【翻訳】エコヘルス・アライアンスがDARPAへ提出したDEFUSE計画への助成金申請書についてのDRASTICによる簡潔な分析-2 タイムライン
DRASTICによって公表された、エコヘルス・アライアンスがアメリカ国防高等研究計画局 (DARPA) に提出したDEFUSE計画への助成金申請書についての解説です。Part 1はこちらです。今回は関係する出来事についての年表となっています。
2014年5月27日 5年間のNIH R01Al110964助成金 (「コウモリコロナウイルスの出現リスクの解明」) がEHAに受託 (2014年6月~2019年5月)。WIV、華東師範大学 (上海)、(3年目から) 武漢大学へ再助成金 [注1]。
WIV:~695,000ドル
華東師範大学: ~259,000ドル
武漢大学: ~442,000ドル
(5年間のすべての直接費用、助成金の5ページおよび189ページを参照)
2017年初頭 中国が中央軍事委員会の下に独自版のDARPAを設置。
2018年1月4日 DARPA Preventing Emerging Pathogenic Threats (PREEMPT) プログラムの開始。
2018年1月19日 PREEMPTプログラムHR001118S0017への申請についての通知 (広域的機関告知、Broad Agency Announcements)、期間は3.5年 (18年12月~22年5月)。
2018年1月19日 WIVのP4研究室において訓練を受けた人材が不足していること、および新たに発見されたコウモリコロナウイルスが人間に直接感染する危険性についての、米国大使館の保健科学担当者からの電文。
2018年3月27日 EHAが所定の期限までにHR001118S0017のDARPA PREEMPTプロジェクトの申請書を提出。プロジェクトDEFUSE (Defusing the Threat of Bat-Bome Coronaviruses) の要求額は14,209,245ドル (3.5年間)。
2018年 ?? EHAプロジェクトDEFUSEが重要な懸念事項により却下。
2018年11月 NIH R01Al110964助成金「コウモリコロナウイルスの出現リスクの解明」の更新が申請される (助成金の316ページ) - WIV (武漢大学の研究を含む)、病原生物学研究所 (IPB、北京)、華東師範大学 (上海) へ再助成金。
WIV: ~353,000ドル
IPB: ~350,000ドル
華東師範大学: ~368,000ドル
(5年間のすべての直接費用。特に、朱光剣博士のコンサルタントを介した華東師範大学については、P.420を参照)
2019年7月24日 NIH R01Al110964助成金が5年間 (2019年6月~2024年5月)、迅速に更新される
2020年4月24日 NIH R01Al110964助成金を停止
2020年7月8日 NIH R01Al110964助成金の再開 - ただし、NIHが課した条件が満たされるまで、すべての活動は停止 (助成金の320ページも参照)。
2020年8月20日 「東南アジアのEIDホットスポットにおける人獣共通感染症ウイルスの出現リスクの解明」(中国を除く) に対する新規5年間の助成金
[注1] 再開通知書に記載されているように、再受託はEHAによって連邦再受託報告システム (Federal Subaward Reporting System) に適正に報告されていなかった (そして現在もされていない可能性が高い)。上記の数字は、情報公開請求により最近開示された助成金文書を注意深く読んだ結果をまとめたものである。