昭和の鉄人
りゅう坊の父は
昭和7年生まれ 91歳
健在だ。
通院はしていない。
薬も飲んでいない。
デイサービスなどの介護も受けていない。
魚の小骨もバリバリ食べる。
2年前の89歳の時まで稲作をしていた。
田んぼ 約25枚 面積にして約3町歩
春には種まき 苗箱をビニールハウスに並べ
田植えが始まると苗箱を田んぼに運ぶ。
水管理から草刈。
稲刈りから うすすり まで。
りゅう坊も休みの日や、早朝に手伝いをしていたが、
とてもじゃないが、「超」が付くほど大変だった。
膝が弱ってきて畦道から水路に落ちてしまったことがあった。
多分それが辞めるきっかけになったのでは、と思う。
米の値段も安くなってしまい、採算が取れないのもあった。
父はもう働くことはやめたが、
生きることへの精神力は果てしない。
家に、父宛に 健康食品 や サプリメント が届くのである。
コンドロイチン。。。
テレビショッピングの影響だ。
ちょっと前には ニンニクが届いたらしく、
家中が ニンニク臭かった。
気が短くて 頑固なところがあり、
よく衝突したものだ。
だが、
ここまできたら 好きにさせてあげたい。
昭和一桁 の 父は なにでできているんだろう・・・
鉄か?
鋼(はがね)か?
そう、家はその昔 大きいじいちゃんが
鍛冶屋 をしていたのだ。
いやいや、
名は体を表すというではないか!
父の名は
強(つよし)なのだ・・・
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