”推し”が消えた日
この文章は、所謂”推し”と呼んでいる、大好きで応援していたアーティストが活動を停止し、解散してしまったことを嘆くだけの感情の羅列です。
グループとしての活動は停止してしまいましたが、個人の活動は継続されるとのことです。
なので、その妨げにならないよう、固有名詞は出さない方向で書かせて頂きます。
「だったら書くなよ」って意見もあるでしょうが、書かなきゃ僕の心が耐えられなかったんだよ!ってことで、ご容赦下さいませ。
また、もし万が一、元メンバーの方がこれを見つけてしまった場合。
これはただのイチファンの身勝手な期待と妄想です。
あなた方が、これを見てなにかの感情を動かされる必要は、全くありません。
”推し”が消えた日
実は、僕はその日を知らずに過ごしていた。
ちょっと仕事の延長線で興味深い事柄があり、情報収集のアンテナをそちらへ向けていたからである。
それから2日後、「ラスト配信の配信中」という情報が飛び込んできて、慌てた。
既に配信は20分近くが経過していての参加になった。
慌てて、グループの情報を集める。公式サイトがない!
グループのTwitterアカウントで、解散のお知らせを、そして個々のメンバーからのメッセージを見つけることができた。
とりあえず、脳の処理も感情もついていかない中、配信を最後まで見た。
そして、見られなかった冒頭20分を改めて見直した。
その結果、僕の中のブレーカーが落ちた。
所謂【ロス症状】ってヤツである。
ああ、結局、こういう結論になったんだな、と。
1ヶ月程前に起きた、青天の霹靂みたいな出来事から、こういう結末になったんだ、と。
メンバーが苦しんで、悩んで、その上で出した結論なんだな、と。
納得はできないが、理解した。
それも仕方がないかな、と思っていたから。
でも、それは同時に、”推し”のフルメンバーの活動を、もう2度と見られないという現実を受け入れる必要があった。
それは、ちょっとまだ受け入れられそうにない。
「終わり」が始まった日
解散の発表から一ヶ月程前。
グループの中心であり、アイコニックな存在のメンバーが、突如活動終了を発表した、らしい。
らしい、というのは僕が、この事実を僕は3週間ほど知らずに居たからだ。
この事実を知ったのが、グループの活動休止の2日前というのだから…前述の解散発表で受けたショックの大きさを察して欲しい、とは思う。
自からを「音楽の申し子」といっていたその人は、音楽をとても愛し、音楽と生きたいと願う人だった。
その人が「一度音楽から離れたい」と言い出し、芸能活動の終了を選んだのだ。
そこに至るまでの本人の葛藤は、如何ほどであっただろうか?
僕には想像することすら出来ない。
ただ、それだけの決意を持って選んだ選択だ。
音楽以上に大切な【何か】に、大きな出来事が起こったのだろう。
そう勝手に解釈していた。
僕の知っているその人は、メンバーを、そしてファンを、決して無責任に放り出す人ではないから!
だからきっと、その出来事が落ち着いたら、それは2年後になるか、10年後になるかわからないけれど…
それでも、きっと僕らの前に再び姿を現してくれる、グループのメンバーとファンで「おかえり」って言える、そう期待していた。家族だから。
グループの活動は、アイコニックな存在を失って、難しくなるだろう。
でも、その人が帰って来る為の場所として、何らかの形で続いていくのではないか?そう思っていた。期待していた。
僕が気付かなかった3週間の間に、色々な活動報告をメンバーが行っていたから、というのもある。
ただ、それはもしかすると、活動終了へ向けた、精算だったのか、とも今なら考えられる。
”推し”が消えた次の日
今、この文章を書いている、現在進行系の事である。
昨日の20時まで、僕は、このコロナ禍の中で、”推し”が消えるなんて、微塵も疑ってなかった。
これからだ、と思ってた。
このメンバーの脱退報告の少し前から、少しおかしいな?と思う部分はあったとしても、だ。
残念な形で、その答え合わせの一部は、既に出来てしまった。
そして、呆気なく消えた。
むしろ、既に消えていた。
もちろん、芸能活動を終了してしまったメンバー以外は、今後も何かの形で活動をしていくらしい。
ただ、表に出るメンバー、出なくなるメンバー、事務所に残るメンバー、事務所を抜けるメンバー、それぞれがそれぞれの選択をするだろう。
残念ながら、それを全部カバーするのは無理だ。現実的ではない。できない。
だから、僕は今後、あるかもしれない、メンバーがまた同窓会的に集まって、わちゃわちゃしてくれることへ希望を繋ぐ。
そこに、芸能活動を終了してしまったメンバーも、参加してくれることを密かに祈りつつ。
余談:グループに求めていたこと
よく誤解されているけれど、僕はこのグループの箱推しだった。
メンバー全員が好きだった。
メンバー全員が、グループでも個人でも、活動を充実させて欲しいと願っていた。
そして、それらの活動をオールインワンのパッケージで応援できるグループが、とても便利だった。
そう、僕にとってグループは、便利なパッケージだった。
もちろん、グループの音楽性も、パフォーマンスも好きだった。
もっとライブに行きたかったし、いつでも聴けるように、音源が欲しかった。
正直、グッズは興味なかったけれど…ライブを盛り上げる為のアイテムとして「ライブがあるなら」で必要性を感じていた。
よく勘違いされるが、特定のメンバーの個推しじゃないか?って言われる。
確かに、個人の活動を凄く応援しているメンバーは居る。
でもその場合、僕の中でグループの活動とメンバー個人での活動は別になる。
そもそも、そのメンバーは僕にとって、”好き”とか”推し”とかじゃなくて、ある意味”宗教”なのだ。
僕にとってエネルギーをくれる相手だし、僕が気付かなかった、僕にとって大切なことを教えてくれた人だ。
それらのことに感謝しているし、それ以上に幸せになって欲しいと願っている。
だから、個人の活動にも関わりたい、と動いているだけなのだ。
なので、厳密に”推し”とは違う、そう僕の感情が言っている。
最後に
今後、僕が個人活動を追いかけるのは、そのメンバーだけになるだろう。
そこに間接的に、他のメンバーが絡んできてくれて、それぞれの活動を見聞きすることはあるだろう、けれども、細かく追うことはないだろう。
『消えない推しはない』
その事実は知っていたけれど、消える時はもっと色々やった後で。
お別れの為の色々をやってくれて、集大成的な音源とか、色々出た後だと思っていたから…。
本当に今、感情が追いつかない。
それでも、言いたいことは全部ここに吐き出して、スッキリ出来た。
だから、僕の心は、これで安定方向へ向かうだろう。
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