渡英から1年 語学力はどのくらい伸びたのか
2022年1月 夫の転勤に伴い、渡英が決定。
渡英前日の結婚式準備と引っ越し準備等で英語の勉強をする暇はなく、
準備を全くせずに3月末に移住しました。
イギリスに来てから早くも1年が経とうとしているということで、自分の英語力がどの程度アップしたのか振り返ってみることにします。
結論
先に結論から言うと、下のスコアを見るとわかるように実際英語力は伸びました。
イギリスでの生活がそれにどれほど貢献しているかは明確ではありませんが、英語力ほぼゼロで渡英したので、英語学習におけるいわゆる停滞期にも達しておらず、「のびしろしかないわ♪」の状態であったことはハッキリ言えます。
スコア
2019年 7月 TOEIC 345 (IELTS換算 3.5)
2021年 2月 TOEIC 435 (IELTS換算 3.5)
〜渡英後〜
2023年 1月 IELTS 5.0 (TOEIC換算 550~600)
体感
・意味まではわからないが、ネイティブのスピードで聞き取れるようにはなった。
・前よりは英語に対する苦手意識がマシになった(増しではない)
・英語が「嫌い」ではなくなった。まだ「好き」ではないけど^^;
生い立ち
私はアメリカ人の祖父を持つクウォーターですが、
祖父は両親の結婚前にすでに他界しており、会ったこともなければ海外に住む親戚もいません。
父と祖母(アメリカ人祖父の妻)は私が小さい頃から英語を使って話しかけてくれていたので、触れる機会はありました。
そのおかげか、リスニングや発音(口の使い方)は割とスムーズに身につきました。
幼稚園の卒園アルバムには将来の夢に英語の先生と書いてあるので、今じゃ考えられませんが、この頃は英語がきっと好きだったのでしょう。
日本で暮らしながらも外国人の親を持つ同世代の子と遊んだり、英会話クラスに参加したり異文化に触れる機会はたくさんありました。
小学校に上がり、嫌がらせの標的になることが多々あり、自分自身の人と違うところを嫌うようになりました。
父親から英語で話しかけられることにも抵抗し、次第に英語からは離れていきました。
※一方で周りの目を気にせずに、好きなことに没頭していた弟は家でも日常的に英語を使用し、英語の成績も良好です。
それを考えると今では、幼少期の貴重な機会をくだらない理由で逃したことをとても後悔しています。
英語に対する苦手意識
小中高と一般的な英語教育を学校で受けてきましたが、英語を一つの科目として勉強するようになってからは一番の苦手科目でした。テストの点数も低く、いつも下のクラスでした。
クウォーターで名前も顔も日本人離れしているくせに英語が話せないということで、 ネタにされることもありましたし、私にとって英語ができないことは一番のコンプレックスでした。
それも相まって英語に対する苦手意識は強く、
「英語が好き」とは言えませんでした。
学生時代の海外経験
あえて特別な経験を挙げるのであれば、
・中高時代の海外研修
・看護専門学生時代の海外経験
です。
英語に力を入れている(?)私立の中高一貫校に通っていました。
そこでは修学旅行の代わりに海外研修が二回あり、
中学2年生でイギリスに1ヶ月、高校1年生でEU加盟国(スイス、ドイツ、フランス、オーストリア)を2週間かけて周りました。
イギリスでは多国籍の同世代の学生が集まり、一緒に寮生活をしつつサマースクールに通いました。
EU研修では文化や歴史、国連について学ぶ機会がありました。
これらの研修を得て、英語力がなくてもやっていける(笑)ということを学び、
異文化に触れる楽しさを実感し、海外に行くことに対する不安は完全に払拭されました。
何より一番の収穫は、
国際医療に興味を持ったことです。
国連の見学をした際に目にした難民支援ブース。これが国際医療を目指すにあたった全ての始まりです。
看護専門学生時代には
アメリカに1週間(クリスチャン向けカンファレンス)、ケニアに2週間(現地の学校での研修、ケニア人教員宅でのホームステイ)、グアム3日(旅行)に行きました。
何かと忙しい専門学生時代でしたが、なんとか訪問介護のバイトでお金をため、海外と繋がる機会を持っていました。
いずれの経験も英語のアウトプットの機会を持つことができたため、短い期間ではありましたが、英語力アップの実感が持てました。
しかし、帰国後しばらく英語に触れないと忘れてしまう…というなんとも残念な状態でした。
渡英前の英語学習について
高校生の時に国際的に活躍できる看護師を目指すようになってから、
英語は自分の中で必要不可欠なスキルとして認識するようになりました。
しかし、強い苦手意識があり、英語の勉強方法が正しくわかっていなかったことからも、継続的にかつ効果的な英語学習はできていませんでした。
看護師として国際的な働きができるチャンスのある病院に就職し、派遣員登録の準備として、TOEICを何度か受けていました。
やったことはTOEIC対策の単語帳と過去問、オンライン英会話。
仕事の忙しさを言い訳に英語の勉強に力を入れていなかったため、案の定結果は「最低」。
職場では私のバックグラウンドから英語ができるというイメージを持たれており、外国籍の患者さんの対応を任せられることが多く、その度に最低限の英語を調べてはノートにメモをし、なんとか乗り越えていました。
