11年ぶりの敗戦
今日朝4時、バルセロナはアスレチック・ビルバオのホームサン・マメスでリーガ19/20シーズン第1節が行われた。
今節の試合の結論を言ってしまうと、バルサは0-1で敗戦した。これは、11年ぶりに開幕戦で負けたことを意味する。今回の試合、バルサファンである私ですらバルサのサッカーは退屈で窮屈、そしてスペクタクルではない平凡なサッカーを見せられたとしか思えなかった。
それは、メッシがいないときの戦術が全く組まれていなかったからだ。近年のバルサの戦術はメッシを中心に生かすプレー原則が成立しており、メッシが最大限力を発揮できるようになっている。しかし、その中心選手(メッシは今節怪我の影響により欠場)が抜けてしまうと生かす側の立場から自分たちで生かされなければならない立場になりこれまでフィールドで振舞っていたことが無になる現象が起きる。現に昨シーズンメッシの不在時エル・クラシコを除いてあまりいい結果が振るわなかった。
しかし、これは選手の問題ではないと思う。この問題の一番の問題点は監督であるエルネスト・バルベルデがメッシ不在時における戦術を考えなかった、または実行しなかったことが問題であると考える。今季のプレシーズンではメッシやスアレスなど南米の選手はコパ・アメリカがあったため、招集外となり各自休養が与えられた。その分招集メンバーのみでプレシーズンを行うことになった。
その為、メッシ不在におけるシーズンの過ごし方を考える期間があったにも関わらず、監督はそのプラン(メッシ不在時をBプランとする)をあまり深く考えなかったと思う。メッシとどう組み合わせるかこの一点しか頭になかったと思う。でなければ、今節のような結果にならず、チグハグなサッカーをしないと思う。
いちバルサファンとして、ローテーションを重視しメッシに適度な休養を与えるならば、そのゲームプランをしっかり考え選手に浸透させるべきである。
しかしバルサが不甲斐ないなど言ったものの、相手のビルバオは素晴らしいサッカーをしてバルサに脅威を与えていた。ボールホルダーに対して積極的にプレスをかけ自陣でボールを奪えば最終ライン、またはキーパーまで下げてしっかりゲームを作っていたことがバルサ相手だからこそ賞賛すべきものであった。
この敗戦をバネに時節ではいい結果がでれば嬉しいことである。