御礼
昨日の夜中にこんなnoteを書きました。
苦しいチーム状況について書いた、あんな内輪受けな内容であるにも関わらず、多くの反響をいただきました。ありがとうございました。
そして何より、昨日の拓大戦で逃げずに闘い続け、見ている人の心動かす試合をし、勝点3をチームにもたらしてくれた選手の皆さんには頭が上がりません。
また、勝つ雰囲気を試合中絶えず作り出し、選手を鼓舞し続けてくれたベンチスタッフの皆さんにも感謝しています。本当にありがとうございました。
自分が昨日のnoteで伝えたかった、逃げずに闘う姿勢とは、まさにそういうことだった。体現できていたと心の底から思います。
改めて、本当にありがとうございました。
慶應に負けたあの夜、いろいろと考えさせられた。
苦しいチーム状況をどうしたら好転させることができるのか、そのために自分には何ができるのか。
ただ、考えれば考えるほど、自分の無力さを痛感させられた。
学生スタッフという立場で、ピッチに立って試合を戦うことは許されない。勝点3に直接的に関与することはできない。
運営スタッフとして中立な立場で試合に関わらないといけない。言いたいことがあっても試合中はその気持ちを押し殺さないといけない。
ただ、自分の無力さを痛感させられ、打ちひしがれながらも、
「チームが苦しい時ほど、スタッフとしての真価が問われる」
そう思った。
無力な自分でもできることはないか。
チームのために何か貢献できないか。
「チームが苦しい時ほど、スタッフとしての真価が問われる」という言葉は、マネージャーLINEで流そうか迷った。
送信ボタンを押す1歩前までいった。
でも、やめた。
「また変なこと言ってるよ」
「言ってることとやってることが違うじゃん」
そう思われるのが怖かった。だから逃げた。
でも、4年生としてもチームの一員としても、今のチーム状況を前にして逃げたくなかったし逃げるわけにはいかなかった。
たとえ嫌われようとも、変な目で見られようとも、思っていることを言葉に出さない後悔の方がよっぽど嫌だったから。
試合日まで時間がなかったけど、急ピッチでnoteを書き上げた。
完成したのは深夜。次の日は朝練だった。4:30には起きないといけなかったけど、寝たのは2:30。
それでも、試合が始まる前までには想いを部員に届けないといけなかった。11月に自分の番が回る部員ブログでもいけなかった。間に合わない。
逃げなくて本当によかったと、今はホッとしている。
昨日のチーム入り前、選手全体の前で話をさせてもらう機会をいただいた。
朝練後に、外池さんから「全体に向けてコメントしてみる?」という提案があった。決して「是非ともして欲しい」というニュアンスではなく、「してみる?」です。ボールはこっちにあった。断ろうと思えば断れたはず。
でも、断らなかった。「やります」と素直に伝えた。
怖さはもちろんあった。普段から熱い言葉を全体の前で話すわけでもないし、無力なマネージャーという立場で選手に喝を入れるわけなので。
でも、「逃げるな、闘え」と言った身として、こっちも逃げるわけにはいかなかった。逃げたくなかった。
みんなの前で話すのは緊張したし、途中涙が出そうになって何度も言葉につまり、言いたいこと全てを言えたわけではなかったけど、無様ながら伝えたかった想いは託すことができた気がする。
逃げなくてよかったと、本当に思う。
正直、前半は怖くて試合を直視できなかった。
ベンチからの歓声で先制点を取ったことを知った。
嬉しかったけど、またいつもみたいにすぐ失点しちゃうんじゃないかと思った。
早稲田が攻めるゴール方向に全然選手がいないから、終始押し込まれているんだろうなとは察しがついた。
後半になってようやく試合を見ることができた。
ずっと祈っていた。
心動かされた。
みんなの熱量。全員が謙虚に、必死にプレーしていた。逃げずに闘い続けていた。
苦しい試合展開だったが、ブレずに繋がり続けた。隙を作らなかった。
ピッチの11人からも、ベンチからも、「謙虚に」や「闘え」といったワードが飛び交っていた。
小倉も闘っていた。
一瞬の気の緩み、判断ミスはほとんどなかった。
試合終盤には決定的なシュートブロックもした。
必死に、謙虚に、逃げずに闘い続けていた。
素晴らしいパフォーマンスだった。
試合後の彼の充実した笑顔を見て安心した。
マサも悠も琢も翔也も、スタメンの4年生として素晴らしい姿勢を示してくれた。
特に、マサの姿勢には感動した。最近はなかなか関東リーグのピッチに立つことができず必死だったのもあると思う。昨日の試合、サッカー的には決定的な仕事をすることはできなかったかもしれない。もはや、叫んで熱量や繋がりを生み出すことが仕事だったかもしれない。それでも、彼が示した姿勢は多くの人に勇気を与えたと思う。だからこそのフル出場だったと個人的には思う。
昨日の試合は本当に素晴らしかった。
姑息に戦って勝ち得た勝点3ではない。
早稲田らしさを体現し、苦しみながらも、早稲田らしく謙虚に必死に闘い続けて掴み取った勝利だ。
とはいえ、たかが1勝だ。
チームにとって重要な勝利だったことは間違いない。
でも、次の試合で勝てなかったら昨日の勝利は何の意味もなくなってしまう。
勝ち続けないといけない。昨日見せることができた姿勢を、常に体現し続けないといけない。
あの熱量と、あの謙虚さと必死さと、逃げずに闘い続ける姿勢を貫き通すことができれば、どんな相手にだって立ち向かうことができる。
たとえどんなに試合を支配されようと、どんなにシュートを浴びせられようと、最終的にゴールを奪ってゴールを守り、勝つのは我々だ。
自分は救世主でもないし、チームを立て直せたわけでもない。
昨日のnoteはあくまで一時的な応急処置のきっかけに過ぎない。
ピッチで体現したのは選手であり、ベンチスタッフであり、試合に直接的に関わるメンバーたちだ。
それでも、そこに至るまでの過程を作り上げることは誰にでもできる。
無力な1人のマネージャーにだってできる。
逃げなければ。
逃げなければいいことがあるよ、と伝えられたんじゃないかな。
逃げずに闘え。
自分も逃げない。