幸い、患者さんは私のめちゃくちゃな英語でも汲み取って会話してくださいましたが、自分よりおそらく英語ができるであろう他のスタッフに英語を聞かれるのがとても嫌でした。
つまるところ、渡英前の英語学習はほぼゼロ。英語力もほぼゼロだったわけです。
渡英後の英語学習
最初に書いたように、イギリスでの生活が直接的にどれほどスコアアップにつながったのかは分かりませんが、仕事をしているわけでもありませんし、英語学習に集中できる時間はたっぷり持てました。
日常英会話 アウトプット
正直、生活の中で英語を使うことはほぼありません。
お店での決済はほとんどセルフかつカード。店員と話すと言っても定型文です。
今はスマホがあればすぐに翻訳アプリで調べられますし、英語が母国語ではないことが一目瞭然なので、ほとんどの場合、相手もそのつもりで対応してくれます。
特にイギリスは他国からの移住者が多いのでその辺は割と寛容なのではないのかと思います。
※この点で良いのは、間違えを恐れずに勢いで話せる!勇気を出しやすい。
その中で、私が英語を使う機会は
・教会の日曜礼拝(週1回)+平日夜の祈り会(週1回)
・病院での診察・検診(月1回)
・アルバイト(週1、2回):フードバンでの日本食販売 4月-7月
・友達とのお出かけ、食事(2ヶ月に1回程度)
です。
アルバイトは妊娠によるつわりがひどく、長く続けることができませんでしたが、英語を使って働くことに対してハードルが高く感じていた私にとって、とても良い経験になりました。
病院は自分や子どもの命に関わることで避けては通れないものだったので、強制的にアウトプットする機会ができて良かったと思います。
※NHS(イギリスの国民医療サービス)では24時間無料で同時電話通訳もつけられますが、使ったのは最初の数回で、それ以降は使わなくなりました。
教会は現地の教会なので英語のみです。
牧師のメッセージ(説教)を聞いたり、バンドのメンバーと打ち合わせしたり、祈り会ではディスカッションをしたりと英語で話す機会がたくさんあります。
実際、発言はまだなかなかできませんが…
英語学習 インプット
実際はイギリスに来ていろいろ落ち着くまで勉強に本腰を入れることはできませんでした。
理由はいくつか挙げられます。
・結婚生活と初めての海外生活が同時にスタートし、環境に慣れる時間が必要だった。
・数ヶ月にわたるAir B and Bでのホームステイが結構ストレスだった。
・コロナ病棟で勤務して2021年12月にバーンアウトしてから、精神的にも身体的にも数年分の疲労が溜まっていたので、自然豊かなイギリスで癒しと回復の時間が必要だった。
そんなことを言い訳にして、
5月あたりからできることを探し始め、
※7月から9月はつわりでほぼ屍となってベッド上生活でしたので…
目標設定と学習計画をしっかりと練って本腰を入れて勉強を始められたのは10月。
やっていたことは、
・医療英語オンライン英会話コース(毎日):HLCA 5月-10月
・オンライン英会話(毎日):DMM 5月-
・単語帳(毎日):Distinction 10月-
・オンライン英作文添削サービス(毎日):IDIY 10月-
・中学英文法 総復習問題集:中学英文法を修了するドリル 10月-11月
・英検過去問 準2級・2級・準1級 12月
・IELTS公認問題集 1月
でした。
中学英文法と英単語で基礎を固め、添削サービスや過去問を利用して実践に繋げる作戦でした。
まとめ その他サポート
英語学習のサポートは夫にしてもらいました。
効果的な勉強の仕方もわからなかったので、使う参考書の選択から使い方、進め方など、最終目標から遡って一緒に計画を立ててもらいました。
私の場合、頑なに自分の学習方法を貫こうとしていたので、諦めて成功者の声に耳を傾け信じて従ったのが最初の大きな1歩でした。
それがもっと早くできていればスコアの伸びももっと期待できたのかもしれませんが…^^;
実際、スコアも伸びましたし、いわゆる英語コーチングスクールのカウンセリングも受けてみましたが、ほぼ同じような内容でした。
夫もnoteで英語学習についての記事をいくつか投稿していますので、気になる方はぜひ覗いてみてください。
おまけ 仲間の大切さ
1月のIELTS受験に向けて夫も目標を決め、夕食後はお互い机に向い勉強する時間を持っていました。
やらねば!やってやる!という気持ちに自然となれるため、その時間は私にとってとても大切でした。
いくら自分のやりたいことや大切な目標でも、手応えをなかなか感じられない長期戦に挑むことは苦しく、なかなかしんどいものです。
大学受験や国家試験勉強の時にも、一緒に目標に向けて頑張る仲間が必ずいました。私にとってそのようなパートナーはとても重要な存在です。
イギリスにいる今、学校にも行っていないので、そのような仲間を見つけるのは大変ですが、なんとか打開策を見つけて頑張るしかありません。
自分の中にパートナーの代わりとなるものを見出し、目標達成のために頑張る力を手に入れたいものです。
長くなりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございます。
また良い報告ができるよう引き続き頑張ります。
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