卒業後のアメリカ就労ビザについて
私はF-1学生ビザで渡米し、かつ、STEM教育(Science, Technology, Engineering, and Math)対象のプログラムを卒業するので、Optional Practical Training (OPT)で1年、かつSTEMで2年延長することで合計3年間アメリカで勤務が可能。なお、卒業後にアメリカで勤務するためには、主に以下のビザオプションがある
【OPT】学生ビザの一種で、卒業後1年間アメリカで勤務することが可能
「学生ビザ」、かつ、「トレーニング」という名前が示唆するように、「インターン」のイメージが強い
関係性は不明だが、唯一、書類選考が通り、インタビューを受けた仕事は、勤務経験数3年以上のジュニア向けだった。経験年数相応のロールは、レジュメすら通らなかった
【STEM OPT】OPTの延長ビザ。所定の条件を満たす場合、OPTを2年間延長することが可能
所定の条件というのが、会社がE-verifyされている、会社側でトレーニングプログラムを作成し、かつモニタリングする、ロール自体がSTEMであること等、クリアするのが難しい
ロールがSTEMであるかどうかは、STEMを延長する時点では詳しく見られないらしいが、その後にH1Bを申し込むとなった場合、政府から厳しいチェックが入る可能性があるらしい
【H1B】就労ビザ。これは会社からオファーがないと抽選に申し込めない
抽選式で上限数が変わらないもの、申込者が年々増加しているため、当選率が下がっている
何回でも申し込めるらしいが、Rejectされると当選率が下がるらしい
なお、多くの会社はH1Bをスポンサーしなくなっている模様。事務作業が多いし、弁護士費用(USD8000程)が発生するらしい。ただでさえ求職者が多いのに、追加リソースまでかけて雇用する価値があるのか、ということだと思う
同僚の大手クレジットカード会社のVP曰く、「トップクラスのデータサイエンティストを海外から雇用するなど、特別な場合でないとスポンサーしていなかったけど、最近は一切してない」とのことだった。多くのキャリアページや、申込ページでもビザのスポンサーは一切しないと謳っている会社も多く見受けられる
【L1】駐在員ビザ。本国の会社で働き、アメリカでロールが空いたらこのビザで渡米できる。基本的には2‐3年以上日本で働いてからでないと考慮されないケースが多いように見受けられる
【EB-5】投資永住権プログラム。USD900,000ほど資金があれば申し込めるらしいが、そんな金はないのでこのへんは知らない
NPOや大学はH1Bの対象外となるので、これが一番簡単で美味しいビザオプションらしい。知り合いでアメリカに残る人はほとんど大学でリサーチアシスタントをして残る