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何切るで雀力を上げる為に必要なこと【何切るより何故切る】

ウザクさんの3分何切る動画が、何を切るか意見が割れているという噂を聞きました。
それに関して私の見解を書いてみたいと思います。



まず、その牌姿とはこちらになります。


ここから先は動画のネタバレ的なものも含むので、まだ動画を見ていない人は先に動画を見て下さい。






で、この何切るですが1sか8mかで少し意見が割れているらしいです。
いや、そんなことはないのかもしれませんが、まあどっち切るか悩むのは確かにそうだと思います。

まず、これについては大差ないかなっていうのが私の感覚です。
実戦では場況に応じて好きな方を選べば良いくらいの感じです。


ただ、私が思うこの動画のテーマとしては1sと8mのどちらを切るかは凄くどうでもいいことというのが本音です。

この動画のテーマは『1シャンテン形の分類の理解』を確認することだと私は感じました。(違ったらすみませんウザクさん!)


まず、1シャンテン形の分類についてですが、メンツ手の1シャンテンは3つに分類することができます。

①2メンツ形(雀頭有・2メンツ+2ターツ)
②ヘッドレス形(雀頭無・3メンツ+1or2ターツ)
③くっつき形(雀頭有・3メンツ+0ターツ)

この3つです。

この内、②③は①に比べて受け入れが広くなることが多いです。

なので、①よりも②③の1シャンテンの方が強いと考えることが基本となります。(形に依ります)

これがまず前提となる知識です。


動画の内容に戻ります。

生徒役の酵穣 桃桜(こうじょうももざくら)さんの話を聞く限り、彼女はこの手牌を

【899m】【345p】【789p】【11s】【23s】+5p

というように分解しているのだと思います。

これは先の分類で言えば①に該当します。
受け入れとしては【23s】の両門と、【889m】【11s】の辺張シャンポンの1シャンテンという感じです。 

この分解の仕方だと、切る牌は余剰牌の5pになります。

この答え自体は牌効率上は間違いなのですが、重要なのはその思考過程です。

スタートの段階で形を先のように分解した場合、そのままの方向性で正しく思考したときの回答は打5pになります。
要は、スタートで使う知識を間違えてしまっただけで、その後の結論まで辿り着く思考過程では正しい手順を踏んでいると言えます。

例えるなら数学の問題で使う公式を間違えてしまったけれど、公式を使ってから解答に辿り着くまでの思考は正しくできているという感じですかね。

これは間違いの中でも質の良い、上達が見込める間違い方というのが自分の感想です。

スタートで使う知識さえ間違えなければ、そこから正しく結論まで辿り着く思考能力は持っている間違い方だと思います。



では、この牌姿の牌効率上での正しい考え方とはどのようにすれば良いでしょうか。

まず手牌の分解の仕方ですが、
【99m】【345p】【789p】【123s】+8m,5p,1s
このように分解します。

この分解の仕方では、③のくっつき形に分類されます。

先述した通り①よりも③の方が強い1シャンテンで、麻雀は基本的に強い形として考える方が得になります。

この場合、くっつき候補の8m5p1sの中から一番弱い1sを切るという結論になります。

思考過程をまとめると、

くっつき形の1シャンテンである
→くっつき候補は8m5p1sである
→一番弱いのは1sである

このようになります。
牌効率を一定以上理解している上位プレイヤーは、牌姿をパッと見てから3〜5秒以内にこの思考過程を辿って打1sという答えを出すことができます。

正確にはもう無意識下で直感的に打1sというのがまず浮かびます。

逆に言えば、先の思考過程でパッと打1sが浮かんで来ない場合はまだまだ牌効率の知識に伸び代があると言えます。


そして思考はその後に続きます。
1sは1123sの形となっていて、受け入れが4sまで伸びているので通常よりもくっつきの強い1になります。

そして、8mは打8mとしても9mの受け入れは残るので通常よりもくっつきの弱い8になります。

通常のくっつきの強さは19<28になります。
しかし、今回は通常より強い1と通常より弱い8なのでこの優劣が覆る可能性があるんですね。

これが1sと8mで意見が割れる正体だと思います。

ただし、この1sと8mの優劣を正確に付けるのは相当な能力が必要だと思います。
少なくとも私にはできません。

そしてこの1sと8mの優劣を追究することが必要なのは、王座の間や鳳凰卓でさらに上を目指すレベルの人たちだけで十分だと思います。

それより以前の段階では、この牌姿を見て『くっつき形の1シャンテンである』と気付くことや、先の思考過程を持った上でパッと見て打1sかな〜と思えるくらい牌効率に慣れることの方が遥かに重要です。


初〜中級者はまず『1シャンテン形の分類』を学びましょう。

中級者から上を目指す人は『くっつき形の1シャンテンで一番端よりの1sが第1候補かな』パッと見て頭に浮かぶレベルまで牌効率に慣れましょう。

上位プレイヤーは1sと8mの優劣を追究しましょう。

3分何切るが初〜中級者向けであることを考えれば、この動画のテーマは『くっつき形の1シャンテンであることに気付けますか?』ということになるかなと思います。


書き殴りの記事なので読みにくいところもあったかもしれませんが、最後まで読んで頂きありがとうございます!

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最後に、いつも学びのある何切るを作ってくださるウザクさんへ感謝申し上げます!

Tweetを勝手に引用させて頂いておりますが、もし不都合があればご連絡下さい。
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いぬカルビ
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