。


ぼくたち美容師は、そんなトレンドのデザインを勉強し、それをお客様に提供するという流れでした。

そして、時代が移り変わる中で、美容室でお客様が求めるものが多様化し、ぼくたち美容師側も同じように成長をしてきました。


その中でも、1番大きく変化したキーワードは「似合わせ」だと思います。


つまり、お客様が美容室で求めるものが、トレンドではなく「自分に似合うもの」へと変化していきました。


現在、あなたは美容師として、自信を持って「お客様に似合うもの」を提供できていますか?


提供するヘアスタイルを「自信はないけど、なんとなく似合っている気がする」など、あいまいな感じではありませんか?

もしそうだとしたら、それはあなたが美容師としてファンが増えない(売上げが上がらない)理由の1つかもしれません。


なぜなら、先ほどお伝えしたように、お客様は「自分に似合うもの」を求めてサロンに来られます。


ぼくたち美容師があいまいだと、本当に似合っているのかどうかもわかりませんよね。

お客様はさらに不安になってきます。

そうなると、「またあなたにヘアデザインをおまかせしたい」と思ってもらえなくなるかもしれません。


これは、ファンが増えない原因の1つになります。



■「似合わせ」のスキルは誰も教えてくれない

「似合わせ」というスキルは誰も教えてくれない


では、なぜ自信が持てないのでしょうか?


答えは、「似合わせ」のスキルは誰も教えてくれないからです。

おそらく、ほとんどの美容師さんが「似合わせる」ということについて教わらないまま成長していきます。


その理由をお伝えします。


実は、ほとんどの美容師さんが、誰にも教わらないまま「似合わせる」ということを感性でやってきてしまっています。


これは、あなたの先輩もそうだったかもしれません。

実際に「似合わせる理論」をしっかりと先輩から教わったことがありますか?

シャンプーのしかたやカラーリングのしかた、カットのしかたは教わったかもしれません。

しかし、似合わせる理論は実践によって感覚で身につけてきた美容師さんがほとんどです。


つまり、教わることがないのです。


感覚で身につけたものは、人にうまく教えることができません。

「似合わせ」というのは、一見すると確立した定義がなく、あいまいなゾーンのもののように見えます。

さらに、個人の好みや感覚に左右されやすく、どうしても好き嫌いが入ってきます。

しかし、「似合わせる理論」は確かに存在します。


このように、ほとんどの美容師さんは、ウィッグをきっちりカットする練習はたくさんしても、「この人はコレが似合う」という勉強はしないままです。


とはいえ、どちらも美容師としてすごく大切なことです。



■ヘアスタイルを売るか?ヘアデザインを売るか?

ヘアスタイルを売るか?ヘアデザインを売るか?


たとえば、カットがすごく上手なのに「なぜかファンがつかない」「売上げが上がらない」という美容師さんがいます。

そのような美容師さんは、ぼくたち美容師から見ても素晴らしい技術を持っています。

なのに、数字が伸びないという美容師さんを見たことがありますよね。


それは、「似合わせる」というスキルが足りない可能性が高いです。(もちろん他にも理由はあると思います)


俗に言う、「デザインを売るか?スタイルを売るか?」ということです。


つまり、

・デザインを売る=似合わせを含めた形(ヘアデザイン)を提供すること(現在)

・スタイルを売る=あらかじめ決まった形(ヘアスタイル)を提供すること(以前)

ということです。


このように、「お客様の求めるものが時代とともに変化しているのに、ぼくたち美容師が提供するものは昔から同じ」というのは、当然ズレが出てきます。


もちろん、上記の違いを理解している美容師さんは多いと思います。

とはいえ、「似合わせる」というスキルを教わらないままなので、無意識にスタイルを提供している可能性があります。


たとえば、美容師さんの売上げが上がらない理由の1つに、カウンセリングがあります。

実は、このカウンセリングに似合わせのスキルが役立ちます。


美容師さんのカウンセリングセミナーはよく開催されていますが、そのほとんどが言い回しなどの流れや、お客様の心理を説明するものです。

具体的な提案や、似合わせのスキルまでがセットのセミナーはほぼありません。


とはいえ、本当に大事なのはそこです。


たとえば美容室では、「可愛い」「キレイ」「かっこいい」などの形容詞が、たくさん飛び交います。


では、

なぜ「可愛い」のか?
なぜ「キレイ」のか?
なぜ「かっこいい」のか?

