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風冴|風の色@シロクマ文芸部


風の色が、鉛のような重い灰色になっていく。

風から、命が失われていく。


また、来たのか。

もう、来たのか。


やがて、風は、金属のように冷たく鋭くなっていく。

そして、人を刺し、斬り刻んでいく。


からだが痛い。

頭が痛い。

視界から、色が失われていく。


(了)



わたしは、冬が嫌いです。

寒いから(笑)

聞いた話では、鬱が増える季節らしいです。

嫌ですね。。


風かぜ冴さ・ゆ
風が、冷たく身に染み通るように吹く。《季 冬》
「さざ浪や志賀唐崎―・えて比良ひらの高嶺にあられ降るなり」〈新古今・冬〉

コトバンク


この文章は、シロクマ文芸部|お遊び企画「風の色」に参加させていただいたものです。

ご意見・ご感想を歓迎します。

ありがとうございました。



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