見出し画像

「頂戴いたします」がマナー的にも日本語的にも間違っている理由

NHKに出演した平林都さんに対して「マナー講師なのに品が無い」や「口が悪くて人にマナーを教える前に自分の事しろよ」と言われてますね。

特にツッコミが殺到したのは「頂戴いたします」

これについては確かにおかしい。

では何故おかしいのかロジカルに解説してきます。

「いただきます」と言う理由は

「いただきます」は他国語に翻訳不能である、日本語特有の言葉です。

なぜ、こんなものがあるのかというと、それは日本独自の宗教観からできたものだからです。

日本神道においては宇宙の中に神が居て、神は絶対神みたいな位置でもなければ、その辺に神様が居ると考えられています。
太陽・月・海・木・山・土・火・水
このような自然物にも宿っていれば、トイレにも神様が居ると考えられてます。
あらゆるモノに宿るのが日本神道の特徴ですね。
だから、自然の恵みに感謝して「いただきます」と言うのです。(諸説あり)

食材と大地に感謝するために手を合わせている。
高級なフレンチを出す所だからとか、結婚式場だからとか、そんな理由で言い方を変えた所で、特に意味がないんですよ。

「頂戴する」はどういうシーンで使う?

「頂戴する」は、モノをもらったり、もらって飲食するような時に使います。

目上の人から何かを頂いた時に使う謙譲語です。

平林さんはこの「謙譲語」というポイントに目が行って、本来の意味や使い方には目が行かなかったのでしょう。

頂戴するの使用シーンは、以上の事からご飯を頂く時に言うのは明らかに間違いである事が分かるかと思います。
調理者が目の前に居るワケではないので、おかしいですよね。

まぁ百歩譲って「いただきます」を丁寧に言いたいが為に「頂戴します」と言うのは良いでしょう。
ですが、「頂戴いたします」は間違いです。

「頂戴いたします」は二重敬語なのでNG

「頂戴いたします」は、「もらう」と「する」この2つの謙譲語が並んでいるので、二重敬語です。

二重敬語はNGとされています。

丁寧だから良いんじゃね?と思うかもしれませんが、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」と言われてます。

度が過ぎる事は、足りない事と同じくらい良くないって意味。
こんな事も知らずマナー講師とは、笑わせますよねw

たまに居ると思います。1回ちゃんと謝った後に、しつこく謝罪してくる人・・・ああいう事をされるとウザったいと感じるでしょう。

だから二重敬語は良くないと言われてます。

なので、使うなら「頂戴します」で良いのに、平林さんは「頂戴いたします。と言え!」と青筋立てて吠えているんです。

堂々と公共の電波。しかもNHKを通じて間違った言葉や自分で作り上げたマナーとやらを流布する事は、公害と同じ。

即刻、その仕事を辞めていただきたいですね。
正しい言葉を使えないで、何がマナー講師なのでしょうか。

てか、あなたの教えてるお辞儀、気持ち悪いんですよ。
床を見るな?歯を見せろ?
そんなん、どーでもええねん。言葉と態度と声のトーンが合ってりゃ、人様にちゃんと伝わる。
形だけの接遇なんてのは、すぐバレる。心がこもってりゃ、クソ細かいマナーなんぞ、関係ないのよ。

そういえば、過去に居ましたね。細木数子とかいう人。
女は神社では音を出さずに拍手をしろとか言ってましたね。それで神社庁からかなり怒られたはずです。

このように、間違った事をテレビを通じて発信するのは放送法第4条違反に抵触する可能性があります。

まぁ、エンターテインメント扱いかもしれませんが、やるなら独自マナーではなくて、どこからも突っ込まれないような正しいものを発信してくださいよ。

国民はバカだから、こういう声の大きい人の事をすぐ鵜呑みにしますからね。
ほんと迷惑だわ(^ω^#)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?