ドビュッシーとブリュートナー
現在コロナ禍によって大きなコンサートが開催できないのでそれに代わる「横浜web ステージ」の一環として先日横浜みなとみらいホールにてクラリネットの武田忠善氏と収録をしてきました。
動画はまだアップされておりませんが以下のサイトで今後アップされる予定です。
https://yokohamawebstage.jp
曲目はドビュッシー Debussy 作曲
«Première Rhapsodie»第一狂詩曲
武田氏の艶やかなクラリネットがそれは見事だったのでドビュッシーのピアノに関しての小ネタを。
彼の音楽は本当に独自の響きを持っていますが特にピアノ音楽においてはあるピアノとの関係があると言われています。様々なピアノメーカー(Bechstein が有名)が当時彼に新作ピアノを提供したようですがドビュッシー自らが好んで購入したメーカーのピアノがあります。
それがブリュートナーBlüthnerです。
彼が好んで使ったこの楽器メーカーの創業は1853年、有名なスタインウェイと同じ年です。ドビュッシーは1905年頃からこの楽器を使って作曲をしたとされています。
僕も持っているこのブリュートナーという楽器の特徴は ( 各楽器に個体差がありますし感じ方は人によって違うと思うのであくまで個人的な意見ですが )
「スタインウェイのようなキラキラした音」とベーゼンドルファーのような木の温もりが感じられる音」が同居したとても表現の幅の広い楽器であるということ。そよ風のような音も水の滴る音も表情豊かに奏でてくれます。
これでドビュッシー弾くととても良いのです。なんだかもう別次元なレベル。いや、ドビュッシーじゃなくてもめっちゃ良いですが。
なんだかこのピアノを使いたくなったドビュッシーの気持ちがわかるような気がします。
普段あまりドビュッシーは弾かないけれどこれを機にもっと弾いていこうかなと思います。
実は近日中にある企画でブリュートナーを使う予定です。インターネット配信をしますのでどんな音がするか是非聴いてみてください。この企画は近いうちに発表したいと思います。お楽しみに!!
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