コンクールや試験での良い曲の選び方って?(私見)
私はよくありがちな演奏家兼ピアノ教師ですが、大学で講師をしている事もあって自身が教えている子たちがコンクールや試験で演奏することが多い方だと思います。
また、年齢的なこともあって近年コンクールや試験を審査する側として聴かせてもらうことが多くなってきました。
そんな中で「なんでこの人はこの曲を選んで弾いているのだろう?」と疑問に思うことが最近あったので「良い選曲の仕方」やそれについてちょっと思ったことを私見でグダグダ書こうと思います。
「良い選曲」とは?
コンクールや試験の選曲理由は様々ですが、その中でも(特に年齢の低いうちに)多いものに「師事している先生が選んだから」というのがあげられると思います。
もちろん生徒より知識や経験が豊富で、その生徒さんを普段レッスンしている先生方が選曲したり選曲のアドバイスをすることはその生徒さんにとって有益だと思われるし、当然だと思います。僕も自分の生徒に曲を選んで与えることは多々あります。
また、まだ年齢が低い子や、児童、生徒、学生にとって取り組むべき曲を自身で決めるのは難しいですし、そういった子たちの為に先生が選曲するのは不可欠、また理にかなっているように思います。
余談ですが段々と年齢を重ねるにつれ、自分自身でどんなものが好きで、向いているかというのは自然と感じられるようになります。
ところが数多く演奏を聴いていると時々 " 誰のための選曲だろう? " と思わざるを得ないような演奏に出会すことがあります。
先生がその子に合っていそう!
または
本人が弾きたい!
と思って選曲したにも関わらず、期限(試験など)に間に合わない事も多々ありますが、それはさておき。
明らかにそれ向いてないかも?
とか
今のレベルに合ってないかも?
という場合には早めの対処が必要かと思います。そしてそれはある程度先生にも責任があるように思います。
今はまだ無理だけど期待を込めて、
もう一段上のレベルにに向かって、
というのはわかります。
様々な曲を知って、その作曲家や曲のスタイルを勉強する事も大切なのでその子に向いている曲ばかりやらせてばかりも良くないですね。
ですが試験やコンクールでそれをしなくても良いかもね、とコンクールや試験を聴いて思う事も多いです。
私見ですが「良い選曲」とは
現段階での
・その子のレベル、
・上達スピード、
・やる気(意欲)
のバランスが取れているかが大事なように思います。
でも本当に難しいですね!
余裕を持って試行錯誤する期間を作るというのが一番ベストな気がします。
どなたか選曲に関するナイスなアイデアあれば是非お知らせください!
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