#70 最近感じた私の変化/泖
【往復書簡 #70 のやりとり】
月曜日:及川恵子〈とりあえず受け止めてみます〉
水曜日:泖〈いい人の闘い方について〉
金曜日:くろさわかな
いい人の闘い方について
変化。
最近、何か、わたし自身、変化しただろうか。変化を望んだだろうか。
変化したいのになかなかできないことがたくさんあって、みんなと仲良くしたいのにできなくて、お金をたくさん稼ぎたいのに好きなとこにばかり時間やお金を費やして、いやそもそもお金の稼ぎ方がわからなくて。変わったことはあるかもしれないけど、それはすべて日々の延長線にあるものだから堂々と「変わった」と言っていいのかもわからない。
・・・
今年の夏にいただいた言葉が未だにグルグルとわたしの頭を漂っています。
人間関係に疲れて、お世話になっている人にポロッと「どうしてこうなるんだろう」と相談したら返ってきたのがこのお言葉。
「りゅうさんは、いい人すぎるの」
いい人、ってとても良い意味にも聞こえる。
でもいい人は、いい人だからこそ利用されやすいし、バカにされやすいし、舐められやすい。
というか、わたしはいい人に分類されて良いのか自信がありません。
いったん、自分がいい人、と仮定して。
簡単に自分のスタンスは崩せない。
やはり、せめてわたしに関わりのある人にはハッピーでいてもらいたいですし。
ただ、いい人をやめてしまいたい時もある。
いままでは嫌なことを言われたり、されたりしても愛想笑いで誤魔化してきました。
しかしそれは良くない。本当に良くない。
自分の身と信念、権利、そして大切な人を守るためなら、たまには「社会」にとっての厄介者になるべきだと改めて思いました。
でも、社会生活の中でうまく声に出して異をとなえることができません。それを作品としてしか昇華できないのです。
というのも、なぜこんなことを書いているのかというと、さっき『これは君の闘争だ』という映画を観て触発されたからです。
次に「最近何か自分に変化はあった?」と聞かれたら、「闘い方を身につけた」と答えたいです。
追伸。
「空気読めよ」って言われる空気をぶち壊したいです。「大人なんだから」っていう大人の概念もぶちこわしたいです。