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【ビジネス】モルフォ蝶から学ぶ自然の神秘と技術革新

大塚隆平です。

モルフォ蝶という蝶がいることはご存知でしょうか。

コスタリカなどの中南米に主に生息する蝶で、とても色鮮やかで心を奪われるような美しい翅を持っています。

モルフォ蝶は特徴的な青色の翅を持っていますが、羽そのものは特定の色を持っていません。

鱗粉の積層構造が青色の波長だけを強く反射することで、独自の青色を生み出しているのです。
そのため、見る角度によって色合いが変わるという特徴を持っています。

これを構造色と言います。

シャボン玉が無色透明にもかかわらず、虹色に見えるのと同じ原理です。

モルフォ蝶の構造色についてはこちらに詳しく書かれています。

構造色という言葉は初めて知ったのですが、非常に興味深く奥深いものですね。

まさに自然の神秘です。


この構造色を活かした製品なども開発されており、チョコレートや車などの着色に使われています。

レクサスのブルーはモルフォ蝶から着想を得て、15年の歳月をかけて実現したそうです。

顔料は青色は一切使わず、グレーの金属粒子と無色の硫化亜鉛の粒子を透明フィルムにコーティングし、このコーティングをフィルムから剥がすことで鱗粉上の粉をさらに細かくして出来上がるのだそうです。


自然界からの学びを活かし、技術として確立させていく。
ものすごい技術力ですね。

自然の神秘、そして人の技術力、どちらもすごいなと感動しました。

技術がどんどん進化していくこれからの時代が楽しみですね。

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