これを具体的に説明することが出来る美容師さんは少ないと感じます。


説明出来ないということは、 人に伝えることが出来ないのです。



■似合わせのスキルはメイクの理論から学ぶことができる

似合わせのスキルはメイクの理論から学ぶことができる


「人に伝えること」とは、2つの意味があります。


それは、

・お客様に伝えること
・後輩に教えること

です。


つまり、人に伝えることが出来なければ、お客様に伝えることも出来ないし後輩に教えることも出来ません。

お客様に伝えることが出来なければ、お客様はどんどん少なくなっていきます。


また、後輩(次世代)を育成できなければ、サロンや会社には未来がありません

その先には、個人としてもサロンとしても、残念ながら衰退しか待っていないのです。


そこでぼくがオススメするのは、この誰も教えてくれない「似合わせる」というスキルを、メイクの理論から学んでいくということです。


実際にぼくは資生堂のSABFAというところを出ているのですが、そこで「スペースバランシング理論」という顔分析の理論を徹底的に叩き込まれます。

そこで得た知識は、実際にカウンセリングでも役立っていますし、ヘアデザインを提供するときの根源となっています。


また、バングデザインなどあらゆるところで顔分析は有効です。


全てにおいて、お客様への説得力が変わってきます。

なぜかというと、しっかりとした理論で学んでいるので、自信を持ってお伝えできるからです。


さらに、ぼくがメイクアップを学ぶことをオススメするのにはもう1つ理由があります。


それは、これからの時代は美容師さんの働き方が大きく変化していきます。

簡単に言うと、これからの時代はハイブリッドな美容師さんが活躍する時代が来ます。


たとえば、

・美容師×エステティシャン
・美容師×アイリスト
・美容師×ネイリスト

など、美容師だけではなく「美容師と〇〇」というような、技術をたくさん持っている人が活躍する時代が来ます。(ちなみにこれらはBeautyの中だけですが、もっと異業種をやりながら美容師をやるという時代も来ると思います)


その中で、メイクアップはヘアとも非常に密接な関係にあり、美容師さんが次に技術を身につけるにはとても有効です。


それは、メイクスキルを身に付けると、

・お客様との会話内容のポイントに使える
・似合わせ理論をヘアに落とし込むことが出来る

など、サロンワークですぐに活用出来るからです。


つまり、メイクを学ぶことによって「誰も教えてくれない似合わせのスキル」をメイクスキルと同時に身につけることができます



■武器を増やすことは時代を乗り越えていくこと

武器を増やすことは時代を乗り越えていくこと


これからの時代、ぼくたち美容師は目の前のお客様に「本当に似合うもの」を提供していく時代になります。


それは、ヘアだけでなく様々な角度から「1人のお客様のビューティーをプロデュースする」というような時代が来ると感じます。


つまり、これからはヘアだけでは勝負できない時代がやって来ます。


メイクアップを学ぶことによって、目の前のお客様をプロデュースする武器が1つ増えることは、お客様へ新たな感動を生みます。

そして、「あなたに全ておまかせしたい」と言われるようなお客様をたくさん増やすこと。

それは今後、美容師として新たな時代を生き抜いていくポイントになります。


もちろん、今回はぼくがメイクスキルを身につけて、実際に体感していることをお伝えさせていただきましたが、他のスキルでも同じです。


とはいえ、メイクは学びやすいですし、Beautyに携わる女性で興味がないという人はほぼいないと思うので、お伝えさせていただきました。


ぜひ、何かの参考にしてみてください。

ではまた!

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Ryuho【リュウホ】
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