草刈正雄さんのファミリーヒストリー特別編

NHKのファミリーヒストリーを時々観ているのだが、8月に放送された草刈正雄さんの特別編が昨夜放送された。

８月に放送された続編だ。

その8月の放送後の感想をアメブロに書いていた。
それが以下の記事だ。

草刈正雄さんのファミリーヒストリーを観て

2023,8,15

昨日、たまたまNHKの番組を観ていたら草刈正雄さんの番組に引き込まれてしまった。

草刈さんのことはそれほど関心はなかったが、あの彫りの深い顔立ちからご両親のどちらかが外国の方だと想像はしていた。

幼少の草刈さんが日本人の母に寄り添う古びた写真から番組はスタートした。

その写真には父親の姿はなかった。

草刈さんは父親の顔も知らない。

母親は近年、亡くなられたそうだが、母親は父親のことは多くを語らなかった。

ただ、アメリカ軍人で、南北戦争（1940年代）で戦死したとだけ。

草刈さんがモデル、俳優として活躍し始めた頃母親はすこしづつ父親のことを話し始めたという。

父親の名前（ロバート）、父親のお父さんの職業など。

番組はそれを頼りに父親のルーツを探し始めた。

名前の発音（ロバート・トーラ）は分かるが、名前のつづりが不明のため、捜索は困難を極めたが、スタッフからの問い合せのメールに一通の返信があった。

まさに探していた、ロバートの姉の息子（草刈さんのいとこにあたる）からだった。

ロバートの姉（90歳代）は存命で、永年、甥っ子（草刈さん）のことを気に病んでいたという。

草刈さんと母のことを知っていたのだ。

草刈さんの両親の出会いは日本で、道を譲りあった後に再び別の場所で再会したことが始まりだった。

お互いに惹かれ合い、同棲を始める。

しかし、妊娠した母親を日本に残し、ロバートはアメリカ本国に帰国してしまう。

恐らく、軍人一家の9番目の子供のロバートは日本人を妊娠させてしまったことは実家には言えなかったのだろう。

姉はロバートが頭を抱えて悩んでいたことを記憶していた。

でもロバートは何も語らなかった。

ひとり残された母は他人の力を借りながらも、草刈さんを生み育てた。

困窮する生活を送る中、夫から聞いていたアメリカの実家に苦しい思いを綴った手紙を送っていた。

その手紙を受け取ったのがロバートの姉だった。その事実を初めて知った姉は詫びの手紙を出したが、当時、アメリカにとっては日本は敵国、それ以上どうすることもできず、永年苦しんでいた。

そのロバートはアメリカにはおらず、ドイツにいたそうだ。手紙のことは伝えられることはなかった。

南北戦争で戦死したと聞かされていた草刈さんの父親のロバートは今から10年ほど前まで存命していたこともわかった。

番組を通じて草刈さんへ、積年の思いを綴ったロバートの姉からの手紙が渡された。

そして、草刈さんがロバートの姉のいるアメリカへ。
その道中、草刈さんの複雑な心境が語られた。

おばさんに会いたい、でも母子を捨てていなくなった父親の兄弟だ。苦労した母親への思いが交錯して「どう接すればいいのか複雑です・・・」

番組は、アメリカに着いた草刈さんとロバートの姉が初めて会うシーンで終わった。

草刈さんのアメリカでの模様も後日放送されるようだ。

なんでこんなにこの番組に引き込まれたのだろう。

心の深いところでりゅう坊が高校生の時、40代半ばで亡くなったりゅう坊の母親と何か重なるところがあったんだろうか。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ここまで。

12月29日の昨夜、放送された特別編では、アメリカに渡った不安そうな草刈さんの様子が見てとれた。

草刈さんの従兄弟にあたる人が彼を歓迎した。草刈さんが俳優であることを知っていて、大河ドラマの「真田丸」のDVDを全話観たそうだ。

父親の姉にあたる人に会う前に、父の墓参りに。
花を手向け、手を合わせる。言葉が出てこない。
渡米前の「複雑な気持ち」だったのだろう。

なぜ、黙ったまま母の前から去ってしまったのか。
今となっては誰もわからない。

でも、父、ロバートの姉たちが、草刈さんの母から受け取った手紙からすべてを悟っていた。その当時、どれだけひとり親がハーフの子供を育てるのに苦労をしてきたか。

92歳になるロバートの姉と初めて会った。
弟のロバートの苦悩を知らず、ドイツに行けと伝えたのはその姉だったのだ。
姉は70年間苦悩し続けてきたという。
草刈さんは姉の手を握り締めた。通訳の言葉を超えた瞬間だった。

草刈さんの母に手紙を書き、わずかな仕送りをしていた一番上の姉の娘や、他の従兄弟もみんな集まった。

別れ際に草刈さんが姉に手紙を渡した。僕が帰ったら読んで欲しいと。
渡米前に書いたものだ。
そこには母への想いと、父の事を知りたい気持ちがつづられ、
最後に「あなたの甥の正雄より」
姉は泣き崩れた。

ロバート家の壁には草刈さんと母親の写真が飾られていた。
実に７０年の時を経て家族になった。

涙腺ゆるゆるのおっさんはもらい泣きしてしまった・・・

うまく番組の様子が伝えられてないと思う・・・
下手な文章で失礼しました。