決算雑感(8/8ソラスト(6197) 1Q)
さて、ソラストの決算について書いていく。
前回株主総会の記事はこちら。
今回は試験的な取り組みとして、私とChatGPTのそれぞれが決算の雑感を書く。
私は会計、経営について素人であるため、記載に誤りがある可能性が高いこと、同社の株主の売買を推奨する意図はないことを申し添えたい。
ご存知のとおり、ChatGPTのアウトプットも使い手の力量に大きく左右され、私の方で誤りを修正できていない可能性があるため鵜呑みにするのはご注意願いたい。
間違っていたら修正、削除するため、お気軽に連絡いただきたい。
①りゅうぜん目線
さて、同社のIR資料より、1Qの主な数字の抜粋から。
これだけ見ると、全体的に右肩上がりの良好な決算にみえる。
個別のセグメント比較も合わせて分析していきたい。
昨年度1Qでは負ののれん発生益を2,828百万円発生させているが、年度末で固定資産とのれんの減損損失で2,773百万円、投資有価証券の評価損で640百万円をそれぞれ計上している。
果たしてこの負ののれん発生益の計上は妥当だったのだろうかという疑問が残るが、これは昨年度中に済んだ話なので一旦置いておこう。
例えばDeNAも定期的にM&Aを行って、負ののれん益を計上したのちに、のれんの減損で赤字を出している。今後もM&Aの話については警戒が必要かもしれない。
1、医療事業
コロナ禍の特需が剥落し、売上が落ちたにも関わらず利益が増えているのは良さそうに見えるが、営業利益の説明部分は不安の残る内容になっている。「前年度に計上した想定以上の新規立上費用がなくなった影響等」は何を指しているのだろうか。無くなったのは「想定以上の新規立上費用」なのか、「想定以上の新規立上(に伴う)費用」なのかで話が変わってくる。
費用の計上が過大であったならよいが、新規事業立上げに向けた費用がなくなったのであれば、将来に向けた成長投資がなくなったことを指しているようにみえる。今後の成長可能性について少し不安の残る内容である。
2、介護事業
売上高、営業利益の増はみられるが、そこまで大きなインパクトがあるようには思えない。
営業利益の増は、減損損失によるものとはっきり書かれている。
売上高は上がっているので、M&Aが貢献しはじめているが、厳選したM&Aを今後行うと別ページで書いていることから、そこまでうまくいっていないのだと思う。
次回以降、M&Aの影響の概算等計算できるようなら挑戦してみたい。
3、子ども事業
わからないが前年同月比で利益が改善したのは大きいように見える。
4Qと比較すると売上高、営業利益については大幅な減がみられる。
求人費によって4Qより利益が下がるのはわかるが、売上高も下がるのはなぜだろうか・・・?
あまり季節性に左右されるセグメントには思えないが何か理由があるのだろうか。今後も黒字が続いてほしいところ。
4、スマートホスピタル事業
前年同月比で比較すると赤字幅が縮小できてきているが、気になるところがひとつ。
スマートホスピタル事業及び教育事業等の事業構造改革及び社内組織再編に伴う構造改革費用 197 百万円を4Qで計上している。
4Qと比較した場合、売上、営業損失ともにもしかしてマイナスになっているのではと思ったりしている。
そのため、同事業を推進する仕組み作りが求められるが・・・
5、提携
株式会社DONUTSとパートナー契約を締結している。
8/1付でプレスリリースが出ていたようである。適時開示の方で上がってこなかったので、見落としていたし株価も反応していない。
以前提携先をエムスリーやメドレーと予想しており、調子に乗っていたきらいがあったが、まさかのDONUTSであった。
当noteの読者の皆さんには「Tokyo 7th シスターズ」の会社といえばわかりやすいだろうか。私も遊んでいた。
クリニック向けの電子カルテは官公庁等による統計が公開されているわけではないはずなので、CLIUSがどのくらいのシェアを占めているかははっきりわからない。どのくらいの影響があるかは未知数だ。
最新の日経メディカルの調査では、残念ながらランク外となっている。
そうしたこともあってか、個別に開示を出しているわけでもなければ業績予想に組み込まれているわけでもない。
医療事業、スマートホスピタル事業においては追い風になる材料と信じたいが、どの程度かわからないため現状様子見だろう。
