#92 印象に残る広告
うっとりするね
わたしが印象に残っている広告はふたつあります。
印象に残っているというか、ただただ好み。
まずは浅葉克己さんの、あの有名な西武の「おいしい生活」です。
浅葉克己さんを知って、この広告をみたわたしは「書ってこんなにかっこよくまとまるんだ」と思いました。
それまでも「書はかっこいい」と思い、取り組んでいました。しかし古典をメインに腕を磨いていたので、ヘタウマ文字をわざわざ書にする発想がなかったんです。
この広告の書はウディ・アレンが揮毫したものですが、「書や文字における"うまい"ってなんだろう」と思うようになったんです。
この広告がなかったら、わたしは墨や文字を使って美術活動をしていないかもしれません。
浅葉さんのデザイン日記には、ほかにも書を使った広告がわんさかあります。イメージが停滞したらパラパラ眺めるようにしています。
宝物です。
続いては、立花文穂さんが手がけたフライヤーです。
立花さんはアーティストでもありグラフィックデザイナーでもあるのですが、「どうやったらこんなに素敵なイメージを思いつくんだろう」とうっとりしています。
オシャレすぎて何を伝えたいのかまったく分からない、みたいなデザインじゃなくて、立花さんのデザインはシンプルでありながら斬新さも併せもっている感じがします。
わたしは作品を制作するときに、かなり「余白」には気を使っているので、気の迷いがでたら立花さんの作品集に目を通して精神を整えます。
立花さんの作品集も宝物です。
いつか、わたしの作品も誰かに「うっとりする〜」と言われたいな。
追伸。
仙台の一番町にバーミヤンができたのご存知ですか?
いま天津チャーハンを食べているのですが、猫型ロボットが料理を運んできてくれるのにびっくりしました。