Seeeduino XIAOでmidi to cv コンバータを作る
何をやるの?
Volca ModularというKorgが作っている小さなモジュラーシンセサイザーをMIDIで動かしたいと思います。
KorgのVolcaシリーズは他の楽器だと大体のケースでMIDI INの端子がついていて他の楽器と接続できるのですが、Volca ModularはMIDI端子が表についていないのでMIDIで鳴らすことができないです。ってことでちょっと頑張ります。
概略
パソコンで立ち上げたDAW → Seeeduino XIAO → Volca Modular
このような流れで音楽ソフトからのMIDIをSeeeduino XIAOに送りそこで電圧に変換してVolca Modularに電気を流して音階を決めてから音を鳴らそうと思います。
必要なものリスト
パソコン
Arduino IDE
DAWSeeeduino XIAO マイコンボード
ジャンパワイヤ 3本以上
ブレッドボード
3.5mmジャック
Volca Modular 楽器
ところでSeeeduino XIAOって何?
中国のSeeed Studioという会社が作っている親指サイズの超小型マイコンです。
Arduinoの開発環境でプログラミングできるうえに高性能で多機能なので超便利です。大手の電子部品屋さんで結構安く入手することができます。以下は使い方のチュートリアルWIKI
注意点としては買った時点でピンヘッダが半田付けされていないタイプを買うと電子工作未体験の人はハンダごてが必要になります。
ちょっと高いけどハンダ付けの手間がかかるのが嫌な人は実装済みを買うと良いです。
準備(ソフトウエア編)
まずはArduino IDEでSeeeduino XIAOを使えるようにします。
先に紹介したチュートリアルWIKIを読みながら行います。
XIAOボードを開発環境に覚え込ませ、プログラムの焼き込みをできるようにするための設定となります。
次に、Seeeduino XIAOをUSB MIDIデバイスにするためのライブラリを準備します。Arduino IDEでツール/ライブラリを管理でライブラリのマネージャーを呼び出します。検索欄にMIDIUSBと打って検索するとライブラリの候補が出ますのでインストールをします。
これで開発環境の整備はOKです。
プログラミングするよ!!
noteのコード表示機能が使いにくすぎたのでこちらに置いておきます。
volcamodularMIDICon.inoのファイルをArduinoIDEで開いて貰えればOKです。
そしてSeeeduino XIAOにプログラムを書き込みます。
準備(ハードウエア編)
配線図を簡単に用意してみました。
Seeeduino XIAO A0 → Volca modularのピッチ
Seeeduino XIAO A2 → Volca modularのゲート
Seeeduino XIAO GND→ Volca modularのCV INに3.5mmのステレオプラグを刺すときにジャンパワイヤをグラウンドに挟み込みながら接続します。
写真に示すとこのようになります。
配線が終わったら、誤った接続をしていないか再度確認しましょう。誤った接続をしてしまうと場合によっては、パソコンや楽器が故障する可能性があります。
鳴らしてみよう!
DAWからMIDIの送信先を設定します。
MIDIデバイス一覧にSeeeduino XIAOが表示されていればMIDIデバイスとしての設定は成功しています。
C1から鳴るようにプログラムを設定していますのでC1以上の音階でシーケンスを作ってみましょう。
シーケンサを走らせてMIDIを送ったときに、Seeeduino XIAOの青いランプが光れば正しくMIDIを受信できています。
自分の鳴らしたい音階がVolca modularから鳴っていれば実験は成功です。
お疲れ様でした。
物足りない君へ
えっ物足りないって?
よろしい。Volca modularを分解してくれ。もちろん自己責任だ。
前から有名な改造だけどチャレンジよろしくお願いします!