PDCAと探究-高鍋高校オープンスクールに伺いました-
10/22の午後。
アドバイザーをさせてもらっている高鍋高校探究科学科のオープンスクールのお手伝いに伺いました。探究科学科は毎回模擬授業をしているようです。その模擬授業は、伝統的に、1・2年生が合同で授業の企画・運営を行っているようで、前半(というより最後の10分以外は・・・)私は、基本見学しながら、サポートしていました。
高校2年生が、授業のテーマを「PDCAの理解」にして企画していました。
その手段として、活用したのが、ペーパータワーというワークでした。
ワーク後で、私の方から、3つの観点について振り返りも含め話をしました。
分からないことを聞く力-PDCAってそもそも何か?-
中学生たちに問いました。
「PDCAって、高校生がたくさん使っていたけど、結局なにか分かった人???」
手は挙がりません。
そうです。実は、高校では、よく使うかもしれないこの言葉、、、中学生が知るわけありません。実は、細かい説明もなかった。
次にこんな質問をしました。
「もったいないね。じゃあ、どうしたら、PDCAについて分かる?」
すると、調べる、人に聞く、というようなことが出てきました。
「そうだよね。だから、わからないことを調べる、聞く、そして、分かっているかを説明する機会を作ろうね。わからないことは別に悪いことじゃない」
という話をしました。
聞く場所、調べる場所は、探究科学科ではたくさん用意されているよということを伝えました。
PDCAで大事な観点は一体????P,D,C,Aどれ?
PDCAの概要を説明をした上で、更にもう一つ。
「で、2回、ペーパータワーを挑戦したけど、2回めの方が、ペーパータワーは大きく積めたよね?なぜ?どんな工夫をした?」
ということについて話し合いをしてもらいました。すると、高く積んでいるグループを参考にした、自分が持っている知識を活用できないか考えた、などの意見が出ました。
「そうだよね、工夫をしていくことは大事なんだけど、そのためには学んだことはもちろん、話し合ったり、考えを深めたり、周りを見たりということが大事だよね。そういう視点も持ちましょう」
という話です。
最後に、いわゆる打席に経つ経験が多い高校生活を過ごそう
在籍している1,2年生にも伝えたかったことです。
「人前で話す、チャレンジをする、試行錯誤する、なんてのは、本当に緊張すること。うまく行かないかもって不安もあれば、心配もする、そんなことは当たり前。ただ、それに慣れるためにもたくさんの場で挑戦することををお勧めするよ」
と伝えました。
他でも言っているのですが、やはり、本番一発勝負で最高のパフォーマンスを発揮できるほど人間うまくできていない。だからこそ、しっかりと、練習をしていくこと、うまく行かなくても次頑張ろうという場所や機会を作ること(そのような場に身を置くこと)。そんなことを伝えたところでした。
探究科学科は、そういうチャレンジという打席に立てる学科だと思います。今回のオープンスクールも、企画側も、参加者も大事なチャレンジの場だったのだと思うところです。