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カナダで生活すると戦争の話がレベチな件

なんとタイムリーにNHKのバタフライエフェクトが11月11日に歴史上における「世界最大の敗戦国」のひとつである日本にフォーカスを当てた、敗戦後に海外にいた約660万人の日本人の行く末に迫るドキュメンタリーを放送します。

11月11日は先日のブログでも紹介しましたように、カナダではRememberance Dayと言われ、戦没者達を追悼する日であり、第一次世界大戦の終戦日にちなんで、この日に定められ米国やカナダでは祝日にもなっています。

日本人にとっての戦争は第二次世界大戦の印象が強すぎて、他の大戦に目がいきにくいのですが、カナダと日本は第一次世界大戦では同盟国として戦っています。

周知の通り、第二次世界大戦でカナダは日本の「敵国」であったが故に複雑な気持ちになりますが、歴史上いつも敵だったわけではなく、友好関係であったり、そうでなかったり。また2024年現在のように経済的に友好な関係であるので、敵国であった事は気にしなくて大丈夫です。

といっても、私もはじめは日本人である事がバレても大丈夫かな?と無駄に警戒してしまっていましたが💦


NATOのカナダ軍🇨🇦とKorean War(朝鮮戦争)

カナダの街には、どこの街にも石碑🪨等が設置されており、国のために戦って亡くなってしまった兵士たち(戦没者)🙏を追悼します。

それがRemembrance Day💐の舞台になるのですが、これらは過去にカナダ軍🇨🇦が参加した全ての戦争💣の記念碑です。

主な戦争は、やはり第一次世界大戦と第二次世界大戦ですが、石碑を見るとKorean War(朝鮮戦争)と書かれています。この朝鮮戦争を 🤔 ご存じの人はどれくらいいるでしょうか?

韓国ドラマ🇰🇷の影響で知っている人も増えているかもしれませんが、この戦争は北朝鮮🇰🇵と韓国🇰🇷が領土を争い、かの有名な38度線🗺️を超えて北朝鮮🇰🇵が韓国🇰🇷へ侵攻し、ソウルを占拠したところから始まります。

ちなみに英語で北朝鮮はNorth Korea🇰🇵、韓国はSouth Korea🇰🇷です。 日本🇯🇵は韓国🇰🇷と朝鮮🇰🇵で国を分けていますが、英語では同じKoreaであり、別の国ではないという事を感じさせられます。🌏️

1950年と言ったら、韓国🇰🇷が建国してから約2年。それまで約35年に渡る日本の統治下🇯🇵から解放され(日本🇯🇵が第二次世界大戦で負けて)、アメリカ🇺🇸とソ連🇷🇺の協議のもとに、突如として38度線🗺️で国が分割されます。

朝鮮半島は日本が第二次世界大戦で負け、日本の統治下から解放される事になるのですが、その際に朝鮮半島はアメリカとソ連の協議のもとに、突如として38度線で国が分割されます。もしも朝鮮半島を全てアメリカが統治する事になれば、米軍が敵国であるソ連と隣り合わせになってしまう為、緩衝国として作られた国が北朝鮮でした。

そして南の韓国🇰🇷は、米国主導のもとに国の経済💰️や政治🏛️の再建が進められました。徴兵制のある韓国人🇰🇷は、Korean Warの事を皆よく知っているはず。

と、いっても仲が良くても大変聞きにくい話ですが😅、こういう機会をきっかけにトライしてみるのもありかも?

何度も制圧されたソウル🇰🇷🔥

再建を進める韓国🇰🇷にとっては激動の時代だった1950年、38度線で国を分けていたはずの北朝鮮🇰🇵が突如として38度線🗺️を越えて侵攻をします。

😨 当時、ソ連🇷🇺の支援を受け、兵力💪だけでなく、多くの武器💣️も持っていた北朝鮮🇰🇵は、約3日間であっという間に韓国🇰🇷の首都ソウルを制圧してしまいました。

しかし、すぐに米国を筆頭とした国連軍が軍を派遣し、約3ヶ月後に上陸作戦を成功させソウルを奪還します。この当時、韓国🇰🇷は国作りを始めたばかりであり、韓国はアメリカ支援を受けていた事から、実質的にKorean Warはアメリカ🇺🇸対ソ連🇷🇺(今のロシア)の代理戦争💥であるという特徴を持っています。

当然のように国連軍の反撃が始まり、北朝鮮軍を押し返すだけでなく、国連軍は38度線を越え、そのまま北朝鮮🇰🇵領土にまで侵攻し、平壌を制圧してしまいます。しかし、この戦況を見かねた🇨🇳中国軍が大量の兵士を投入し北朝鮮🇰🇵側に参戦。 再び38度線🗺️を越えてソウルを制圧してしまうのです…。😱

その後国連軍は全兵力の9割にもあたる 圧倒的な兵力を投入します。その後ソウルを奪還。そして38度線まで押し戻し、膠着状態に持ち込みました。

この戦争は約3年間も続き、その間26,000人以上ものカナダ兵🇨🇦が戦闘や平和維持活動に従事しました。🇨🇦🙏 そして、516名もの尊い命が失われ、1048名が負傷しました。😢 

まさにRemembarance Dayとは文字通り、戦火に散ってしまった同胞たちを弔い、そして忘れてはいけない日である事を思い出す日なのです。身近な戦争に目が行きがちでしたが、過去の歴史がある事も重要なファクトです。

そしてカナダ兵の中には、日本からカナダに移民をし、その後カナダ軍に従軍したジャパニーズカナディアンも含まれており、バンクーバーのスタンレーパークには日系カナダ人の記念碑もあります。

留学で得られる世界目線🌏️

ご存知の通り、戦争は今も世界で続いていて💣️、そのたびに国連軍🪖としてカナダ軍🇨🇦が戦地に派遣されているのが現状です。 これはオーストラリア🇦🇺も同様で、もちろんアメリカ🇺🇸はそのリーダー的な存在です。

ちなみにKorean War(朝鮮戦争)のとき、日本🇯🇵は米軍🇺🇸の支配下にあり、軍の最前線の補給地となっていました。これが戦後の日本経済を大きく活気づけたと言われています。💰️✨ 戦争に負けた後、別の戦争を支援することで国が潤ったというのは、なんとも皮肉な話です…😔

Remembrance Dayは、日本人🇯🇵にとって、第一次世界大戦、第二次世界大戦の過去を考えると複雑な感情を抱く日かもしれませんが、戦争のことを振り返るにはとても大切な日だと思います。「臭いものに蓋」をせず、自分の感情が複雑になるほど考える事が大切な事だと思う日々です。✨

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