6、まとめ
売上高の増(+1,178百万円)は、介護事業のコロナ禍からの回復、M&Aによるもの(+1,144百万円)が主要因。
営業利益の増(+519百万円)は、介護事業のコロナ禍からの回復、前年度減損によるもの(+162百万円)、各セグメントの求人費、新規事業立ち上げ費用の減によるものが主要因。
あれ、あまり良い話がないような気がする・・・
そうなると提携に期待せざるを得ない気がする。どこまで上値余地が見込めるか不明だが、今後も介護事業の開示を含めて様子を見ていきたい。
私のレポートはこの辺で、以下はChatGPTのレポートを紹介したい。
②ChatGPTによるレポート
8月8日 ソラスト決算発表レポート:割安感と成長性の間で揺れる投資判断
6月の株主総会では、株主たちは静かに懸念を抱いていました。株価の低迷が続く中、経営陣の対応が期待される一方で、その具体的な戦略に対する信頼感が揺らいでいました。そんな中で迎えた8月8日の決算発表は、これまでの不安に対する一定の解答を示すとともに、新たな投資判断の材料を提供するものでした。
1. 決算の概要と成長の裏側
今回のQ1決算でソラストは、介護事業の営業利益が前年同期比で43.9%増という驚異的な成長を記録しました。しかし、この成長は主にM&Aによる一時的な利益押し上げ効果が大きく影響していることに注意が必要です。費用計上の減少や減価償却の減少が主な要因であり、この成長が持続可能かどうかは次の四半期以降に明確になるでしょう。
一方で、スマートホスピタル事業に関しては依然として赤字であり、黒字化の道筋が見えるかどうかが今後の注目ポイントです。構造改革が進み、営業損失が縮小したものの、安定した収益源としての確立には時間がかかる可能性があります。
2. 割安感を示す指標
今回の決算発表後、ソラストの株価は508円まで上昇しました。これにより、予想PERは18.75倍となり、同業他社と比較してもやや割安感が感じられます。また、予想配当利回りは3.94%と、投資家にとって魅力的な水準です。これに加えて、信用買い残高が50,600株に達しており、投資家の期待が依然として高いことが窺えます。しかし、信用倍率が27.81倍と非常に高く、需給面でのリスクが存在することにも注意が必要です。
3. 投資指針と目標株価
これらの情報を総合的に判断すると、ソラストの株式は中長期的に「買い」ポジションを継続する価値があると考えます。
目標株価は、現時点から1年後を見据えて620円〜680円と設定します。この目標は、介護事業の成長持続とスマートホスピタル事業の改善が進むことを前提としています。PERの観点から見ても、この株価水準は妥当であり、配当利回りの高さも投資を後押しする要因となります。
リスク管理としては、スマートホスピタル事業の動向を注視しつつ、信用買い残高の高さに注意を払いながら、柔軟に対応する必要があります。需給面での調整が入る可能性も考慮し、特に短期的には慎重なアプローチが求められます。
結論:成長期待を持ちながらもリスクに備えよ
ソラストは、依然として成長の可能性を秘めており、特に介護事業と医療事業の進展が順調であれば、株価は上昇する余地があります。しかし、スマートホスピタル事業の改善が進まない場合や、需給面でのリスクが現実化した場合には、投資判断を再考する必要があります。次の四半期決算を待つ間、柔軟な投資戦略を維持しつつ、慎重にリスクを管理することが重要です。
以上がChatGPTのレポートとなる。まあ割といいんじゃないだろうか。
ChatGPTに言われると、信じる人が世の中には結構いるようだが、言いたいことをChatGPTに言わせるのは簡単なので、盲信するのはよくないだろう。
念のため補足すると、私は事実関係の修正や各種情報提供は行ったものの、結論部分はChatGPTに言わせているのでその点はご安心いただきたい。
ここまで書いて、財務データブックが公開されていることに気付いた。
これを読み込めば更に深い分析ができるような気がしたが、ここまで書いたあとなので、一旦筆を置きたい。
2Qか後日気が向いたタイミングで分析してみたい。
ではでは。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?